わたしの家

わたしらしさを楽しむ家づくり

2025/01/31 公開

4.5畳の子供部屋を快適にするポイント。メリット・デメリットや間取りも解説

4.5畳の子供部屋を快適にするポイント。メリット・デメリットや間取りも解説

この記事をシェアする

4.5畳の子供部屋ではどんな暮らしが叶うのでしょうか。コンパクトな空間をもっと快適にするにはどうしたら良いのでしょうか。本コラムでは、4.5畳の子供部屋のメリット・デメリットはもちろん、快適な暮らしを実現するポイントを解説します。また間取りの事例もご紹介しますので、子供部屋をつくる際の参考にしてください。

4.5畳の子供部屋のメリット・デメリット

つるみ展示場(神奈川県横浜市鶴見区下末吉2丁目1-1(つるみ住宅公園内) つるみ住宅公園)

子供部屋を4.5畳にする場合の、メリットとデメリットをご紹介します。理想の暮らしをイメージしながら、家づくりの優先順位を考えていきましょう。


4.5畳の子供部屋のメリット

同じ住まいの広さで比較した場合、子供部屋をコンパクトにすることで、その他のスペースを確保できます。たとえば、2階の子供部屋をコンパクトにまとめた分、同じ階に水回りを集約でき、1階ではLDKを広くとることが可能になります。

子供部屋は就寝や着替えのための空間と考え、リビングを広く居心地の良い空間にすることで、自室にこもることが少なくなり、家族で過ごす時間が自然と増えるでしょう。

さらに、リビングに学習スペースを設けることで、家事をしながら子供の様子を見守ったり、勉強を教えたり、おしゃべりを楽しんだりと、親子のコミュニケーションを深めることができます。

また、コンパクトな空間なので、ものが増えすぎず子供でも部屋の管理がしやすくなります。掃除の負担も少ないでしょう。将来子供が独立した場合には、納戸や書斎、趣味の部屋など多用途に活用しやすい点もメリットです。


4.5畳の子供部屋のデメリット

広さに余裕がないため、家具のレイアウトがある程度限定されてしまい、ベッドや勉強机、収納家具を置くと、窮屈に感じるかもしれません。

ただ、デメリットを解消するためのアイデアもあります。今からご紹介するポイントをぜひチェックしてください。

4.5畳の子供部屋を快適にするポイント

盛岡南展示場(岩手県盛岡市津志田13-2 日報ハウジングパーク)

4.5畳の子供部屋を快適にするポイントを解説します。「子供が大きくなっても4.5畳で大丈夫?」など、気になる方もいると思いますが、ライフステージの変化に対応するポイントもありますのでチェックしてください。


省スペースな家具を置く

高さや奥行きもバラバラで、家具が窮屈に並んでいる空間は、視覚的に狭く感じてしまいます。そのため、省スペースで配置できる家具を選ぶことがポイントです。

例えば、高い位置にベッドがあり、その下のスペースに学習机や収納棚を置けるロフトベッドなどです。その他、壁面収納とワークデスクが一体となったユニットシェルフ、使わない時は折りたためたり、ソファとして使えたりするベッドなどを採用するとよいでしょう。


窓の大きさや数、開閉方法を考慮する

家具のレイアウトパターンが多くないコンパクトな子供部屋では、窓の前に家具を置いて光や風を遮らないように、窓の大きさや高さ、数、開閉方法をよく検討しましょう。

嶋展示場(山形県山形市嶋北4-6-25 TUY次世代展示場「シマカラ」会場内)


コンセントの位置や数を考慮する

上記の通り、ベッドや机などの家具のレイアウトパターンが限られることはもちろん、スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器を使うことも増えるため、コンセントの位置や数を考慮しておくことも重要です。


壁紙は白やベージュなどにする

インテリアの色によっても、部屋の広さの感じ方は異なります。シンプルな白やベージュなどの明るい色、いわゆる「膨張色」は実際の大きさより広がって見える性質があります。そのため、壁や天井、カーテン、ラグなど目に見える面積の大きな部分で使うと、空間が広く感じられます。


子供部屋の出入り口を引き戸にする

扉を前後させるスペースが必要な開き戸の場合、そこに家具などが置けなくなってしまいます。また、開閉時に人にぶつかる可能性もあります。そこで、扉をスライドして開閉する「引き戸」を選ぶことで、扉を動かすためのデッドスペースが少なくなり、部屋を広く使うことができます。


小屋裏収納やロフト収納を設ける

収納スペースを別に設けることで、子供部屋の居住スペースを確保できます。そのひとつが、小屋裏空間を活用した小屋裏収納やロフト収納です。床面積を増やすことなく、収納スペースを大幅に増やすことができ、学校で使う道具や本、季節物の衣類、おもちゃなど、かさばりがちな物を効率的に収納できます。


ファミリークローゼットを設ける

各部屋に設けるクローゼットとは別に、家族全員の衣類や小物をまとめて収納するファミリークローゼットを設けることも有効です。子供部屋はもちろん、寝室など各部屋の収納スペースが少なくすむため、居住スペースを十分に確保できます。

また、ファミリークローゼットをランドリールームの近くに設置すれば、乾いた洗濯物を個室ごとに収納する手間を省けるため、洗濯家事の負担を軽減できます。


LDKにスタディースペースを設ける

子供部屋を就寝するためだけの部屋とすれば、4.5畳でも十分広々と過ごせます。宿題や勉強をするスペースは、学習机を置く代わりにリビングの一角にスタディースペースを設ける方法があります。料理など家事をしながら見守ることができ、子供が分からないことがあれば、すぐに教えられます。

ダイニングテーブルで宿題をするのもよいのですが、食事のたびに片付けなければならないため、専用のスペースがある方がラクでしょう。また、スタディースペースは子供の勉強はもちろん、家族みんなで共用するワークスペースとしても活用できます。テレワークが多い方はぜひ検討してみてください。


子供の成長や変化を想定しておく

年齢ごとに、子供部屋の使い方や家族間のコミュニケーションも変わってきます。小学生から大学生までのライフスタイルの変化に対応できるよう、将来を見据えた空間づくりを心がけましょう。

小学生 小学生 大学生
子供の生活スタイルの例 ●勉強はLDKで行う

●親子同じ寝室で寝る
●自分用のPC、スマホ、タブレットを使うことが増える

●学校の定期テストや受験勉強のために、一人で集中して取り組める環境が必要になる

●思春期になりプライバシーの確保が必要になる

●部活用の道具などが増える
●自分用のPC、スマホ、タブレットを使うことが増える

●洋服や書籍、趣味のアイテムが増え収納スペースがより必要になる

※実家を出て一人暮らしをする場合も
将来を見据えた空間づくりや使い方の例 ●LDKに教科書やランドセルを置くスペースを確保しておく

●子供部屋を納戸やユーティリティスペースとして使う

●子供部屋を家族のテレワークスペースとして使う
●必要なコンセントの数や最適な位置をしっかり検討しておく

●家族のコミュニケーションが取れるように子供部屋に行く際はリビングを通る動線にしておく

●ロフトベッドなど省スペースな家具を揃える

●成長に伴い荷物が増えても快適な子供部屋を維持できるよう、小屋裏収納やロフト、ファミリークローゼットを設けておく
●必要なコンセントの数や最適な位置をしっかり検討しておく

●家族のコミュニケーションが取れるように子供部屋に行く際はリビングを通る動線にしておく

●ロフトベッドなど省スペースな家具を揃える

●コンセント付きのデスクにする

●成長に伴い荷物が増えても快適な子供部屋を維持できるよう、小屋裏収納やロフト、ファミリークローゼットを設けておく

子供部屋や寝室の実例はこちら

4.5畳の子供部屋がある間取り3選

ここでは、4.5畳の子供部屋がある間取りをご紹介します。工夫が詰まった間取りのポイントを知ると、より暮らしのイメージがわくでしょう。


1. ファミリークローゼットに衣類収納を集約した間取り

➊収納機能をファミリークローゼットに集約することで、シングルベッドと学習机を置いても余裕があります。ファミリークローゼットは玄関の隣にレイアウトされているため、上着や帽子などを置いておけば、お出かけ時の持ち出しや帰宅後の収納がスムーズです。花粉の多い時期はリビングや寝室に花粉を持ち込むことが減りそうです。

➋子供部屋をLDKの隣にレイアウトすることで、コミュニケーションが取りやすくなるよう工夫されています。また、玄関と子供部屋を行き来する際はリビングを必ず通る動線なので、「ただいま」「おかえり」と日常的な会話が自然と生まれ、家族のコミュニケーションを育んでくれるでしょう。


2. スタディーコーナーも共用にした間取り

➊子供部屋に学習机をレイアウトしていない事例です。勉強はダイニングテーブルや和室を活用することができます。個室で集中して勉強をする年代になれば、学習机を置くことを検討してもよいでしょう。

➋2つの子供部屋は間仕切りを取って、オープンに使うことも可能です。子供が小さなうちは2人でひとつの部屋として使い、大きくなったら部屋を仕切って使うなど、ライフステージの変化に対応する可変性のある間取りとなっています。


3. 20畳超のLDKなど共用スペースを広めにとった間取り

➊子供部屋の窓は床から頭上まである掃き出し窓ではなく、床から高さのある位置に設置する腰窓にすることで、窓際にベッドをレイアウトできます。サイズのあるベッドを端に置くことでその分スペースが生まれ、本棚を置くなど4.5畳の限られた広さを有効活用できます。

➋コンパクトな4.5畳の子供部屋にすることで、2階に洗面室や浴室などの水回りスペースを設けることができます。これにより、洗う・干す・収納するという洗濯家事が、ワンフロアでスムーズに行えます。

➌2階に洗面室と浴室を配置したことで、1階のLDKは20畳を超える広さを確保できています。

子供部屋や寝室の実例はこちら

理想の暮らしをイメージして間取りを考えよう

小倉南展示場(福岡県北九州市小倉南区朽網3914-6 RKB住宅展 小倉南)

4.5畳の子供部屋を選択する理由はさまざまですが、ご紹介した工夫を取り入れることで、他のスペースの確保や家族のコミュニケーション活性化につながり、ライフステージの変化にも対応できます。

どんな暮らしをしたいのか、そしてどんなふうに家族の生活スタイルが変わっていくのかをイメージし、間取り全体のプランを考えていくことが大切です。

住友林業のホームページやInstagramでは、家づくりの参考になるさまざまな建築実例や間取りをご紹介していますので、ぜひチェックして、家づくりを楽しんでください。


住友林業の展示場はこちら

住友林業の実例(施工例)はこちら

住友林業のカタログはこちら

住友林業のInstagramはこちら


※記事内の子供部屋の写真はイメージであり4.5畳より広いプランとなります。あらかじめご了承ください。


<関連記事>

子どもの片づけ習慣を育むお部屋づくりのルール

この記事をシェアする

関連キーワード

おすすめの記事 Recommended Articles

もっと見る

カテゴリ一覧

  • 暮らしのおかたづけ
  • わたしらしさを楽しむ家づくり
  • みんなのいえかぞくのへや
  • ステキに子育てLIFE

ページトップへ