平屋の間取りについて、「そもそもどんなプランがありどんな暮らしができるの?」や「世帯人数やライフスタイルによって必要な坪数や部屋数にどんな違いがあるの?」など、気になる方も多いでしょう。そこで、平屋の間取りプランを坪数や部屋数ごとにご紹介します。各間取りでどんな暮らしが叶うのかもたっぷり解説します。平屋の間取りのヒントが見つかることはもちろん、平屋暮らしの魅力もよくわかる内容になっています。
一人暮らしや二人暮らしはもちろん、ファミリーやシニアにも適した30坪未満のプランを集めました。1LDKや2LDK、コンパクトにまとめた3LDKの間取りもご紹介します。
延床面積:66.66㎡(20.16坪)
間取りタイプ:1LDK
建物の幅いっぱいに設置したウッドデッキは、LDKと主寝室のどちらからも出入りがしやすくなっています。キッチン側のウッドデッキが広いので、テーブルを置いての屋外ランチができたり、洗濯物を干せたりと快適です。乾いた洗濯物をそのまま主寝室に取り込めば、あとは畳んでクローゼットにしまうだけです。また、キッチン横にパントリー収納や勝手口があることで、食材の出し入れやゴミ出しもスムーズにできる、家事動線に配慮した間取りプランです。
延床面積:67.90㎡(20.54坪)
間取りタイプ:1LDK
建物に囲まれた中庭は、外からの視線を遮りつつ、光や風を各部屋に届けてくれます。リビングの窓を開け放てば、中と外が一体となった大空間にもなるでしょう。LDKと主寝室の間に緩衝帯としてのデッキスペースを配置したことで、ゲストを招く空間とプライベート空間をやわらかくつなげています。
延床面積:77.84㎡(23.54坪)
間取りタイプ:2LDK
広い駐車スペース、バーベキューを楽しめる庭、リビングとつながるウッドデッキなど、アウトドア好き必見の間取りです。玄関には大容量の収納とお風呂場への動線があるので、アウトドアを楽しんだ後は、玄関で道具を片付けてそのままお風呂場へ直行できます。これなら汚れを部屋に持ち込まずにすみます。
延床面積:79.49㎡(24.04坪)
間取りタイプ:2LDK
お子さまの手洗い習慣が身につく玄関の手洗いコーナーや、家事時間を短縮できる横移動の水回り動線など、子育て家族のための工夫が満載の間取りです。キッチンを中心に据えたことで、リビングや子ども部屋で遊ぶお子さまを見守りながら家事ができるのも、うれしいポイントです。
延床面積:86.95㎡(26.30坪)
間取りタイプ:2LDK
写真右側が、プライベート感のある軒下テラス
水回りスペースから出られる軒下にテラスを設けています。壁のある軒下空間なので、お風呂上がりなどに「ちょっと外の空気を吸いたい」と思ったら、気軽に外に出てベンチでくつろげます。ほかにも、「洗う・干す・しまう」をスムーズにできる洗濯動線や、外で使うモノをたっぷりしまえるファミリークローゼットもあるなど、外も中も充実した平屋ならではの間取りプランです。
延床面積:91.09㎡(27.55坪)
間取りタイプ:3LDK
リビングと隣接する和室は、テレワークやゲストの寝室など、多目的に活用できます。この間取りのLDKは、キッチンとダイニングが横並びなので、配膳や片付けがラクになります。また、リビングとダイニングを緩やかに分けることで、食事中はテレビを見ずに会話を楽しむ、食事が終わったらソファでくつろぐなど、暮らしにメリハリが生まれるレイアウトです。その他、各部屋に囲まれたウッドデッキなら、プライバシーを確保しながら、家事やテレワークの合間の小休憩、コーヒータイム、バーベキューなど、多彩な暮らしが実現できるでしょう。
ファミリーに人気の30坪台のプランです。それぞれの個室を確保しながらも、ワンフロアで暮らす家族が、リビングや庭に自然に集い、程よい距離感で過ごすことができます。
延床面積:104.34㎡(31.56坪)
間取りタイプ:4LDK
収納動線のアイデアが光る間取りです。例えば、買い物から帰宅したときのことを考えてみましょう。この間取りなら、エントランスクロークに靴やジャケットをしまい、手洗いやうがいをすませ、キッチンに向かって食材を冷蔵庫にしまうという、一連の流れがとてもスムーズにできます。また、ウォークインクローゼットは、主寝室だけでなくLDKや洗面室側からも出入りできるので、朝の身支度もスムーズになりそうです。
延床面積:102.68㎡(31.06坪)
間取りタイプ:4LDK
子ども部屋や主寝室に行くには、必ずLDKを通る設計になっています。これにより、家族が自然と顔を合わせ、コミュニケーションのきっかけを生みます。一方で、LDKと和室は壁で隔てられています。和室をテレワークスペースや来客対応のスペースとして使えば、リビングでくつろぎたい人と和室で仕事をしたい人が一緒に家にいたとしても、オンとオフの時間をうまく両立できそうです。家族それぞれの時間を大切にしながらも、容易に集まれる良さを感じさせてくれる間取りです。
延床面積:107.23㎡(32.43坪)
間取りタイプ:3LDK
ゆったりとした土間のある間取りです。土間は、自転車のメンテナンスやガーデニング、ペットのケージを置くなど、多目的に使えます。LDKに隣接しているので、家族と会話しながら作業もできます。また、ベビーカーやアウトドア用品など、「室内に持ち込むには汚れが気になるけど屋外に置くのは雨風が気になるもの』も、土間なら気になりません。屋外と室内の"いいとこどり"の土間で暮らしの幅がより一層広がるでしょう。
延床面積:109.17㎡(33.02坪)
間取りタイプ:4LDK
平屋ならではのワンフロアで、家族の気配を感じつつも、一人の時間もしっかり確保できる間取りです。LDKを中心に据えながら、主寝室や和室と子ども部屋が離れていることで、仕事がしたい人、勉強がしたい人、趣味を楽しみたい人が、それぞれの時間を大切にできます。ごはんを食べるときにはLDKに家族が集いコミュニケーションも生まれる、そんな程よい距離感で暮らせるでしょう。お子さまが巣立った後は、子ども部屋を夫婦それぞれの趣味の部屋などにリフォームするなど、将来の暮らしにもイメージが膨らみます。
ゆとりのある広さで、さまざまなアイデアを取り入れやすいプランです。
延床面積:147.19㎡(44.51坪)
間取りタイプ:3LDK
家づくりを検討するときに、「平屋ならではの開放感を損なわずに、家族の個室、庭やウッドデッキ、駐車スペースもほしい」など、叶えたいことが多い方もいるでしょう。しかし、土地の建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合のことで用途地域ごとに異なる)などの制限で、十分な建物面積を確保できないこともあります。
そこで注目してほしいのが、1.5階をいかしたこのプランです。書斎や趣味スペース、シアタールーム、納戸など、それほど広さが必要なく使用頻度の低い部屋を、1.5階に配置することで、リビングの開放感を損なわず、各居室や庭の広さも確保しています。
平屋にプラスの階層、1.5階の新空間を加える住友林業の「プラスカイ」なら、平屋ライフの可能性をもっと広げてくれるはずです。
※「プラスカイ」は、建築基準法上では2階建扱いとなります。詳しくはお問合わせください。
平屋で快適に暮らすために、間取りを考えるときのポイントを解説します。
例えば、「ワンフロアでスムーズに家事や子育てをしたい」「庭でおうちキャンプを楽しみたい」など、理想のライフスタイルを想像してみることがポイントです。また、将来子どもが独立し子ども部屋が空いたときなど、どのように使うのかを視野に入れておくことも大切です。
個室の広さ、収納の数や広さ、ウッドデッキの広さ、駐車場の広さなど、必要な部屋やスペースをイメージしながら、大まかでもいいので各部屋の配置も考えてみましょう。
階段のない平屋は、家事動線や生活動線をコンパクトにつくることができます。例えば、「帰宅したらすぐ玄関付近で手洗いをして、ここにランドセルを置く」など、日常を想像しながら動線を考えてみましょう。そこから間取りを考えていくと、だんだんと目指す暮らしに近づいていくはずです。
洗濯スペースとクローゼットが同一線上にある動線
平屋の間取りについてたくさんご紹介してきましたが、ここでは、復習もかねて、住みやすくおしゃれな平屋にするためのアイデアを解説します。
建物の南側にワイドな開口を設ければ、LDKいっぱいに光が広がります。平屋ならではの自然との近さがあれば、ソファに座っていても、キッチンで料理をしていても、季節ごとの魅力を身近に感じながら、穏やかな気持ちで過ごせるでしょう。
2階フロアがない平屋は、天井を高くできるのが魅力のひとつです。例えば、屋根の形状に合わせた勾配天井にすれば、より空間の広がりを感じられます。また、隣地との距離が近い場合でも、天井高をいかし高窓や天窓を設けることで日差しを確保できます。
さらに、下の写真のように1.5階にロフトスペースをつくることも可能です。収納スペースやスタディスペースといったプラスαの空間を上に設ければ、リビングの開放感そのままに、多彩な暮らしができるでしょう。
庭をつくりたいけれど、周囲に建物がある場合、人通りが多い立地の場合は中庭がおすすめです。外からの視線を上手に遮りながらも、中庭に面して窓を多く設けられるので、光と風を感じながら心地よく暮らすことができます。
平屋ならではの大開口をいかし、外との一体感を楽しむならウッドデッキがおすすめです。外までリビングが広がるような感覚で、より一層の開放感を得られるでしょう。軒を深くしたリ、木を植えたりして、日陰をつくれるようにしておくと、日差しが強い日でも快適に過ごせます。
自然を身近に感じる平屋に興味がある方の中には、アウトドア好きが多いかもしれません。そんな方にもおすすめなのが、多目的に使える土間です。大切なアウトドア用品を保管する際、外だと雨風や盗難が気になりますが、家の中だと安心できます。その上、土間なら汚れても掃除がしやすく、天気も関係なくいつでもメンテナンスができます。大好きなモノを飾って眺めることはもちろん、メンテナンスに没頭できる時間は、おうち時間をさらに充実させてくれるでしょう。
玄関に土間収納を検討するときのポイント4つ。おしゃれなアイデアや間取り事例も紹介
地面に近く、どの部屋にいても自然を感じられるのが平屋の魅力のひとつです。だからこそ、さらに自然を身近に感じる工夫をするのもおすすめです。例えば、リビングを無垢床にすれば、木の心地よさを素足で感じられたり、木の香りに癒されたりするでしょう。床だけでなく、天井を板張りにすれば、自然を身近に感じられるだけでなく、空間にも変化が生まれます。
平屋は、大開口、勾配天井、ウッドデッキ、中庭、1.5階建てなど、多彩なアイデアを組み合わせることで、ますます魅力的な暮らしができます。
今回、ご紹介した平屋の間取りを通して、さらにその魅力を感じた方も多いのではないでしょうか。
もっと平屋のことが知りたい方は、住友林業の家公式YouTubeチャンネルもぜひご覧ください。世帯ごとはもちろん、一人ひとりにあった平屋暮らしがきっと見つかるはずです。
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