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2024/05/31 公開

ランドリールームとは? メリット・デメリット、計画のポイント、間取りや事例写真をご紹介

ランドリールームとは? メリット・デメリット、計画のポイント、間取りや事例写真をご紹介

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「ランドリールーム」という言葉を聞いたことはあっても、どのような空間のことを言うのか、どんなメリットがあるのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで、ランドリールームのメリット・デメリット、つくるときのポイント、そしてランドリールームの事例をたっぷりご紹介します。ランドリールームは、洗濯家事がラクになるスペースなので、家づくりを検討中の方は必見です。

ランドリールームとは?


まずは、ランドリールームについて解説します。


ランドリールーム(洗濯室)とは?

ランドリールームとは、「洗う」「干す」「アイロンがけする」「畳む」といった洗濯家事を、まとめて行えるスペースのことです。


洗濯家事は、家事動線が長くなりがちで、干すために移動をしたり、畳むために座ったり上下の動きもあるため、家事の中でも特に疲れやすいものではないでしょうか。


ランドリールームはそれらの作業を一か所で行うことができるので、家事動線が短くなり洗濯家事の効率化を図ることができます。


ランドリールームのメリット・デメリット

つくば第一展示場(茨城県つくば市研究学園6-51-12 つくばハウジングパーク)
ランドリールーム/1F


では、ランドリールームのメリットについて具体的に解説していきます。注意すべきデメリットもあるため、ぜひあわせてチェックしてください。デメリットについて知っておくと、家づくりにおいてどのような工夫をすれば良いのかもわかってきます。


<メリット>


1. 洗濯家事の時短になる

上記の通り、ランドリールームは、洗う→干す→畳むなどの作業を同じ空間に集約でき、洗濯家事の時短につながります。おおよそ3帖以上の広さを確保することで、上記の作業を同じ空間に集約しやすくなります。また、干す・畳む作業を二人でやりたい場合も3帖程度あると作業がしやすくなります。


2. 部屋干しがしやすくなる

さまざまな理由で、わたしたちの暮らしに部屋干しは欠かせません。ただ、部屋干しにはメリットがある一方で、「干すスペースがない」「邪魔になる」「リビングがジメジメする」など、場所に関する問題も生まれます。ランドリールームは、部屋干し専用スペースとして使えるので、それらのデメリットは解消できます。


3. 他の部屋がスッキリする

乾いた洗濯物を後で畳もうと、リビングなどに置いたままにすることもあるでしょう。ただ、その場合、生活感が出て見た目がよくなかったり散らかったりすることがあります。ランドリールームがあれば、見た目を気にせず洗濯物をそのまま置いておくことができるため、リビングなどが散らかることも減りそうです。


4. 時間や天気を気にせず洗濯物を干せる

日中に外出が多いと、突然雨が降り出しても洗濯物を取り込めないため、部屋干しの方が安心な場合もあります。ランドリールームがあれば、時間や天気を気にせずいつでも洗濯物を干せます。上の通り、干したままでも場所の問題にあまり困らなくなります。


5. プライバシーを確保できる

外干しスペースが、人通りの多い道に面していたり、隣近所の建物と近かったりすると、洗濯物が人目に付いてストレスに感じてしまうかもしれません。また、洗濯物の数や種類、干している時間などから家族構成やライフスタイルが知られる可能性もあります。それが、空き巣などの被害につながるかもしれません。
部屋干しが快適になるランドリールームがあれば、家族のプライバシーを確保ができ、防犯対策にもなります。



<デメリット>


1. スペース確保が必要になる

あまりに狭いと活用しづらいのがランドリールームです。干すスペースを考慮するとそれなりの広さが必要ですが、限られた予算や面積の中でどの程度のスペースを確保するかはよく検討する必要があります。


2. 湿気対策が必要になる

ランドリールームを設けて、頻繁に室内干しをする場合、湿気対策が必要です。対策をしないと生乾き臭やカビなどに悩まされる可能性があります。


3. あまり使わない可能性がある

せっかくランドリールームを設けても、ライフスタイルが変化し、あまり使わなくなる可能性があります。例えば、子どもが独立して洗濯物の量が減り、スペースを持て余すといったケースです。
ランドリールームを設ける前に、将来のライフスタイルの変化も踏まえて、どのように使うのかをしっかり考えておくことが大切です。


ランドリールームをつくるときのポイント

泉佐野展示場(大阪府泉佐野市日根野2496番1 ABCハウジング泉佐野住宅公園)
ランドリールーム/1F


これらのメリット・デメリットを踏まえて、ランドリールームをつくるときのポイントを解説します。


1. 理想の動線・間取り・広さを考える

普段の生活動線をイメージし、どんな動線だと生活しやすいか、逆にどんな動線だと生活しづらいかを考えてみましょう。


洗濯以外の家事全般、生活全般を時系列に考えてみるとイメージしやすくなります。例えば、料理をしながらスキマ時間に洗濯もしたい場合は、キッチンの近くにランドリールームを設けると家事動線が短くなり、時短につながります。また、外干しと部屋干しをうまく使い分けたい方は、バルコニー、テラススペースの近くに設置するのもおすすめです。


「洗う」「干す」「畳む」だけでなく、「しまう」まで効率的に行いたいなら、ランドリールームの近くにウォークインクローゼットやファミリークローゼットを配置すると、大幅な時短になります。


使いやすい広さを確保するためには間取りの工夫も必要です。例えば、洗面脱衣室とランドリールームをまとめることで、有効にスペースを利用することができます。


2. 必要な設備や収納を考える

ランドリールームに必要な設備はご家庭によっても違いますが、ここでは代表的な例をご紹介します。


室内用物干しユニット

天井から吊り下げるタイプの室内用物干しユニットがあると便利です。ただ、配置位置をよく検討する必要があります。壁に近すぎると、壁側に湿度がこもり洗濯物が乾きづらくなることもあるため、ほどよく風が通るスペースを確保しながら設置を検討しましょう。


作業台

腰高の作業台があると、立ったまま服を畳むことやアイロンがけができるので便利です。作業カウンターのサイズ(横幅・奥行・高さ)は、洋服を広げた際の広さや、作業する人の身長も考慮しましょう。


アイロンをかける場合は、作業台上部にコンセントも必要です。ちなみに、アイロンは消費電力が比較的高いので、専用回路(専用コンセント)を設けることも検討しましょう。他の家電などと同時に使った際に、ブレーカーが落ちるのを防ぐことができます。また、作業台付近にアイロン収納スペースもあると、使いたいときにサッと取り出せて便利です。



収納

洗濯家事をまとめて行うランドリールームには、ハンガー、洗濯ばさみ、洗剤、柔軟剤、洗濯ネットなど、細々したモノを収納するスペースも必要です。造作収納棚をつくる、既成の収納家具を置くなど方法はさまざまですが、あらかじめものを置く場所を決めておくことでスッキリとした収納になります。
洗面脱衣室とランドリールームをまとめる場合は、お風呂あがりに必要なタオルや下着、パジャマ類の収納スペースがあると重宝します。


3. 湿気対策を考える

ランドリールームは湿気対策が大切です。窓の設置など湿度がこもらない工夫をしましょう。
壁を調湿効果のある素材で仕上げる方法もあります。湿気以外に、においも吸収してくれる素材でもあります。
家電の活用も重要です。除湿機やサーキュレーター、エアコンなどがあると、部屋干しの自然乾燥よりも早く洗濯物を乾かせるので、湿気対策にもなります。



4. インテリアデザインにこだわる

せっかくランドリールームをつくるなら、楽しく快適に家事ができる空間にしましょう。リビングと違ってゲストが目にする機会が少ない場所でもあるため、思いっきり自分好みの空間に仕上げるのもいいですね。クロスや素材で遊び心を取り入れてみてはいかがでしょうか。グリーンや雑貨などを置くと、よりインテリア性が高まりおしゃれな空間になります。



ランドリールームの事例7選。写真と間取りで魅力を解説

ここからはランドリールームの事例をご紹介します。どのようなアイデアがあるのかぜひ参考にしてください。このパートの最後に建築実例へのリンクもあるので、あわせてチェックしてください。


1. 直線的で動きやすい水回り動線&外干しスペース直結のランドリールーム

靴や上履きを洗うのに便利なスロップシンク(写真左)を備えたランドリールーム



鹿児島展示場(鹿児島県鹿児島市与次郎2-4-43 KTS住宅フェア総合展示場)
ランドリールーム/1F


間取り図では左下にランドリールームが配置されています。キッチンを含めた水回りを近くにまとめ、家事動線をコンパクトにしています。浴室、洗面脱衣室、ランドリールーム、外干しスペースは一直線でつながっているため、脱ぐ→洗う→干すがスムーズです。ランドリールームから外干しスペースにすぐ出られるので、天気や洗濯物の量に応じて、負担を感じることなく外干しと部屋干しを使い分けることができます。


ランドリールームは設備も充実しており、乾燥機はもちろんスロップシンクも備えています。スロップシンクとは予洗いや履物を洗うのに便利な底の深い流し台のことで、洗濯家事がラクになります。


2. 作業台や収納などの設備が充実したランドリールーム



平沼橋第二展示場(神奈川県横浜市西区西平沼町6-1 TVKハウジングプラザ横浜)
ランドリールーム/2F


椅子に座って家事ができる作業台や、たっぷりの収納が魅力的なランドリールームです。収納棚は扉付きなので、細々とした洗濯グッズを隠して収納し、空間全体をスッキリさせることができます。部屋干し用のポールは、バルコニーの近くだけでなく作業台の上にもあるため、洗濯物が多くても十分に部屋干しができそうです。


また、バルコニーの腰壁を高くすることで、外から洗濯物や室内が見えないように配慮しています。天窓も設置して、プライバシーを守りしつつ採光を確保しています。


3. ナチュラルテイストの脱衣室兼ランドリールーム



幕張第一展示場(千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-7 幕張ハウジングパーク29画地)
ランドリールーム/1F


おしゃれな雰囲気のランドリールームです。アイアン調の物干しポール、石目調の床、木質感ある作業台、ポールに吊るしたグリーンなど、インテリアにこだわっています。


間取り図の右上にランドリールームがありますが、脱衣室と兼ねることで限られたスペースを有効活用しています。洗面室に隣接していますが、来客時に扉を閉めれば、洗濯物をゲストに見られることもありません。


4. テラススペース直結のシンプルなランドリールーム



大垣展示場(岐阜県大垣市鶴見町435-1 大垣中日ハウジングセンター)
ランドリールーム/1F


ホワイトを基調としたランドリールームは、物干しポールや収納棚のブラックがアクセントとなって、クリーンでモダンな印象になっています。


間取り図の左下、テラスと隣接してランドリールームが配置されています。ランドリールームとテラスを直結させているので、天気などによって外干しと部屋干しの両使いができます。日焼けさせたくない服などは、晴れた日でもランドリールームに干せて安心です。


廊下を挟んだ北側にはファミリークローゼットや洗面室があるので、乾いた服やタオルもすぐに収納できます。


5. バルコニー直結のゆったりランドリールーム



昭和第二展示場(山梨県中巨摩郡昭和町西条130 昭和第2展示場)
ランドリールーム/2F


バルコニーからの光も心地よい、ゆったりとした広さのランドリールームです。洗面脱衣室やファミリークロークともつながっているため、脱ぐ→洗う→干す→畳む→しまうという動作の流れがとてもスムーズです。


物干しポールがL字に2カ所あり、丈の長いワンピースなどの衣類は窓際に、丈の短い子ども服や靴下などはカウンター上に干すなど、使い分けができます。


アートやグリーンを置くなどインテリアにもこだわり、生活感の出がちなランドリールームにワンポイントの演出することで、おしゃれな空間に仕上げています。


6. ワイドな窓を確保したランドリールーム



新百合ヶ丘展示場(神奈川県川崎市麻生区万福寺4-3-1 tvkハウジングプラザ新百合ヶ丘)
ランドリールーム/2F



洗面脱衣室と一体となったランドリールームです。窓の前面に物干しポールを設置することで、風や光を取り込み洗濯物が乾きやすくなるよう設計されています。ランドリールームは北側にあり、落ち着いた光を取り入れることで、洗濯物の日焼けや色褪せの心配も少なそうです。


インテリアはグレーや黒をベースとした落ち着いた雰囲気ながらも、ミラーの裏に配した間接照明がアクセントになっています。


7. 作業が心地よくできそうなランドリールーム



大分展示場(大分県大分市春日浦843-21 TOSハウジングメッセ)
ランドリールーム/1F


洗面脱衣室を兼ねたランドリールームです(間取り図左上)。
シンプルな長方形の空間を活かしてワイドな作業カウンターを設け、横にさっと移動するだけで一連の洗濯家事を行えるようになっています。


作業カウンター下部には、扉付き収納、オープン収納の両方があります。タオルなどは取り出しやすいオープン収納に、洗剤等の小物類は生活感を減らすため扉付き収納にしまうなど、目的に応じて使い分けられます。
窓際の大きめの棚には、家族の下着やパジャマなどが収納でき、お風呂あがりに必要なものをすぐ取り出せます。


グリーンやおしゃれな雑貨がシンプルな空間に映えて、心地よく洗濯家事ができそうなランドリールームです。


ランドリールームがある事例も!おしゃれな建築実例はこちら


ランドリールームがある暮らしを考えよう


甲府展示場(山梨県甲府市上町2016 <小瀬・けやき通り>甲府住宅公園)
ランドリールーム/1F


家づくりを考えているときは、いろいろと実現したいことが湧き出てきます。その中でも日々の家事をラクにすることは、多くの方が実現したいことの一つではないでしょうか。


今回ご紹介したように、ランドリールームは家事を快適にしてくれるスペースの一つです。ランドリールームをつくるときのポイントを参考に、自分たちらしいランドリールームのある暮らしを考えていきましょう。


ランドリールームのある家を実際に見たい方は、ぜひお近くにある住友林業の展示場に足を運んでみてください。ランドリールームのつくり方や間取りについてはもちろん、家づくり全般に関するご相談も気軽にできます。
※展示場ごとに間取りが異なりますので、ランドリールームの有無に関しましては展示場までお問い合わせください。


その他、「わたしの家」では多彩なコラムを掲載中です。部屋干しのコツ、ワンフロアで家事ラクが叶う人気の平屋に関するコラムもぜひチェックしてみてください。


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