長い時間を過ごすプライベート空間でもあり、来客をもてなすパブリック空間でもあるリビングは、家の中でも特に美しく整えたい空間です。そこで、おしゃれなリビングづくりの参考になるよう、いろいろなスタイルの事例を集めました。コツもあわせてご紹介しますので、今のお部屋をおしゃれにしたい方はもちろん、家づくりをお考えの方もぜひチェックしてください。
早速事例をご紹介します。おしゃれなリビングから見える快適な暮らしを想像してみてください。
薄いグレーのソファ、木質感のあるテーブルやチェアなど、落ち着いたトーンの家具でまとめています。そこに、濃い色のラグを採用することで、インテリアのアクセントになるだけでなく、LDK全体を見たときに、リビングゾーン、キッチンゾーン、動線などのゾーニング(区分け)を明確にしてくれる効果もあります。
あらわし梁の天井、床、家具や建具など、木質感たっぷりのリビングです。壁紙やラグを濃い色にすることで、木の柔らかい色とのコントラストが生まれ、空間にメリハリが生まれています。
大分展示場(大分県大分市春日浦843-21 TOSハウジングメッセ)
勾配天井と大開口の窓が特徴的な和モダンリビングです。LDK全体の開放感を保つために、リビングとダイニングの間の木格子(写真奥)、小上がりの和室などによって、部屋をゆるやかに区切っています。
米子(木の家Lab.)展示場(鳥取県米子市両三柳2360-7)
大きな窓から見える外の美しい景色も、このリビングならではのインテリアと言えるかもしれません。屋内のグリーンや色味を抑えたナチュラルな家具も、外の景色と見事に調和し、自然を感じられる癒しのリビングを実現しています。
仙台港エコノハ展示場(宮城県仙台市宮城野区中野三丁目7-2 ミヤギテレビ仙台港総合住宅展示場)
和室との間仕切りをガラス戸にすることで、開放的かつモダンなリビングとなっています。リビングのソファやラグ、建具などをブラックにすることで空間が引き締まった印象になります。
模様替えでおしゃれな部屋にするコツ8選!カラーコーディネートなどインテリアのポイントを解説
壁一面にスモーキーなグリーンの壁紙を用いることで、個性的ながらも落ち着いた印象になりました。家具との調和を考えながら、広い面積を色でアクセントを効かせることで、部屋の印象を大きく変えてくれます。寒色系の色を使えば落ち着いた気持ちに、暖色系なら活動的な雰囲気を醸し出してくれます。
リビングとウッドデッキを段差なくシームレスにつなげることで、外と中が一体となり、面積以上の広がりが感じられます。大きな窓に映るに庭の豊かな木々を眺めながら、四季折々の景色と暮らす毎日は格別のものとなるでしょう。
奥のコンソールテーブルに上下にアートや雑貨を飾ることで、視線が自然と集まる「フォーカルポイント」を作っています。部屋に入った時に最初に目に留まること、そしてソファやチェアに座った時によく見えるように飾ることで、コンソールテーブルを中心としたフォーカルポイントの存在感を一層際立たせています。
ここからは、おしゃれなリビングにするコツをまとめました。今のお部屋で簡単にできることはもちろん、これから家づくりをする際に参考になる間取りやレイアウトのコツについてもご紹介します。
三鷹第二展示場(東京都三鷹市野崎3-27-30 ハウジングプラザ三鷹)
「木のぬくもりを感じるシンプルなイメージが好き」「和の風情を感じる空間にしたい」「ホテルライクなモダンデザインに憧れる」など、まずは自分の好みに合うスタイルやテーマを探しましょう。それをもとに家具やファブリックなどをセレクトしていくことで、統一感のある空間が生まれます。ここでは、一般的なインテリアのスタイルを紹介します。
・ノルディックスタイル(北欧スタイル)
北欧の長い冬を、心地よく過ごせるように考えられた、自然のぬくもりを感じられる空間が特徴です。機能性とデザイン性を兼ね備えた家具や自然をモチーフにした雑貨なども魅力的です。
・ブルックリンスタイル
ニューヨークのブルックリン地区発祥のスタイルです。レンガやコンクリート、アイアンなどの素材を使った無機質なインダストリアルデザインの中に、ヴィンテージ家具やグリーンを取り入れることが多いです。
・アジアンスタイル
インドネシアのバリ島やタイのプーケット、フィリピンのセブ島など、東南アジアのリゾートホテルのような、ダークブラウンの家具で統一された、ラグジュアリー感が魅力です。素朴な自然素材の風合いを生かしたダークブラウンの家具が多用され、全体的に落ち着いた雰囲気が特徴です。
また、日本や中国、韓国などの東アジア、インドやネパールなどの南アジアなどの、それぞれの伝統的なデザインを指すこともあります。
・ジャパニーズスタイル
畳やふすま、障子、細い角材を組み合わせた格子といった趣のある意匠に、木や石、珪藻土や漆喰などの自然素材が調和するスタイルです。そこに現代的なデザインを融合させた「和モダン」、北欧スタイルに和の要素を取り入れた「ジャパンディ」も人気が高まっています。
・フレンチスタイル
白をベースにした空間に、装飾が施された家具やアクセサリーなどを取り入れた、伝統的なフランス様式のスタイルです。アンティーク家具やシャビーシックなアイテムなどとの相性が良いのもポイントです。
・ミックススタイル
2つ以上のテイストを自分好みに組み合わせたスタイルです。異なるスタイルを組み合わせることで、それぞれの特徴が引き立ち、個性的な空間をつくります。色合いをまとめて調和を考えるなど、場所ごとにスタイルを分けず、部屋全体でバランスを見ながら組み合わせることがポイントです。
上記の一般的なスタイルにたいして住友林業の家づくりでは、「樹種」をベースにしたインテリアスタイルをご提案しており、5樹種7カラー、インテリア23スタイルの内装コーディネートをご用意しています。これは、アッシュ、オーク、ウォルナット、チーク、チェリーといった内装に使われる木の種類をベースにプランニングする多彩なインテリアスタイルです。
例えば、床と建具をオーク材中心にコーディネートした「OAK STYLE 01」では、オーク材の木質感を活かし、シンプルで美しいデザインの国内外の家具を選び、インテリアコーディネートしています。木質感たっぷりのナチュラルな空間が好きな方は気になるインテリアコーディネートではないでしょうか。
きっとあなた好みのスタイルが見つかるので、23のスタイルをぜひチェックしてみてください。
品川展示場(東京都品川区東品川4-4-7 品川シーサイド住宅展示場)
暖かい色やクールな色、モノトーン、自然で柔らかな色など、まずは自分の好きな色をイメージしましょう。そこから、インテリアに選びたい色の配分を考えていくのですが、そこには「ベースカラー70%・アソートカラー25%・アクセントカラー5%」という配色の基本的なルールがあります。
まず、床や壁、天井といった、部屋の大部分を占める「ベースカラー」です。次に、家具やラグ、カーテンといったファブリックなど、部屋の印象を決める「アソートカラー」で、これがインテリアのメインとなる色となります。そして、クッションやテーブルクロス、小物やアート作品など、小さな面積でワンポイントとなる「アクセントカラー」です。空間の引き立て役となり、好みに合わせて変更できます。この比率に合わせてコーディネートすれば、色のバランスが取れるといわれています。
アソートカラーやアクセントカラーは、1色に絞る必要はありませんが、色数が増えすぎるとまとまりがなくなります。アソートカラーを増やすなら色調を揃えましょう。アクセントカラーを増やす場合は、同系色、または反対色(補色)で組み合わせることがポイントになります。
米子(木の家Lab.)展示場(鳥取県米子市両三柳2360-7)
米子(木の家Lab.)展示場(鳥取県米子市両三柳2360-7)
インテリアで自分のこだわりを反映しやすいのが家具です。ずっと憧れていた家具や、お気に入りで大切にしている家具があれば、それを中心にしてインテリアのスタイルを決めていくと良いでしょう。例えば、北欧チェストのような北欧家具が好きなら、同じような素材や色味の家具を揃えることで、インテリアに統一感を持たせる方法もあります。
米子(木の家Lab.)展示場(鳥取県米子市両三柳2360-7)
雑貨や小物、アート作品を飾ってインテリアのアクセントにするには、あまり細かなものは多く置かず、全体を眺めてある程度存在感を見せてくれるサイズを選ぶといいでしょう。
また、ディスプレイの仕方にもコツがあります。まずは高低差をつくることです。2つのものを並べる際に、高さを変えるとメリハリが生まれます。そして、3つ以上を飾るときには「三角形」を意識しましょう。目を惹きやすく背の高いものを中心に、それぞれ両側に中くらいの高さのもの、低いものを置くとまとまりが生まれ、空間全体のセンスがぐっと上がります。同じサイズのものは固めて置き、まとまりと奥行き感をだします。
グリーンをおしゃれにレイアウトするには、腰高のキャビネットや棚など、視線が行きやすい高さに観葉植物を置くと、自然に目に留まる存在となり、暮らしにやすらぎを与えてくれるでしょう。
床に置く場合は背の高い観葉植物を選ぶか、ディスプレイ用のイスやサイドテーブルの上に置いて、視線を上げることがポイントになります。
お手入れの必要のないフェイクグリーンは日当たりの悪い場所や手の届かない場所に置き、観葉植物は身近に置いてリラックス効果を楽しむなど、用途に合わせて使い分けると良いでしょう。
照明の明るさや色合いの選び方でも、インテリアの雰囲気は大きく変わります。基本にしたいのが、ひとつの照明で部屋全体を明るくするのではなく、目的に合わせて複数の照明を設けること。照明の位置や明るさ、照らす範囲の違いにより、空間にメリハリがつき、奥行きが生まれます。
例えば、ソファで寛ぐならスタンドライト、ダイニングテーブルでは下方向を照らすペンダントライト、リラックスする雰囲気をつくる間接照明など、光の向きを考えながらそれぞれ配置します。
そして、照明は空間を照らす役目はもちろん、灯りを付けていない昼間でも、美しいフォルムであることが大切です。部屋に馴染むデザインやアクセントになるカラーなど、インテリアのひとつとして考えましょう。
まずはリビング全体の広さや出入りする扉の位置、窓の配置を把握します。部屋の面積や形、窓の位置によって、置ける家具が変わってきます。
そして、家具をレイアウトする際は動線を考慮しましょう。例えば、人が通るたびにイスを引かなければならないようでは、快適な暮らしになりません。また、部屋に入ったときに窓の外まで視線が抜けるように家具を配置すると、部屋全体が広く感じられます。
福知山展示場(京都府福知山市篠尾5番1 ハウジングピア福知山)
いわき展示場(福島県いわき市鹿島町飯田八合22 いわき中央展示場)
家族が集まるリビングは、ものが溢れがちになります。収納スペースが足りないだけでなく、日常的に使いにくければなおさらです。せっかくおしゃれにした部屋も、出しっぱなしのものがあるだけで、雑多な雰囲気になってしまいます。
収納の基本は、使う場所としまう場所を近くにすることです。そして、しまうものの大きさや量、使用頻度に合わせて、適切な収納スペースを確保することがポイントです。とくに、リビングでよく使う掃除機や家電など毎日使う日用品は、出し入れしやすい場所で、生活感を出さないように、扉のある収納に置きましょう。
家づくりを考える方は、例えば、リビングからも寝室からもアクセスできるウォークインクローゼットなどがあると、リビングで使うものもすぐにしまえるので便利です。リビングに好きなスタイルの収納家具を置くのもひとつの方法です。
馬込展示場(東京都大田区北馬込2-12 馬込ハウジングギャラリー)
収納は隠すだけでなく、お気に入りの小物や本など、収納したいものを部屋のインテリアとして飾り、おしゃれに見せる方法もあります。きれいにディスプレイするコツは、アイテムを詰め込まずにあえて余白を見せることです。また、あまり細々としたものは見せる収納には不向きです。扉の付いた収納棚を併設させるなど、収納量を確保してすっきり見せることが大切です。
平沼橋第二展示場(神奈川県横浜市西区西平沼町6-1 TVKハウジングプラザ横浜)
これから家づくりを考える方で、おしゃれなリビングを実現したい方は、間取りや動線を工夫しましょう。
リビングをどれくらいの大きさでどこに配置するかで、見た目の印象はもちろん、使い勝手も変わってきます。
また、上の事例でご紹介したように、和室が隣接したリビング、ウッドデッキにすぐ出られるリビングなど、多彩なライフスタイルに応えられる間取りは、空間にも変化が生まれ、おしゃれ度が増すでしょう。
幕張第一展示場(千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-7 幕張ハウジングパーク29画地)
おしゃれなリビングの事例や、おしゃれなリビングにするためのコツをご紹介してきました。
マネしたくなるようなおしゃれなリビングの事例やコツはありましたか?
これから家づくりを検討される方は、住友林業のSNSや、展示場サイトもぜひチェックしてみてください。
今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの事例をご紹介しています。
たくさんのアイデアを集めて、おしゃれなリビングで理想の暮らしを叶えてください。
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