●みんなのいえ かぞくのへや
2016/10/28 公開
両世帯が上下分かれて暮らしていたり、2棟が向かい合ったりとさまざまな形がある二世帯住宅。家族の独立度合いに合わせ、「同居タイプ」「半同居タイプ」「独立タイプ」といったパターンに大きく分けられます。ここでは、家づくりの際に配慮したいポイントを3タイプ別に紹介します。
寝室を除いたリビング、ダイニング、キッチン、浴室をすべて共用する「同居タイプ」の二世帯住宅では、親・子の世帯が一体となって暮らします。
明確な区切りがないからこそ、お互いの世帯が小さな独立空間を確保することが大切です。
たとえばクローゼット。収納はお互いの性格や好みが表れやすい場所なので、ウォークインクローゼットなどはできれば別々に設け、玄関と洗面室の収納も両世帯で分けたほうが使いやすいでしょう。
洗濯機と洗濯物干しスペースもできるだけ別に設けるのがベター。洗濯は天気の影響を受けやすいものです。「天気がいいから、さあ、洗濯!」と思ったときに洗濯機がふさがっていて思うように使えないとストレスの元になる可能性も。
キッチンや浴室も、使う時間帯が重なりそうな場合は、子世帯専用にミニキッチンやシャワールームを用意するなど、水まわりも別にしておくと気兼ねのない便利な暮らしがしやすくなるでしょう。
玄関は共有しつつも、ダイニングやキッチンをしっかり分けて普段は別々に生活をするというのが「半同居タイプ」の考え方。お互いの独立性を維持しながら、家族の交流の楽しみを得られるのが魅力です。
あらかじめ親世帯と子世帯が交流できるスペースを設けておくと、家族が集まりやすくなるでしょう。
リビングに広いウッドデッキを設けたり、二世帯が一緒に食事ができるようにどちらかのダイニングを広めに確保したりしてもいいかもしれません。
子ども部屋の位置は、家事育児のサポートを子世帯がどれだけ必要とするのかを考慮して決めます。
子世帯が共働きで、ほぼ毎日子どもを見てもらうのであれば、親世帯のリビングと子ども部屋は近い方が負担も楽になります。
反対に、子どもが友達を連れてにぎやかに遊ぶことが多かったり、生活時間帯が祖父母とは異なったりする場合は、子ども部屋はできるだけ親世帯のリビングと離すのがベター。
二世帯での生活を具体的にイメージしながらプランを練りましょう。
玄関を2つ設け、すべての生活空間を分ける「独立タイプ」の二世帯住宅はいわばお隣さんのような感覚。お互いのプライベートな空間をしっかり確保することが暮らしやすさのポイントになります。
玄関のドアも建物の同じ面に並べるのではなく、異なった面に向けて独立性を高めてもいいでしょう。都市部など限られた敷地で独立タイプの二世帯住宅を望む場合、2階建て(または3階建て)にして上下分離型にするのもひとつの方法です。
独立性を活かして将来的に1戸を賃貸住宅として貸し出すことを考えるなら、ガスや水道などの配管、メーター類を分けるとリフォームも簡単です。二世帯住宅を建てるときのポイントについてもっと知りたい方は、義父母か実父母かで間取りが変わる!? 二世帯住宅のキホンもチェックしてみてくださいね。
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