●暮らしのおかたづけ
2015/03/31 公開
「大掃除」というと年末に行うイメージがありますが、窓掃除や水拭きは、寒さの厳しい冬よりも春の方が断然ラク! 実際、欧米は春~初夏にかけて掃除を行う『スプリング・クリーニング』という習慣があります。みなさんも家をすっきりきれいにして、気持ちいい新生活を迎えませんか? 週末だけでできる『スプリング・クリーニング』のコツをお伝えします。
『スプリング・クリーニング』では花粉や黄砂で汚れがちな「窓周辺」、カビの季節に備えて「水回り」を集中的に掃除しましょう。さらに余裕があれば、「エアコン」「クローク」「靴箱」「冷蔵庫」「玄関まわり」など、年末に掃除しなかったり汚れが気になっていたりする箇所を追加してもOKです。
窓周囲で汚れが溜まっているのはサッシ部分や窓枠の四隅(角の部分)。サッシ部分は、上から下の順で、ブラシで汚れを払い、最後に掃除機で汚れを吸い取ります。レール部分のこびりついた泥汚れは、割りばしやヘラに古布を巻きつけてこすり落としましょう。窓枠の四隅は古歯ブラシで汚れをかきだします。最後に窓ガラスを拭きますが、これはクリーナーを吹きつけてスクイジーで拭きとれば、ムラなくピカピカに。最後に乾拭きして仕上げましょう。
網戸掃除の方法は汚れ具合によっても異なります。定期的にお手入れをしているのなら、網戸を外さずに、裏側に新聞紙を貼って掃除機で網戸のほこりを吸い取った後、洗剤をのせたスポンジで軽くこすります。最後に雑巾で泡を拭き取れば完了です。もしくは、市販の掃除シートで拭き掃除をするとより簡単に済みます。
汚れがひどい場合は、網戸を外し、住宅用洗剤と亀の子たわしで水洗いすると手っ取り早いでしょう。ただ、力を入れ過ぎると網戸がたるんでしまうので加減に注意を。よく乾かしてから取り付けます。
カーテンは化繊ハタキか吸引を「弱」にした掃除機でほこりを除きます。あれば除菌スプレーを吹きつけるとスッキリします。カーテンレールのほこりも忘れずに落としましょう。
春の水回り掃除の目的は「カビ防止」。風呂掃除ではとくにカビが生えやすい床・壁の下部分をしっかり洗います。このとき活躍するのが「洗車ブラシ」。ブラシ面が広いので、広範囲を掃除するのに向いています。洗い忘れの多い天井部分も、お掃除シートなどをとりつけて拭き掃除しましょう。カビが生えてしまったタイルの目地には、酸素系漂白剤を薄めた洗剤液を塗布するのが効果的。1時間程度時間を置いたら流しましょう。頑固なカビはキッチンペーパーなどで湿布すると漂白剤がよく浸透します。
髪の毛や湯アカのたまっている排水溝は、排水溝カバーを外して古歯ブラシで丁寧に汚れをこすり落とします。知らず知らずのうちに汚れているシャワーヘッドは、適量の酢を入れた酢水で一晩漬け込むときれいに。酢のにおいが消えるまで、歯ブラシなどでよく洗いましょう。
キッチンのシンクは、排水溝からバスケットを取り出してスポンジで洗います。台所洗剤を使ってOK。三角コーナーも同様に洗いましょう。排水溝のふたは古歯ブラシを使って、溝の奥までしっかり汚れを除きます。仕上げに、排水溝バスケット・三角コーナーを漂白剤に1時間程度、着け置きします。『スプリング・クリーニング』は、パパやママだけでなく、子どもにもお手伝いを頼んで「家族のイベント」として行うと楽しくできるかもしれませんね!