●みんなのいえ かぞくのへや
2017/08/18 公開
家族の部屋割りを決める時、パパの意見はどうしても後回しになりがち。そうは言っても、パパだって趣味を楽しめる場所やこだわりの空間が欲しいもの。では限られた空間で「パパ専用スペース」を作るにはどうしたら良いでしょうか? 間取りを上手に活用した専用スペースの作り方を紹介します。
住まいの引越しを考えている時、家族が多いと部屋割りに苦慮することがあります。自然と優先に考えるのは「子供部屋」。そして家族が過ごすリビングがあり、夫婦の部屋があり......と考えると、パパ専用のスペースを確保するのは難しい状況に。とくに仕事で日中不在なことが多いパパの存在は、不本意ですが後回しになりがちです。
男性は女性に比べると趣味に強いこだわりを持つ傾向にあり、趣味関連のものを収集する人も多いです。その場合、パパ専用の収納スペースがないと、「ママが勝手にコレクションを処分してしまった」なんてトラブルに発展する可能性も。帰宅して家族に囲まれて過ごすのも幸せな時間ですが、家でも1人になれるスペース、そう、まさに子どもの頃に作ったような自分だけの秘密基地があるとワクワクしませんか。
そうは言っても自宅のスペースには限りがあります。部屋を確保するのが困難な場合は、限られた間取りの中でスペースを作り出す工夫が必要です。
コレクションなどを収納したい場合は、子どもの手が届きにくい「小屋裏」の活用がおすすめ。天井の高さが1.4メートル以下なので大人が立って歩くのは厳しいですが、椅子を置いてくつろぐには十分なスペースです。小屋裏がない場合は、階段下のスペースを活用しましょう。棚を設置して「見せる収納」スペースを作ることで、コレクションをおしゃれに飾ることができます。
そして、車やバイクが好きなパパの憧れといえばガレージ。最近では土地が狭い都市部を中心に、家の内部に駐車スペースを設けた「ビルトインガレージ」の家も注目されています。生活拠点は2階や3階に置いて1階はガレージにし、壁にお気に入りの雑貨を飾ったり、飾り棚を付けたりして、こだわりのガレージを作り上げるのも楽しそうですね。
パパ専用のスペースを常時確保するのは難しいという場合は、子どもとスペースを共用するという手もあります。最近は子どもがリビングで学習する家庭が増え、「スタディコーナー」と呼ばれるリビングの勉強スペースが注目を集めています。この場所を活用するのです。
パパが不在の日中は子どもの勉強スペースとして活用し、夜はパパ専用のミニ書斎に。この場合、高さを変えられるタイプの椅子にすると、パパも子どもも快適に使えます。パソコンやスマホを使用することを考えて、コンセントを確保しておくと便利です。また、手元の明るさが足りないと視力低下や疲れ目のリスクが増すので、間接照明やテーブルライトも活用すると良いでしょう。
たとえ狭いスペースでも、好きなものに囲まれるのは幸せなこと。自分のスペースを持つなんて夢のまた夢と諦めているパパは、家の中に確保できそうな場所がないか見渡してみては? 工夫次第でパパ専用の秘密基地が作れるかもしれませんよ。
実際に趣味を楽しんでいる人の家が見たいという方は、住友林業の実例ギャラリーをご覧ください。個性が光るこだわりの邸宅の写真を多数掲載しています。さらに詳しく知りたい方は、カタログ「自家自讃 Vol.116 スタイル特集」もご覧になってみてくださいね。