●ステキに子育てLIFE
2017/11/10 公開
低温でじっくり時間をかけて発酵させる漬物づくりは、冬こそベストシーズンです。大根やカブ、白菜といった冬野菜は漬物の食材に最適! 誰でも簡単にできるお手軽漬物で、おいしく野菜を食べましょう。
気温の低い冬は、漬物づくりのベストシーズン。気温の高い夏場は、漬物に含まれる乳酸菌が十分に出ない状態で発酵が進んでしまうので、漬物づくりには向きません。
最近はこうじ、甘酒などの発酵食品がブーム。その流れでぬか漬けに挑戦する人も増えています。とはいえ、ぬか漬けは手入れが大変なイメージが強く、忙しい人は荷が重いと感じるかもしれません。そんな人にオススメなのが、ぬか漬けと同様に酵素が豊富な甘酒で作る漬物です。甘酒に塩や塩こうじ、醤油などを加えて野菜を漬け込むもので、これなら気軽につくることができます。
ぬか漬けや奈良漬、たくあんなど、日本には古来よりさまざまな漬物があります。これらは家で作るには手間がかかるので、家庭にある調味料で作れる簡単な漬物にチャレンジしてみましょう。
代表的なものは塩で漬ける浅漬け。野菜の重さの3~5%の塩を加え、数時間漬け込むのが基本のレシピです。常温だと乳酸菌の発酵が少なくなるので、必ず冷蔵庫に入れるのがポイント。野菜はしっかり水洗いをして、有害な菌を取り除くことも重要です。基本でもシンプルでおいしいですが、さらに昆布茶やごま油、レモン、鷹の爪などを加えることで、バリエーションが広がります。塩のかわりにめんつゆ、すし酢、ポン酢といった常備されている調味料でもOK。変わったところでは塩を入れたヨーグルトでも浅漬けになります。
そのほか水とお酢、砂糖と塩があればできるピクルスも立派な漬物の一種。こちらはすべて鍋で煮溶かし、耐熱性のある密閉容器に入れて野菜と一緒に保存します。
漬物に漬ける野菜の定番といえば、キュウリや大根、カブなどが定番です。おなじみの野菜ももちろんおいしいですが、実は漬物にしておいしい野菜はもっとたくさんあります。
まずは年中食べられるアボカド。切ったら固かった! という経験はありがちですが、そんな時はぬか漬けや浅漬けにするとおいしく食べられます。さらに冬場に食べごろとなるカボチャも、スライスして油をひかずにフライパンで焼けば、浅漬けやピクルスに最適。皮はそのまま残しておくのがコツです。そのほか皮をむいたプチトマト、ゴーヤ、パプリカなども美味! 漬物にするとおいしい野菜は、まだまだありそうですね。
ちょっと変わった漬物料理には、岐阜県飛騨地方に「漬物ステーキ」と呼ばれる郷土料理もあります。様々なレシピがありますが、「白菜の浅漬け」を多めの油で炒めて味を調え、溶き卵でとじるものがスタンダード。発酵が進んでも美味しく食べられるので、残った漬物の有効活用に最適です。
野菜のおいしい食べ方や、余った野菜を無駄なく食べる方法などを知りたいという方は、洗って、切って、干すだけ! 簡単でおいしい「干し野菜」を作ろうもぜひチェックしてみてください。