●暮らしのおかたづけ
2015/04/14 公開
野菜は旬が命!ということで季節のお野菜を大量に買い込んだけど、結局使い切れなかった……そんな苦い経験をお持ちの方も多いはず。ここでは、それぞれの野菜に合ったコンディションでスマートに保存する方法をご紹介します。無駄なく使い切る野菜保存のコツをご覧ください!
「冷蔵庫の野菜室、あっという間にいっぱいになっちゃうんだけど......」
「ジャガイモやニンジンって、いったいどこに置いたらいいの?」
野菜の保存場所に困っている方、多いですよね。さっそく、各種野菜の保存方法を考えてみましょう。まず、難しいのが根菜類です。冷蔵庫に入れるでもなし、かといってキッチンにゴロゴロ置いておくわけにもいきません。そこでおすすめなのが「根菜類の指定席」を作ること。勝手口の脇などにボックスを置き、指定席を作っておくと整理・収納的にもすっきり。根菜類は直射日光が当たらない場所での常温保存がベターなので、野菜的にも指定席におさまるのが安心なのです。
そして、ちょっと気を配ってみたいのが野菜の「置き方」です。野菜には、立って生えている「立ち野菜」、寝るように生えている「寝野菜」、トマト、キュウリ、ナスなどぶら下がり状態で育つ「ぶら下がり野菜」があります。それぞれの野菜は、育った時の姿で保存してあげるのがベスト。ジャガイモやサツマイモなどの寝野菜はそのままでOK。ぶら下がり野菜も、寝野菜と同じく、どんな状態で置いても構いません。
しかし、ダイコンやニンジンなどの立ち野菜は、その名の通り、立て気味で置いてあげるのが望ましいのです。なぜかというと、立ち野菜を寝かせてしまうと、野菜は立ち上がろうとしてエネルギーを使ってしまうから。エネルギー=糖分やアミノ酸なので、野菜本来の甘み、旨みがなくなってしまいます。各家庭の保存スペースにもよるので、"絶対"というわけではありませんが、考えてみたいポイントの一つですね。
野菜の保存スタイルについて考えてみましたが、もう一つ「温度」も大切な要素です。こちらも置き方と同じく、野菜が本来育っている状態に合わせるのが良いでしょう。たとえば、トマトやキュウリなどの夏野菜であれば室温保存でOKですが、夏場に向けて温度が上がってくるようであれば野菜室にイン! がセオリーです。青菜類、根菜類は常温保存もOKですが、白菜、キャベツなど寒冷地育ちの野菜もありますので、野菜室での保存がおすすめです。
ただ、「本来育っている状態」といっても、ダイコンやニンジンなどの根菜類を葉や茎がついたまま購入した場合はその限りではありません。根は本来の機能を果たすため、葉や茎に栄養を送ろうとします。結果、私たちが食べる本体はやせ細る一方。つまり、家に持ち帰った時点で葉や茎と根は切り離しておくべきなんです。それぞれの野菜にフィットした保存法を選んで、いつでも栄養たっぷりの野菜料理を楽しみましょう。