住友林業 One Click LCA 住友林業 One Click LCA

建設業界の脱炭素化への洞察

なぜ、エンボディドカーボン
(建てるときのCO2)算定が
重要?

建物のライフサイクルアセスメント、建てるときのCO2
見える化が果たす意義、カーボンニュートラルな建築設計、持続可能な開発など、
建設セクターのサステナビリティ動向についての洞察を共に深めましょう。

サステナブルな建築・建設に
対する洞察

Insights 1

居住空間としての地球も傷つけない
建物・空間の提供者になるために

人々が居心地よく暮らすための建物を設計していたはずなのに、CO2を排出しすぎて居住空間としての地球を傷つけてしまっていた。そうならないためにも、地球にやさしい設計を推進していきませんか。
都市開発や大型ビル建設には多くの資材と建設・輸送が必要とされ、また竣工後も建物の老朽化に伴う改修や解体工事に多くのCO2が排出されています。
その建設プロジェクトは、本当に環境に配慮されたデザインだったのか。人々へ居心地の良い空間を提供するために、建物を建てるときのCO2排出量の見える化は非常に重要なアクションになります。

地球環境を守るためには、暮らすときだけではなく、建てるときのCO2排出にも配慮する事が重要です。

Insights 2

気候変動の被害を受ける世界の人々に対して
建設セクターが担う責任と
果たしていくべき役割

洪水、干ばつ、山火事に異常気象……  CO2をはじめとする温室効果ガス排出量への地球規模での対処が、世界で最も差し迫った問題の一つであることは疑いようがありません。

例えば、2022年に国土の3分の1が洪水に流されてしまう被害にあったパキスタンは「災害を輸出する先進国」に対する賠償金を求めました。洪水や火事の被害に遭うのは先進国だけではなく、開発途上国(これから開発を行なって発展していきたい地域)も含まれます。地球上のあらゆる人々とも一つの地球を共有している以上、建てるときのCO2の見える化と脱炭素化の推進は、建設セクターが地球上の全ての人々に対して担う責任、果たしていくべき役割になっています。

Insights 3

全世界の37%を占める建設セクターの
CO2排出量のうち、エンボディドカーボンが
これからの脱炭素のキーワード

全世界における建設セクターが排出するCO2は全体の37%を占めており、建設セクターの責任は非常に大きくなっています。建物が利用されるとき、暮らすときのCO2はオペレーショナルカーボンと呼ばれ、建設セクターの排出量の内、約70%を占めます。一方、建てるときのCO2排出量はエンボディドカーボンと呼ばれ、残りの30%を占めます。

日本では、ZEBやZEHの普及で暮らすときのCO2排出量は削減が進んでいる一方、エンボディドカーボンの取組は欧米に比べてまだ遅れています。建設セクターにおいては、エンボディドカーボンの見える化・削減の取組が非常に重要です。

Insights 4

製品のCO2排出量とは?
建物の算定に関係するの?

エンボディドカーボン算定には、建物の全ライフサイクルのライフサイクルを網羅して環境負荷を算定する必要があります。建物に使用する建築資材の調達から、輸送、施工・建設、修繕、廃棄・リサイクルが、網羅すべき主なライフサイクルステージです。

この中で建築資材の調達段階にあたる製品のCO2排出量は、建物のCO2排出量に最も大きな影響を与える重要な要素です。建設工事に多くを使用するコンクリートを例に挙げると、コンクリートの原材料となるセメントを製造するとき、地球環境が悠久の時間をかけて石灰石に固定化した二酸化炭素を燃焼して放出します。コンクリート製造は世界のCO2の約8%を占めていると言われており、地球温暖化に歯止めをかけるためには、資材製造メーカーの努力だけでなく、設計側も建物の設計段階からも脱炭素化を考えていく必要があります。

Insights 5

炭素固定とは何か?
木材によるCO2の貯留について

樹木は成長段階でCO2を吸収して炭素として内部に貯留します。このような機能のことを炭素固定と言います。

木造建築や家具などの木材製品は、燃やさない限り伐採した木の内部にあるCO₂を長期間、大気に排出せずに留めておくことができます。

環境配慮型の建物を設計するためには、CO2排出の少ない資材を活用するだけでなく、木材のようなCO2を吸収して長く炭素固定する資材の活用も非常に重要なポイントとなります。

Insights 6

海外におけるエンボディドカーボン算定義務化の動き

地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量ゼロを目指す脱炭素社会の実現に向けて、世界中で様々な政策、規制強化が実施されています。その一つが企業の温室効果ガス排出量の可視化です。欧米では、すでにエンボディドカーボンの算定が普及しており、算定を義務付ける規制が今後更に強化される見通しです。

日本でも欧米の動きに追随し、脱炭素取組を推進する必要があります。エンボディドカーボン削減を進めるには、まずは見える化することが脱炭素化に向けた第一歩です。効率的で精緻なCO2排出量の算定ツールが必要であり、それを実現するのがOne Click LCAです。

One Click LCAで環境配慮建物のコラボレーションを円滑化

脱炭素設計のための
コミュニケーションツール

One Click LCAなら、木材・建材メーカー様が取得した環境認証ラベルEPD(製品ごとの環境負荷データ)をもとに、
建築事業者様が設計を手掛ける建物の全ライフサイクルのCO2排出量の算定に活用することができます。
また、EPDジェネレータは建材製品メーカー様のEPD取得をサポートするソフトウェアです。
ソフトウェアを活用し、CO2の大きい資材を見える化する事で、建設プロジェクトの初期段階から、脱炭素化推進に向けた
コラボレーションやコミュニケーションもより円滑になります。
One Click LCAを使って、建材製品、建築設計、建設/開発プロジェクト全体の環境性能追求を図り、
共に脱炭素化にむけたプロジェクトを推進していきませんか。

CO2排出量を見える化して、
環境性能を追求・PRしよう

One Click LCA 関連製品の導入メリット

  • LCA算定の省力化

    LCA算定作業を省力化できれば、その分、CO2削減のために考えて、行動する時間に充てることが出来ます。
    本来取り組むべき作業に注力して、脱炭素化のためのイノベーションを推進しましょう。

  • 国際規格に準じた算定

    ISO規格で定められた算定手法とデータベースに準拠するOne Click LCAなら、算定結果をグリーンビルディング認証にも活用可能。自社プロジェクトの環境性能を、透明性を持って世界に発信していくことができます。

  • メーカーと設計者のコラボレーション

    資材メーカーはソフトウェアを利用することでEPD取得が容易になり、建物の設計者はソフトウェア上でEPDを利用できるようになります。
    One Click LCAを通じて、メーカー・設計者間でのコラボレーションが促され、環境性能追求の好循環を起こすことができます。

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