国内山林事業

永続的に、植林と木材の生産を繰り返す──「保続林業」を基本理念に

住友グループ発祥の地である別子銅山(愛媛県新居浜市)。この地で、銅山経営に必要な薪炭や木材を調達するため、1691年に始められた銅山備林経営が住友林業のルーツです。木を植えて、森を育みながら、木を活用し続ける「保続林業」の理念が、住友林業の森林経営を支えています。この理念は、住友林業の森林経営の根幹として、時代を超えて脈々と受け継がれています。

そして21世紀──“環境世紀”を迎えた現在、地球環境保全と経済・社会の発展を両立させる「持続可能な開発・発展(Sustainable Development)」を実現することが世界的な課題となっています。

こうしたなか住友林業は、「保続林業」の理念に基づき、持続可能な森づくりを推進することで、地球環境に貢献することをめざしています。

総面積46,443ヘクタール ※日本の国土の約1/900に相当する社有林を管理

社有林分布図(2016年4月1日現在)

日本は森林が国土面積の約70%を占める世界有数の森林大国であり、人々は建築材や紙パルプとしての活用はもちろん、水源の涵養(かんよう)や土砂災害の防止など、森林からさまざまな恩恵を受けてきました。

住友林業の所有する社有林は、2007年以降社有林の拡大を図った結果、北海道、本州、四国、九州の4ヵ所で、総面積約46,443ヘクタールにも及び、これは日本国土の約900分の1に相当します。

これら広大な社有林は、5年毎に策定する森林施業計画に基づき、適正な森林管理を実施しています。

※ 2016年4月1日現在

四国(愛媛県新居浜)

住友林業発祥の地、愛媛県新居浜市別子山を中心に広がる山林。樹齢100年を超えるヒノキのほか、モミ、ツガなどの原生林も存在しています。

北海道(北海道紋別)

オホーツク海沿岸に位置する山林。カラマツ、トドマツの人工林とミズナラ、イタヤカエデなどの針広混交天然林で構成されています。

九州(宮崎県日向)

宮崎・熊本・鹿児島県の三県に所在する山林。温暖多雨な気候のもとで育った成長力旺盛なスギが、各種建材に利用されています。

本州(和歌山県龍神ほか)

和歌山県中央部の日高川源流に位置する山林。この山林は「水源の森百選」にも選定されており、豊かな水を育んでいます。このほか、兵庫県、三重県などに社有林を拡大しています。

歴史のなかで培われてきた高度な森林管理技術を駆使して

森林調査

森林管理データマップシステム

住友林業の社有林では、生態系など周辺の環境に配慮しながら、計画的な造林や伐採を実施することで、持続可能な森林経営を実践しています。

こうした森林管理を行うために、豊富な経験とノウハウを有する森林管理スタッフが、定期的な森林調査を通じて、長期的な資源予測・収穫予測のための基礎データを取得しています。

また、効率的な社有林管理のため、樹種や林齢、施業履歴などの森林情報と地図情報を一元化した「森林管理データマップシステム」を導入しています。

また、2006年9月には、日本独自の森林認証制度であるSGEC※の森林認証を全社有林で取得し、森林管理の適正さを客観的な視点から評価いただいています。

※SGEC:Sustainable Green Ecosystem Council(「緑の循環」認証会議)の略称。持続可能な森林経営が行われていることを第三者機関が証明する日本独自の森林認証制度。

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