4つの重要課題

4つの重要課題1. 持続可能な森林から木材製品や資材を供給する

違法伐採や過度な焼き畑農業などによって、世界の森林は減少し続けており、この10年間で約5,200万ヘクタール(日本の面積の約1.4倍)が消失しました※1。住友林業が事業を行っているインドネシアにおいても、10年間で約500万ヘクタールの森林が減少しています※1。将来にわたって、木材資源を使い続けていくためには、違法伐採による木材を絶対に取り扱わず、持続可能な森林管理が行われている森林からの木材を利用することが不可欠です。

住友林業は、東南アジア、ヨーロッパなどを中心として世界各国から木材を調達しています。そこで、2007年度に「木材調達理念・方針」と「行動計画」を定め、合法性が確認され、適切に管理された森林からの木材調達を推進してきました。2009年度には、すべての海外仕入先について合法性の確認を完了しています。2010年度からは「新行動計画」に則り、合法性に加え、環境に配慮した木材の取り扱いを進めています。

また、違法伐採や焼き畑などの課題を解決していくためには、地域社会の経済発展と人々の暮らしの向上が欠かせません。そこで、海外植林事業では、地域の人々とともに行う社会林業を進めてきました。今後も、環境保全と地域社会の発展に貢献する森林経営を拡大することで、持続可能な木材資源の利用を推進していきます。

■主なパフォーマンスデータ
  2007年度 2008年度 2009年度 2010年度
森林認証材・植林木の取扱い比率※2 64% 60%
海外での植林面積※3 3,077ha 3,312ha 4,313ha 5,046ha
国内社有林の面積 40,567ha 41,532ha 42,642ha 42,636ha
  • ※1 FAO「Global Forest Resources Assessment 2010」より
  • ※2 木材調達「新行動計画」策定後からの実績
  • ※3 各年度の植林実施面積

方針・計画

2012年度を目標達成時期として新たに設定した木材調達「新行動計画」に則り、取り組みを進めます。

■木材調達「新行動計画」
事業分野 部署 行動計画・2012年度目標
共通 地球環境への貢献を目的に、合法性・持続可能性が確認された森林認証材(FSC™・PEFC・SGEC)、持続可能な植林木、国内林業の活性化につながる国産材の使用・取扱いを拡大する。
合法性を確認した直輸入木材・木材製品の取扱い100%を継続する。違法に伐採された木材を購入・使用しない。
部門別の行動計画
国内山林
国内流通
山林環境本部
山林部
社有林の森林認証100%維持(SGEC森林認証)
社有林での生物多様性の維持・保全
住友林業フォレストサービス(株) 国産材の利用推進・取扱量2009年度より75%増加
木材流通 木材建材事業本部
木材部
森林認証材(FSC™・PEFC・SGEC)・植林木の利用推進・比率を取扱量の70%とする。
国内製造 住友林業クレスト(株)
3工場(名古屋、九州、第二九州)
森林認証材(FSC™・PEFC・SGEC)・植林木・国産材の利用推進・比率を取扱量の50%とする。
住宅 住宅事業本部 国産材の振興・利用拡大、主要構造材の国産材比率70%維持
森林認証材(FSC™・PEFC・SGEC)の使用拡大・使用量2009年度より2倍以上

今後の計画

2012年を目標に引き続き取り組みを進めます。

社内外からの声
  • 持続可能な森林の利用と、国産材の利用は、地球環境の保全と経済との両立を達成するうえでは大変重要なことと考えるので、ぜひ引き続き取り組んでいってほしい。(政府・行政機関)
  • 業界のトップリーダーとして木材販売=環境破壊といった誤った考え方を払拭してほしい。(取引先)