ホーム > 環境・社会報告書2011-CSR活動- トップ > 環境報告:森林の保全
持続可能な森林経営を国内外で実施。国産材活用にも注力しています。
森林には、水を蓄える、洪水や土砂崩れを防ぐ、CO2の吸収により地球温暖化を抑制する、生物多様性を保全するといった、多様な公益的機能があります。そのような機能を有効に働かせるためには、適正な森林管理が必要になります。
住友林業グループは、木材資源を永続的に利用するためにも、持続可能な森林経営を行う必要があると考え、国内外での取り組みを進めています。


住友林業グループは、国内では総面積42,636ヘクタールの社有林を持っています。また、海外では、総面積約19万ヘクタールの山林管理を行っています。森林の公益的な機能は、下刈り、枝打ち、間伐などの適正な森林管理をすることで、高めることができます。
森林がCO2を吸収し、炭素として固定する量を「カーボンストック」といいます。当社グループの国内社有林のカーボンストックは、1,062万t-CO2、また、海外の植林地のカーボンストックは353万t-CO2となりました。
当社グループは、2010年度、国内外合わせて約24万m3の木を伐採しました。伐採された木は、製材・加工され、住宅や家具などさまざまな製品として世の中に供給されます。そして、例えば住宅の構造材であれば、数十年間使い続けられます。
木は製品となっても、吸収したCO2を炭素として固定し続けます。ですから、木材製品を使うこと、木造住宅を建てることは、「都市に森をつくる」ことと言えます。

「住友林業の家」1棟あたりのカーボンストックは約22.6t-CO2であり、2010年度の住宅建設によるカーボンストックは約19.7万t-CO2となります。
木材製品は製品として役目を終えたあとも有効活用が可能です。例えば、木造住宅であれば、解体されたあとボード等の木質材料として再利用されます。
再利用される過程で発生したチップや、木質製品としての役目を終えたあとの木材は、木質燃料として最終的に利用されます。これを「カスケード利用」といい、木材という有用な資源を「使い尽くす」「使い切る」方法です。したがって、最終的に木質燃料として燃やして発電へ活用する、新たなエネルギーを生み出すまで、炭素を蓄え続けるのです。この時、燃焼することで放出されるCO2は、木の成長過程で吸収したものであり、木のライフサイクルの中では、大気中のCO2を増加させません。
育てた木を伐採して使うだけでは、森林資源は減少していくだけです。住友林業は伐採したあとに、必ず植林をし、育てていくことで、森林資源をサステナブルに利用しています。
2010年度は国内で約70ヘクタール、海外で約5,050ヘクタールの植林を実施しました。カーボンストックの点から見ると、木材製品として都市で炭素が固定される間にも、新たに植林された木々が成長し、CO2を吸収し、炭素を固定していきます。当社グループは、自然の森に加え、木化事業※を推進することで、都市の森でもカーボンストックを増やし、地球温暖化対策に貢献しています。