森林の保全

持続可能な森林経営を国内外で実施。国産材活用にも注力しています。

森林資源の保全と持続可能な利用

森林には、水を蓄える、洪水や土砂崩れを防ぐ、CO2の吸収により地球温暖化を抑制する、生物多様性を保全するといった、多様な公益的機能があります。そのような機能を有効に働かせるためには、適正な森林管理が必要になります。
住友林業グループは、木材資源を永続的に利用するためにも、持続可能な森林経営を行う必要があると考え、国内外での取り組みを進めています。

育林

住友林業グループは、国内では総面積42,636ヘクタールの社有林を持っています。また、海外では、総面積約19万ヘクタールの山林管理を行っています。森林の公益的な機能は、下刈り、枝打ち、間伐などの適正な森林管理をすることで、高めることができます。
森林がCO2を吸収し、炭素として固定する量を「カーボンストック」といいます。当社グループの国内社有林のカーボンストックは、1,062万t-CO2、また、海外の植林地のカーボンストックは353万t-CO2となりました。

伐採

当社グループは、2010年度、国内外合わせて約24万m3の木を伐採しました。伐採された木は、製材・加工され、住宅や家具などさまざまな製品として世の中に供給されます。そして、例えば住宅の構造材であれば、数十年間使い続けられます。
木は製品となっても、吸収したCO2を炭素として固定し続けます。ですから、木材製品を使うこと、木造住宅を建てることは、「都市に森をつくる」ことと言えます。

住宅によるカーボンストック

「住友林業の家」1棟あたりのカーボンストックは約22.6t-CO2であり、2010年度の住宅建設によるカーボンストックは約19.7万t-CO2となります。

  • 2010年度の住宅建設に使用された木材によるカーボンストック

利用

木材製品は製品として役目を終えたあとも有効活用が可能です。例えば、木造住宅であれば、解体されたあとボード等の木質材料として再利用されます。
再利用される過程で発生したチップや、木質製品としての役目を終えたあとの木材は、木質燃料として最終的に利用されます。これを「カスケード利用」といい、木材という有用な資源を「使い尽くす」「使い切る」方法です。したがって、最終的に木質燃料として燃やして発電へ活用する、新たなエネルギーを生み出すまで、炭素を蓄え続けるのです。この時、燃焼することで放出されるCO2は、木の成長過程で吸収したものであり、木のライフサイクルの中では、大気中のCO2を増加させません。

植林

育てた木を伐採して使うだけでは、森林資源は減少していくだけです。住友林業は伐採したあとに、必ず植林をし、育てていくことで、森林資源をサステナブルに利用しています。
2010年度は国内で約70ヘクタール、海外で約5,050ヘクタールの植林を実施しました。カーボンストックの点から見ると、木材製品として都市で炭素が固定される間にも、新たに植林された木々が成長し、CO2を吸収し、炭素を固定していきます。当社グループは、自然の森に加え、木化事業を推進することで、都市の森でもカーボンストックを増やし、地球温暖化対策に貢献しています。

  • 木造化・木質化を通じて、木材資源の用途拡大を図る当社グループにおける各事業の総称。
社内外からの声
  • 自身も山林を所有しており適切な管理体制の必要性を感じているので、そのような取り組みには賛同の気持ちを持つ。(NGO/NPO)