ニュースリリース(2012年)

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2012年10月2日

「MOCCA HUT(モッカハット)」「きづれパネル」「ハーモニックプランツ」
「2012年度 グッドデザイン賞」受賞
~ 木材の魅力と可能性を追求し、環境に配慮した安心の住生活を提案 ~

  住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2012年度グッドデザイン賞において、当社グループの3件が受賞したことをお知らせします。

  受賞した3件は、①国産材を利用し、建設と解体の作業の簡易化を実現した木造の仮設建築物「MOCCA(モッカ) HUT(ハット)」、②10年以上に渡り住友林業の家の構造に使用している、国産材を積極利用した外壁下地通気耐力面材「きづれパネル」、③グループ会社である住友林業緑化㈱(社長:徳永 完平 本社:東京都中野区 住友林業㈱100%出資)による、生物多様性に配慮し地域と調和する緑化植物提案手法「ハーモニックプランツ」です。本賞受賞は、住友林業グループとしては3年連続の受賞となります。
  今回の「グッドデザイン賞」受賞を通し、今後も住友林業グループは最新の技術を活かし、木材の魅力と可能性を追求し、環 境に配慮した安心の住生活を提案してまいります。

【受賞の概要】

①MOCCA HUT/ 住友林業㈱

「MOCCA HUT」は被災地域におけるコミュニティの中心となるような場が欲しいとの住民の発意に応じ、地元住民、東京大学、首都大学東京、成瀬・猪熊建築設計事務所、住友林業が中心となった「まちのリビング」というプロジェクトが発端となり、ひとが集まるにふさわしい印象的で温かみのある仮設建築物を目指し開発された。

「まちのリビング」の詳細についてはこちらをご覧下さい。

⇒ http://rikucafe.jp/

<特長>

ⅰ 印象的な外観とあたたかな内部空間

可愛らしく愛着がわくような外観、壁紙などの付加物を使用せず、柱や梁、小屋組みを現すことで木のぬくもりを感じることができる内部空間としている。

ⅱ 地域産材の利用

仮設建築物のほとんどが鉄製の中、国産材の消費拡大、被災地産業復興、二酸化炭素固定の観点から地域の国産材を利用している。第一弾の「りくカフェ」、第二弾の「北原ライフサポートクリニック東松島」では共に東北産集成材を使用。

ⅲ 施工のしやすさ

外観や内部空間のデザインにこだわりながらも、「仮設建築物」として、価格を抑えること、工期を短くすること、施工が容易であること、解体が容易であることを実現するため、主要な構造材は入手しやすい105mm角の柱材とし、構造材は金物での接合としている。

<評価コメント抜粋>

被災地に建つ仮設木造建築のプロトタイプ。仮設建築でありながら、チャーミングなデザインとなっている。仮設建築はスピードとコストが重視されるあまり、デザイン性は後回しになってしまうものである。これは仮設とし要求される性能を維持しながら、デザイン性も両立させている。イエ型の外観と、簡素であるが温かみのある室内は、そこで集った記憶とともに人々の記憶に刻まれるであろう。

②きづれパネル/ 住友林業㈱

「きづれパネル」は伝統的な木組み「木連格子」を着想に、「構造用耐力面材」「通気層」「モルタル塗り下地」の3機能を兼ね備える格子状の住友林業のオリジナル建築構造用パネルである。長く安心して暮らせる住宅性能の担保、合板等と比較しても魅力ある価格の実現、左官という建築技能の伝承、木材資源の活用による森林の活性化等を達成する為、形状、厚さ、サイズなどを様々な試行から導き出しており、下地材でありながら機能美をそなえたプロポーションとなっている。

<特長>

ⅰ 機能・性能

木の繊維が交差することで発揮する高耐力の「構造用耐力面材」、住宅性能表示の劣化対策等級4(最高等級)を確保できる「通気層」、構造躯体から余分な湿気を放出させやすく、外壁モルタル塗りの「下地板」となる、45度の格子形状としている。

ⅱ サステナブル

機械よりも人の手による製品づくりを優先。全て国産材を使用しており、特に杉の間伐材や辺材の未利用部分を積極活用して山林資源の価値を高めることで、森林の育成、生物環境の保護、水の浄化などの山林保全につなげている。

ⅲ 建築技能の継承

高気密・高断熱・長期耐久性など現代に求められる性能を伝統技能である左官工法(モルタル仕様)で実現することで、建築技術の継承を可能とした。

<評価コメント抜粋>

まさにこのパネルは、壁の中の力持ち。国産材の長期供給継続も図れ、性能と山林活性の見地から格子寸法が決定され、施工性の試行と実験を経てなお、合板に対抗できる価格を実現している。山林環境の問題と建築の技能継承も視野に含んでいる点を高く評価した。

③ハーモニックプランツ/住友林業緑化㈱

現在一般に用いられている緑化植物の中には、自生している植物の生態系へ悪影響を与える種があり、また、地域の遺伝子系統を撹乱する危険性も指摘されている。そこで、生物多様性に配慮した緑化植物を「調和種=ハーモニックプランツ」として明確に区分し、新しい植栽提案手法を確立した。

<特長>

ⅰ 生物多様性への配慮

地域の生態系への悪影響が明らかな種類を使用しない方針のもと、植栽計画地の保全レベルを4つのエリア(保護エリア、保全エリア、里山エリア、街区エリア)に区分けし、エリアに応じ生態系への影響を考慮して「地域性系統(種苗)」「自生植物」「栽培品種」を使い分ける。植栽する植物を、自生植物のみに限るのではなく、栽培品種や地域の生態系に影響のない移入植物の一部をバランスよく加えることで、景観の「彩り」にも配慮する。

ⅱ 地域性種苗への取り組み

自然公園などの保全エリアの緑化では、雑種形成やその地域の遺伝子撹乱を防ぐため、地域系統種の遺伝子を受け継ぐ「地域性種苗」が必要とされている。住友林業緑化㈱の資材事業部においてその生産と出荷までのトレーサビリティ体制を作り、そのニーズに対応していく予定である。

<評価コメント抜粋>

地域の生態系への悪影響を考慮して、自生植物を含む緑化植物の情報を整理し体系付けるとともに、保全レベルを4つに分類し、それぞれの生態系に最適な「地域性系統」「自生植物」「栽培品種」のミックスを提案するなど、それぞれの家から地域への連続する景色の構成を巧みに提案している。

■「グッドデザイン賞」概要

「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より(財)日本産業デザイン振興会(現 公益財団法人日本デザイン振興会)の主催事業として運営される、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度です。これまで50年以上にわたって新しい時代の文化と生活を創造することを目的に「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として展開され、今日では国内外の多くの企業や団体が参加しています。

以上

≪ 本件に関するお問い合せは、下記にお願いいたします。≫
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 飯塚・森永
TEL 03-3214-2270

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