ニュースリリース(2014年)

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2014年04月11日

総本山仁和寺(にんなじ) 御室桜(おむろざくら)研究プロジェクト
“名勝 御室桜” 組織培養で増殖した桜が今春開花

  真言宗御室派 総本山仁和寺(門跡:立部 祐道、京都市右京区、以下「仁和寺」)の境内において、住友林業株式会社(社長:市川 晃、東京都千代田区、以下「住友林業」)が“名勝 御室桜”をバイオテクノロジーの一手法である組織培養により増殖した桜がこのたび初めて開花しましたのでお知らせいたします。

  仁和寺の境内中門をくぐると左手に広がる“名勝 御室桜”は、正保3年(1646年)に行われた伽藍再建の際に植えられたと伝えられております。人の背丈ほどまでにしか成長しないことや、遅咲きであるという特長をもつこの桜は、人の視線の高さで花見ができ、京都の春の最後を彩る桜としてその名が知られていますが、樹齢360年を超えることから樹勢の衰えが顕著であり、一部では枯死も危惧されています。

  また、萌芽枝(ほうがし)(株の根元から出る小枝)の中から発根した枝を選別し、株分けする従来の苗木づくりでは、特徴である八重咲きが先祖帰りにより一重咲きになることが多く、本来の景観が失われることが懸念されています。

  そこで仁和寺は、貴重な御室桜を後世に引継ぎ、その美しい景観を維持するため、2007年4月に京都府文化保護課および各行政機関と協議の上、住友林業グループ、千葉大学園芸学部(藤井 英二郎教授)と共同で、「御室桜研究プロジェクト」を発足。御室桜の生態を解明し、その科学的知見を基にした管理技術を開発することを目的に、調査研究を実施してまいりました。

  本プロジェクトにおいて、住友林業は筑波研究所にて後継稚樹の増殖に関する研究開発を進め、2012年2月に植栽可能な大きさに成長した培養苗を仁和寺と共に境内に植栽し、この度の開花にいたりました。なお、今回開花した桜は本来の八重咲きであることを確認しております。

  このたびの組織培養苗の開花は、樹齢360年を超える“名勝 御室桜”の保護に加え、京都の景観維持や文化の継承に大きく寄与するものであると考えております。本プロジェクトチームはこの景観を後世に渡って守り、皆さまに楽しんでいただけるよう、引き続き調査研究を進めていきます。

以上

【本リリースに関するお問合せ先】
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 森永・大西
TEL:03-3214-2270

【御室桜の拝観に関するお問合せ先】
総本山 仁和寺
URL: http://www.ninnaji.jp/ TEL:075-461-1155

【寺院等の庭園管理及び名木の増殖に関するお問合せ先】
住友林業株式会社 森林・緑化研究センター
URL: http://sfc.jp/flrc/ TEL:03-3214-3635

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