ニュースリリース(2015年)

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2015年09月18日

宮城県東松島市 沿岸部の被災地における芝生産事業
「希望の芝プロジェクト」始動!
~被災元地を、あをあをとした緑の土地に。~

  住友林業株式会社(社長:市川 晃  本社:東京都千代田区、以下 住友林業)と関係会社である住友林業緑化株式会社(社長:徳永 完平  本社:東京都中野区 住友林業(株)100%出資、以下 住友林業緑化)は、宮城県東松島市(市長:阿部 秀保)、株式会社富田商事(社長:富田 安司  本社:茨城県つくば市)、株式会社よつばファーム(社長:熱海 光太郎  本社:東松島市)等と共に、「希望の芝プロジェクト」を開始いたしましたのでお知らせいたします。

  本プロジェクトは、東日本大震災の際に津波の被害を受けた沿岸部の被災元地※1の有効活用を目的に、芝の生産地として新たに生まれ変わらせるもので、当社グループは、本プロジェクトの企画提案、生産地の土壌調査、芝育成の技術提供、オリジナル芝の生産権供与、買い取り販売等を担当いたします。

  ※1 国土交通省が進める防災集団移転促進事業において、地方自治体が買い取った宅地



ボランティアによる除草作業の様子

  生産予定の芝は、塩害を受けた土地でも成長が見込まれる住友林業オリジナル品種2種類で、耐潮性が確認されている「ウィンターフィールド」と、一般的な野芝と比較して初期生育が良好で乾燥に強い「アビソンフィールド」を採用。

  2015年4月に沿岸部の被災元地にて試験植栽を開始した後、7月に関係各社の社員ボランティアによる除草作業を行い、その後順調に成長していることが確認できたことから、今回の発表となりました。今回試験栽培面積は約2,500㎡で、順調に成長を続けた場合栽培面積を10,000㎡まで広げ、2016年秋頃に出荷する見込みです。



【背景】

  被災元地の有効活用に向け、住友林業で土壌調査を行ったところ、津波の塩分が土壌中に残留し、植物の生育への影響が懸念されました。また、被災元地が点在している状況であることから、一定規模の一団の土地として活用できる場所は限られており、有効な活用方法が見出すことが難しい状況でした。そこで、2015年2月、住友林業グループより東松島市に、塩害を受けた土地でも成長が見込まれる、住友林業オリジナル品種の芝の生産を提案いたしました。

【実施決定のポイント】

  東北エリアでは芝生産地の数が少なく、新たな農作物として市場競争力が見込まれること。潅水設備がない土地での栽培が可能であること。生産にあまり手がかからず、一般的な農作物の農繁期の出荷が重ならないことから、既存農家の新たな生産物となりうること。日本全国で一定の需要があること等の理由から、本プロジェクトの実施決定に至りました。
  本プロジェクトは、東松島市において被災元地を産業用地として活用する初めてのケースで、地元企業を主体とした取り組みとすることで新たな雇用を生み出すと共に、被災元地の景観も改善されることも期待されます。

  当社では、2014年4月に、「木と緑」をキーワードとした事業領域に関して、住友林業グループの総合力を発揮するための総合窓口として「森林・緑化研究センター」を設置。被災地においても、木や緑を通じた復興支援をおこなっている関係から、当センターが今回の本プロジェクトの企画を行いました。利活用が難しい沿岸部の被災元地を活用し、新たな産業の創出に寄与できることに、大きな意義を感じています。

  今後も引き続き、復興にむけての足掛かりの一助となるよう、グループ一丸となって東北復興支援事業を進めてまいります。

■プロジェクト参画者役割関係図

■試験植栽概要

植栽地 宮城県東松島市牛網
植栽面積 2,500㎡(育成の状況によっては10,000㎡まで拡大)
試験植栽開始日時 2015年4月

■試験栽培における実施項目と実施主体

芝の選定調査 住友林業、住友林業緑化
関係者調整 東松島市
芝栽培 住友林業緑化、富田商事、よつばファーム

■栽培する芝の種類 ~住友林業オリジナル品種~

「ウィンターフィールド」

公園・野球場・サッカー場に利用されている品種。仙台市海岸公園において、他の植物が塩害により枯死する中、ウィンターフィールドは被災後も生存しており、高い耐潮性が確認されています。

「アビソンフィールド」

千葉大学と住友林業㈱筑波研究所が共同開発したノシバ系統の中から選抜育種した固定品種※2
一般的な野芝と比較して初期生育が良好で、乾燥に強く、草高抑制があります。省管理・省コスト型の屋上緑化や管理頻度の少ない公園などでの省管理対策に効果的です。

  ※2 安定的に特性が出るように、何世代もかけて選抜淘汰をくりかえした種

以上

《ニュースリリースに関するお問い合わせ先》
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 森永・佐藤
TEL:03-3214-2270

《芝生産のご相談に関するお問い合わせ先》
住友林業株式会社  森林・緑化研究センター
問い合わせフォーム https://sfc.jp/php/contact/otoiawase/form.php

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