ニュースリリース
(2016年)

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2016年10月03日

~都市部駅前狭小地に7階建耐火の木質ビルが誕生~
株式会社フレーバーライフ社本社ビルを国分寺に建設

  住友林業は天然由来アロマ製品(精油)の輸入販売会社、㈱フレーバーライフ社(社長:興津 秀憲 本社:東京都国分寺市)から本社ビルの施工を受注し、2016年10月3日に着工しました。鉄骨造を「木」で耐火被覆した7階建の木質ビルで、街のシンボルとして都市部の駅前狭小地に美しい景観と地域交流を生み出します。総工事費は約4億円を見込んでおり、2017年7月末に竣工します。


【画像提供:株式会社スタジオ・クハラ・ヤギ】

  建設地は国分寺の駅前通りに面し、1階は店舗として活用。敷地面積は180.80㎡で各階延床面積が90㎡前後のペンシル型ビルです。1~3階は2時間耐火構造、4階~7階にかけては1時間耐火で大臣認定(日本集成材工業協同組合)を取得している鉄骨内蔵型耐火集成材を採用します。当社は木材調達から耐火性能確認試験まで一貫して手がけることができるため、低コストの提案が可能です。

  本件は2016年2月、国土交通省が推進するサステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択されています。 当ビルを建設することで、都市部狭小地での木を活用した事務所ビルやテナントビルなど、中高層建築の新たなマーケット開拓を目指していきます。

  設計は木造建築の新しい可能性を追求しているNPO法人team Timberize監修の元、㈱スタジオ・クハラ・ヤギが担当。フレーバーライフ社のコーポレートイメージに沿った都会の森を実現する木質ビルを提案しました。
  街並みに面する外観は、ガラスのカーテンウォール越しに見える木のフレームと低層階の木質外装ルーバー材が温かな表情となり、街を豊かに彩ります。

  フレーバーライフ社はアロマテラピーを通して「香り」・「笑顔」のある生活を創造し提案している会社です。当ビルは同社の興津社長の「自然素材を原料とした商品を扱うからこそ、木の自然の力をかりたい」との想いを実現するものです。主力製品である精油に差込むアロマスティックは、環境に配慮し国産の杉間伐材を使用。豊かな森林を育むと共に、木材利用の活性化に寄与しています。

  2020年の東京オリンピック開催地である新国立競技場をはじめ、国産材を活用した都市部の木造化が広がっており、環境配慮の面でも加速が見込まれます。住友林業は木化営業部を中心に、中大規模建築物の木造化・木質化を推進。現状、年間40億円の受注高を19年3月期には100億円に拡大することを目指します。今後は木材の耐火技術を活用し、都市部で耐火性能のある木造・木質のビルを手がけてまいります。


【画像提供:株式会社スタジオ・クハラ・ヤギ】

【物件概要】

物件名 国分寺フレーバーライフ社本社ビル
所在地 東京都国分寺市本町4-1-12
最寄駅 JR中央線「国分寺」駅 徒歩1分
敷地/延床面積 180.80㎡(54.69坪)/
602.11㎡(182.13坪)
構造 鉄骨造 7F建
(平均1フロア面積:85,6㎡)
竣工 竣工2017年7月末
建築物の防火性能 耐火建築物
設計 (株)スタジオ・クハラ・ヤギ

以上

《リリースに関するお問い合わせ先》
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 内藤・森永
TEL:03-3214-2270