ニュースリリース
(2017年)

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2017年10月24日

ベトナムで住関連事業を拡大
An(アン・) Cuong(クン) Wood-Working JSCと資本業務提携契約を締結

 住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は2017年10月20日、100%子会社のSumitomo Forestry Singapore, Ltd. (以下、SFS社)を通じて、ベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)のAn Cuong Wood-Working JSC※1社(以下、AC社)と資本業務提携しました。AC社は同国最大の内装建材流通・加工会社で、木質ボードを芯材とした二次加工・内装建材全般の生産・販売・施工をしています。両社の協業関係を強化し業容拡大を目指します。

 

■資本業務提携の目的

1. ベトナム市場で素材調達から住宅建設までのサプライチェーンを構築し、それぞれの領域で相互のシナジーを発揮し、各事業の成長を加速させる。

2. AC社が持つ販売網を活かし、日本の高品質な建材を同国へ輸出・販売する。

3. AC社の商品を当社グループの流通ネットを活かし、日本を含めた海外市場へ拡販する。

 

 住友林業はベトナムで、パーティクルボード※2を製造・販売するVina Eco Board社(VECO社)を2012年に設立。VECO社は家具建材等に使われる木質基材を生産し、操業開始当初よりAC社にも供給しています。2015年には現地大手ディベロッパーのPhu My Hung(フー・ミー・フン)社等と、ホーチミン市7区で不動産開発事業を開始しました。

 今回の資本業務提携で、AC社の販売・施工機能をフルに活用できるようになり、ベトナムでの素材調達から住宅建設まで一貫して手掛ける体制が整います。ベトナムのニーズに応える技術開発や新商品の投入を加速し、同国の住環境・住文化の発展に貢献します。

 

 ベトナムでは近年、所得の向上により(国民一人当たりの所得額は2015年時点でUSD2,171/人まで増加)若い世代の住宅購入意欲が高まっています。特に都市部では核家族化の進行によって世帯数が増加しており、住宅需要は高い水準で推移することが予想されます。これに伴い木質内装建材の需要も伸張することが見込まれ、AC社と共に新たな需要を獲得します。

 

 当社は「住友林業グループ中期経営計画2018」※3の基本方針のひとつに「グローバル市場での多様な収益源の構築」を掲げており、今回の資本業務提携はその一環です。今後も海外で住関連事業のノウハウを蓄積し、事業の拡大・発展を推進してまいります。

 

※1 Joint Stock Companyの略で株式会社の意

※2 木材の小片を接着剤と混合し熱圧成型した木質ボード

※3 2017年3月期~2019年3月期の中期経営計画  (2016年5月12日発表)

 

【参考】An Cuong Wood-Working JSC社 概要

本 社

DT 747B Street, Phuoc Hai, Thai Hoa Ward, Tan Uyen, Binh Duong Province, Vietnam

代表者

LE DUC NGHIA (President, CEO) 

従業員

2,180 名(2016年12月時点)

沿 革

1994年 An Cuong社設立し、木質ボードの輸入を開始

2006年 二次加工工場を設立し、MFC(Melamine Face Chipboard)の生産を開始

2012年 工場を拡張し、内装建材の製造を開始

事業概要

二次加工化粧板、木質内装建材の製造・販売・施工

以上

《リリースに関するお問い合わせ先》

住友林業株式会社

コーポレート・コミュニケーション部  大西・橋本

TEL 03-3214-2270