テレワークが普及し家で過ごす時間が増えた今、仕事はもちろん、趣味やインテリアを楽しんだり、ゆったりくつろいだりする目的で、おしゃれで快適な書斎がほしいと思っている方は多いのではないでしょうか。そこで、おしゃれで快適な書斎をつくるために、書斎のレイアウトパターンやインテリアのポイント、参考になるインテリア事例をたっぷりご紹介します。
書斎といっても、個室として設ける方法や、リビングや寝室などの一角を活用する方法など、そのレイアウトのパターンはさまざまです。まずは基本的なレイアウトパターンをチェックしましょう。
プライベート感のある個室で、仕事や趣味に集中したい人におすすめのレイアウトです。家族と住む場合など、リビングや寝室の一角に書斎があると、時間帯によってはお互いの話し声や生活音などがより気になりますが、そういったストレスを軽減できそうです。
リビングなどの共用スペースとはまた違った、自分好みのインテリアテイストで統一して、デザイン性の高い家具や雑貨を置くなど、より一層こだわったおしゃれな書斎づくりができそうです。
富山第二展示場(富山県富山市西荒屋275 BBTハウジングパーク「ジュートピア富山」)
書斎として使える個室がない場合や、家事の合間に効率的に仕事をしたい方におすすめのレイアウトです。リビングやキッチンに書斎スペースがあると、家族の様子を見守りながら仕事や作業ができるほか、リビング学習のスペースとしても活用できます。
このレイアウトの場合、本棚やシェルフ、パーテーションといった間仕切りを置くことで独立性を高め、より集中できる空間にすることも可能です。空間としてはつながっているので、家族の気配を程よく感じながら作業ができるメリットもあります。空間としてもおしゃれですが、仕事も子育ても家事もバランスよくこなす、おしゃれなライフスタイルがイメージできるレイアウトです。
おしゃれな書斎スペースにするためのポイントは、リビングとインテリアテイストを統一することなどです。また、家族で長い時間を過ごしたり、来客をもてなしたりするリビングは、インテリアにもっともこだわる場所ではないでしょうか。そのためテレワークスペースが散らかっていると、おしゃれな雰囲気を壊しかねないので、収納計画をしっかりたてることで、いつもスッキリした空間をキープできます。
吉島展示場(広島県広島市中区吉島東一丁目15-2 広島テレビ住宅展示場 住宅宣言吉島内)
個室タイプの寝室であれば、兼用でも日中は静かで集中できるというメリットがあります。ただし、家族が寝ている時間帯に作業をする場合は、デスクの明かりが漏れないようにする、大きな音をたてないようにする、といった配慮が必要です。
そのため、ベッドと書斎スペースの距離をとる、間に仕切りを設けるなどの間取りの工夫も大切です。日中は寝室で仕事、家族が寝ている時間帯はリビングで仕事をするという、使い分けも検討したいですね。
このパターンも、リビングと同じくインテリアテイストを統一することが、おしゃれな書斎にするコツのひとつです。また、ベッドも置いてデスクやチェアも置くとなると、それなりのスペースを必要とします。今使っている寝室に書斎スペースを設ける場合は、大きすぎないデスクを選び、デスク周りに置くモノも最小限にしましょう。
久御山展示場(京都府久世郡久御山町森大内197-1 京都・久御山住宅公園)
日立展示場(茨城県日立市大沼町1-6-3 日立ハウジングステーション内)
おしゃれな寝室のインテリア画像をたっぷり紹介。コーディネートのポイントやインテリア実例もチェック
「最小限の広さや設備でもいいから書斎を持ちたい」「個室はもちろんリビングなどにも書斎スペースがない」。そんな方には、廊下や階段下、階段の踊り場など、普段使っていないスペースを活用する方法があります。他にもこのパターンのメリットとしては、リビングに設ける場合などに比べ生活音が聞こえづらく集中できるという点もあげられそうです。既存のスペースを活用する場合は、冷暖房設備や照明器具、コンセントの有無なども確認が必要です。
このパターンに限りませんが、来客の目にもとまりやすいので、最小限のモノだけを置き、スッキリとしたおしゃれな書斎スペースにしたいたいですね。
八王子第一展示場(東京都八王子市大谷町234 ABCハウジング八王子住宅公園内)
hitマリナ通り第2展示場(福岡県福岡市西区愛宕4-21 HITマリナ通り)
書斎は何より集中&リラックスできる環境づくりが重要です。そのポイントのひとつは、家具や建具、カーテンやラグなどのインテリアのトーンを揃えることです。ノイズが減り、気持ちが落ち着き、集中したりリラックスしたりできるからです。
理想のスタイルによってイメージが大きく変わるので、まずは北欧テイストやモダンテイストなど、お気に入りのデザインをイメージして、統一感のあるインテリアを目指しましょう。
そのほか、リラックス効果のある緑や、集中力を高める効果が期待できる青など、色が持つ効果を取り入れてみるのもいいかもしれません。
さらに、木目の空間は、集中力を高めたり、リラックスさせたりするという調査結果もあります。そのため、書斎の壁や天井、家具に木目を増やすと、おしゃれで快適な空間になりそうです。
木目の空間のメリットはコチラ
※住友林業 木の家Lab./心にも体にも良い影響(「study.4木目は集中力を高めたり、リラックスさせたりします。」より)
書斎が散らかっていると、せっかくのおしゃれなデザインが台無しになるばかりか、片付かないモノが目に入り集中を妨げる可能性があります。加えて、機能的に整理されていないと、使いたいモノを「探す手間」が増えて、仕事や作業の効率を下げてしまうでしょう。
そこで、インテリアとしても楽しむことができる見せる収納と、すっきりしまえて整理しやすい隠す収納を使い分けるなど、ワークスタイルに合わせて考える必要があります。
壁面の上部は見せる収納、下部はキャビネットを使った隠す収納を取り入れている
棚の最下段はボックスを使った隠す収納を取り入れている
デスクまわりの収納は、手の届く範囲に書類や資料を置くことが多いと思います。例えば、本は棚に並べて見せる収納に、そのまま置くと雑然としがちな書類は、扉付きの棚やボックスに入れて隠す収納にすると、おしゃれで快適な書斎スペースになるでしょう。上の写真のように、書類などを入れるボックスは、同じサイズかつ同じ色のものにすると、統一感が生まれます。
使うほどに愛着がわくような、おしゃれな家具や雑貨で自分だけの空間を彩りましょう。しかし、仕事や作業のための書斎だからこそ、機能性も忘れてはいけません。特に、チェアは身体への負担を軽減できるもの、デスクは仕事や作業をするのに十分な広さのものを選びましょう。
ライフスタイルやワークスタイルに合った、快適なテレワークスペースをつくりたいという方は、ぜひ下記の記事もチェックしてみてください。必要なデスクの広さや照明選びのポイントなど、快適に過ごすためのコツをご紹介していますので、これからの書斎づくりにきっと役立つはずです。
テレワークがはかどる部屋のレイアウトアイデアを紹介!快適な空間を作るコツや実例もチェック
ここでは、多彩な書斎の事例をご紹介します。おしゃれな書斎をつくるために、レイアウトやインテリアのポイントをぜひチェックしてみてください。
和歌山展示場(和歌山市小雑賀781 KTVハウジング和歌山総合住宅展示場)
寝室の一角にゆったりした書斎スペースを設け、ホテルのスイートルームのようなおしゃれな空間になっています。デスク周りを含めて、小物を飾って楽しむ「見せる収納」と、扉の中にしまう「隠す収納」を、バランスよく組み合わせています。大きめのデスクが仕切りにもなって、寝室兼書斎として、ひとつの空間をうまく使い分けできています。
大きな窓の横に書斎スペースを設けた事例です。窓があることで抜け感があって開放的です。心地よい光を浴びながら、窓の外の緑を眺めるなど、憩いのひと時も楽しめます。
寝室の一角に半独立型の書斎スペースを設けています。このレイアウトなら、日中だけでなく夜寝ている家族のそばでも、本を読んだり作業したりできそうです。たっぷりの収納があるので、整理整頓がはかどり、美しくおしゃれな書斎をキープできます。
寝るスペースと書斎スペースを隔てた仕切り壁を、本棚として有効活用しています。寝室の雰囲気に合わせて、全体を落ち着きのあるトーンでまとめつつ、天井照明をダウンライトにすることで、空間全体がスッキリした印象になっています。
佐野展示場(栃木県佐野市越名町2040-3 CRTハウジング佐野総合住宅展示場)
窓際を活かした書斎スペースです。キッチンとパントリーの近くに配置することで、家事の合間にちょっとした仕事や作業をするのに最適です。省スペースながらも窓の外に視線が広がるので、窮屈さを感じることはなさそうです。
喜々津展示場(長崎県諫早市多良見町市布1473番地 KTNハウジングギャラリーIN喜々津)
リビングからつながる空間でありながらも、視線をうまく遮られる位置に設けた書斎スペースです。半独立空間のように使いながら、板張りの天井やレンガ調の壁面といったインテリアに連続性を持たせることで、リビングとの一体感が保たれています。来客の方も「あの奥のスペースって何があるの?」と気になって見たくなるようなおしゃれな空間です。
小上がりになった和室の一角に、ワークスペースを設けた事例です。カウンターデスクの下は足を下ろせるようになっているので、畳に座りながら楽な姿勢で作業ができます。高い収納力を持つ壁面収納は、和のデザインにも馴染むナチュラルなテイストで統一しています。緩やかに視線を遮る格子もおしゃれで、美しいアクセントになっています。
盛岡展示場(岩手県盛岡市本宮5丁目16-35 杜の住宅公園 みらいえ)
廊下に書斎スペースを設けた事例です。玄関や和室ともゆるやかにつながる空間なので、家族と程よい距離感を保ちながら作業ができ、来客や宅配への対応もスムーズです。デスクの足元もスッキリさせることで、棚の圧迫感もおさえつつ、窓からの光をうまく取り入れています。
嶋展示場(山形県山形市嶋北4-6-25 TUY次世代展示場「シマカラ」会場)
ロフトに設けた書斎スペースは、秘密基地のようなこもり感が魅力です。大きなスペースでは、仕事はもちろん、趣味の道具を広げて、自分だけの時間を楽しむことも可能です。この事例では造作のデスクの先から階下を見下ろせるので、一緒に住む家族の気配を感じながら過ごすことができます。勾配天井の傾斜を活かし、ライトをデスク近くに配置している点もおしゃれです。
壁面を大胆に活用した本棚が特徴的な書斎です。壁面収納と一体型のデスクは、視線が明るい窓に向くように、L字型にしたのがポイントです。小上がりスペースもおしゃれで、仕事や作業の合間の小休憩はもちろん、読書の時間も心地よいでしょう。
姫路展示場(兵庫県姫路市城東町五軒屋40番1 神戸新聞ハウジングセンター)
デスクや収納を部屋の形に合わせて設計することで、無駄なくスタイリッシュに仕上げることができます。カウンターデスクが長いのでチェアを増やして家族横並びで作業もできます。写真の事例では窓際の壁に沿ってカウンターデスクを取り付けています。目の前には開放的な景色が広がり、気持ちにメリハリが生まれます。
黒を基調にした落ち着いたトーンのインテリア空間に、グリーンやアートが映えます。ふと窓の外に目を向ければ、心地よい緑の映る借景も楽しめます。気持ちのオンとオフの切り替えをスムーズにして、クリエイティブな発想を促してくれそうです。
箕面第一展示場(大阪府箕面市今宮1-1-1 ABCハウジング)
窓際にベンチシートを配置して、足を投げ出してリラックスしたり、寝転んで読書したりと、ゆったりくつろげる空間を確保しました。休日のポカポカ陽気の日はうたた寝するのも気持ちが良さそうです。
米子(木の家Lab.)展示場(鳥取県米子市両三柳2360-7)
2階ホールを書斎スペースとして活用しています。ナチュラルで美しい木質感のデスクや建具、床材で、木の香りに癒されそうな空間です。おしゃれな天窓や高窓もあり、そこからこぼれ落ちる日の光は、さらに心を穏やかにしてくれそうです。家具や建具、日の光といった、自然の心地よさをたっぷり感じられる空間です。
時間の経過とともに味わい深くなる、無垢材のインテリアで彩られた北欧テイストのワークスペースです。ゆったりとした長さのある一枚板で造作されたデスクでは、2人並んで仕事や趣味を楽しむなど、多様な使い方もできます。PCやスマホ、タブレットなど、デジタル機器に長時間触れていると疲れてしまいますが、こういった木に触れることで、ほっと癒されそうですね。
牛田展示場(広島市東区牛田新町2丁目2-10-1 牛田情報スクエア-アスタ内)
書斎は自分好みにカスタマイズを楽しめるプラスαの空間です。だからこそ、自分がその部屋でどんな気持ちで過ごしたいのか、どんなふうに使いたいのか、まずは目的をしっかり考えることが大切です。使いやすさにもインテリアにも徹底的にこだわることができれば、仕事もプライベートもいっそう充実するのではないでしょうか。
今回記事で紹介したレイアウトやインテリアのポイントを参考に、ぜひおしゃれな書斎を実現してください。住友林業ではモデルハウス(住宅展示場)や建築実例の中におしゃれな書斎がたくさんあります。Instagramでもおしゃれな事例をたくさん紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。