【木の効果】
研究成果ライブラリー

住友林業
E04
  • 快適性効果

子どもでも無垢床は気持ちいい!

ここがPoint!
  • 子どもにも木の効果は有効
    先入観のない未就学の子どもにも無垢材の良さが伝わっていそう。
  • いろいろな床材で遊んでもらった
    木目シート、突板材、挽板材、無垢材の4種類の木質床材の上で就学前の子ども達に自由に遊んでもらう実験を実施。
  • 子どもたちにも無垢床のよさが伝わった
    無垢床は、子どもが寝転がる時間の割合が一番大きく、保育士さんも一番気持ち良いと高評価。

1.背景・目的

京都⼤学農学研究科の協⼒のもと、調査⼿段としてアンケートが不向きな⼦供を対象に、⾏動観察 によりお気に⼊りの床材調査を実施しその⼿法を検討しました。

2.実験概要

調査対象とした床材

⽊質系床材4種

⽊質系床材4種

被験者

被保育園児24名 3歳児クラス:6名、4歳児クラス:6名、5歳児クラス12名

調査内容

⼦どもを6名ずつ4組に分け、床の上で⾃由に遊ばせる。

調査の流れ
調査の様子

評価⽅法

  • 保育⼠聞き取りによる調査中の⼦どものコメント
  • 調査中の⼦どもの観察に基づく保育⼠の判断
  • 各床への滞留時間計測
  • 各床での寝転ぶ時間計測

<調査対象床材詳細>

◎床材

  • ▼複合フローリング 床材の構成層が2層以上のフローリング。基材(フローリングの芯となる部分)には合板などが⽤いられ、表⾯には 突板や挽板*1を貼った床材。 *1 突板とは⽊材を厚さ1㎜程度にスライスしたもの。挽き板とは厚さ数㎜から1cm程度の薄さに鋸で挽いた板のこと。
  • ▼単層フローリング 床材の構成層が1層(1枚の板から成る)フローリングで、⽊材本来の質感が楽しめる床材。
  • ▼シートフロア 基材には合板などが⽤いられ、表⾯に様々な柄を印刷したシートを貼ったもの。今回の調査では、他の床材と⾒ た⽬が最も近い⽊⽬柄のものを⽤いている。

◎表⾯仕上げ

  • ▼ウレタン塗装 表⾯に塗膜をつくり、磨耗による劣化などを守る塗装仕上げ。
  • ▼オイルフィニッシュ ワックス成分を含め天然素材から作られたものをフロアに塗布するもので、表⾯に⽪膜をつくらず、塗料を床材 にしみこませる塗装仕上げ。

3.結果

  • 保育⼠の聞き取りにより⼦どもが好むと推測された床と、⾏動観察により⼦どもが⻑く滞留した床や⼦どもが ⻑く寝転ぶ床を照合し、その傾向が⼀致することが確認できた。
  • 「滞留時間」、「寝転ぶ姿勢」の2つのアプローチで分析を⾏った結果、「⼦どもが落ち着いて⻑時間滞留する床」と「⼦どもが気持ちよさそうに⻑時間寝転ぶ床」は、どちらも無垢フロアが最もその傾向が強いという結果となった。
⾏動観察
2つのアプローチで分析

4.考察

アンケートによる調査が不向きな⼦どもについて、⾏動観察による調査の有効性が示唆された。このことが認められ、第4回キッズデザイン賞リサーチ分野の受賞につながった。