リビングの一角に子供用スペースを設けると、乳児期の見守りや学童期の学習サポートがしやすくなります。親子のコミュニケーションを育みながら、家族が快適に暮らすためのポイントや注意点を解説します。

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リビングの子供用スペース(キッズスペース)とは、リビングの一角に設けられた「子供専用の居場所」のことです。子供部屋と異なり、家族と同じ空間に子供の居場所があることで、親は家事をしながらでも様子を見守りやすくなります。また、子供にとっては「自分だけの場所」があることで、一人遊びや片付けを通じた自立心が自然に育まれるという魅力があります。

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リビングの子供用スペースは、一度作って終わりではありません。子供の成長に合わせて、0〜3歳は安全な遊び場、4〜6歳は遊びと自立の場、小学生以降は学習スペースへと、使い方や役割が変化していきます。各年齢のレイアウトや設置のポイントについては、後ほど詳しく解説します。
仙台駅東口展示場(宮城県仙台市宮城野区榴岡3-1-25 TBCハウジングステーション仙台駅東口)
さまざまなメリットがあるキッズスペースですが、リビングに設置する以上、思わぬデメリットが生じることもあります。作ってから後悔しないよう、まずはメリット・デメリットの両面をしっかり把握しておきましょう。
キッチンで家事をしたり、ダイニングで仕事をしたりしているとき、リビングに子供がいると様子が分かりやすいので安心です。乳児期や幼児期は、誤飲や転倒といった予測の難しい事故が起こることもあります。家族の近くに子供の居場所を確保できると、何かあったときもすぐに対応しやすくなります。
また、小学生になってからは、宿題の進み具合を確かめたり、ゲームやタブレット、スマートフォンの利用を管理したりするのもスムーズにできます。大人のいる場所から死角にならないように、キッズスペースを配置できるといいでしょう。
忙しい毎日の中で、子供と一緒の時間を持つのは意外と難しいものです。リビングにキッズスペースがあると、親子で同じ空間で過ごす時間が長くなり、自然とコミュニケーションの機会も増えるでしょう。「親は家事などの作業」「子供は遊び」といったように異なることをしていても、お互いが近くにいると会話をしやすくなります。
子供がどんな遊びや絵本に興味があるか知る機会が増えれば、親は成長にプラスになる働きかけができます。また、子供が大きくなり、勉強で分からないことが出てきてもすぐにサポートしやすいでしょう。
子供のいる家庭を訪ねたとき、おもちゃやゲーム機などがあちこちに散らかっていて、気になった経験がある人もいるかもしれません。
リビングにキッズスペースを作り「おもちゃで遊ぶのはキッズスペースのラグマットの範囲だけ」「遊んだ後は決まった場所に自分で片付ける」といったようにルールを共有しやすくすることで、ママ・パパの整理整頓の負担が減ります。また、子供が片付けの習慣を身に付ける練習にもなるでしょう。子供が過ごすエリアを明確にすることで、生活環境が美しく保たれた住まいを実現できそうです。
子供は自ら思い、計画し、実行に移し、自分や周りに変化が起きたと実感することを繰り返すうちに、「自分にもできる!」といった自信や主体性を育みます。リビングにキッズスペースを設けることで、家族の目が行き届き親子で安心できると同時に、日々の暮らしのなかに、子ども自らのペースや方法で取り組みに夢中になるひとときを大切にできるでしょう。
今暮らしているリビングにキッズスペースを確保しようとしたとき、そのぶん広さが削られて狭く感じられる心配があります。リビングにキッズスペースを作る際は、そのほかの共用スペースを圧迫しないよう、キッズスペースが適切な面積になるようにレイアウトを検討しましょう。家具の配置を工夫して生活動線をふさがないようにすることも重要です。
また、これから家づくりをする場合も、間取りを決める際に面積のバランスを考慮することが大切です。
おもちゃが定位置にきちんと片付いていても、キャラクターものや原色のアイテムが視界に入ると、リビング本来のデザイン性やインテリアの雰囲気が損なわれてしまうと悩みを抱く人もいるかもしれません。
キャラクターや原色が使われたおもちゃを全部しまえるよう収納スペースを確保するのが基本的な対策となります。
また、キッズスペースに置く収納家具やラグはシンプルで落ち着いたカラーのものを選び、リビング全体の雰囲気に合ったテイストで統一感を持たせると良いでしょう。自然素材を取り入れた北欧風のスタイルなどは、家具やカーテンなどのアイテムをセンス良くコーディネートしやすいのでおすすめです。
東熊本展示場(熊本県熊本市東区御領6-8-1 熊日RKK住宅展)
親子の関係性は子供の成長に従って変化していくため、キッズスペースは年齢によって求められる機能や役割が異なります。将来的に柔軟に活用できるようイメージしておくことが大切です。
一般的に子供が独立した個室を欲しくなり始めるのは、小学校高学年~中学生くらいといわれます。それまではリビングのキッズスペースを利用すると考えた方が良いでしょう。最近は、中学生や高校生になっても、リビングやダイニングなど共用スペースの方がリラックスでき、勉強がしやすいという子供もいるようです。
また、プライバシーがより必要となる年齢に合わせ、キッズスペースとリビングルームとの区別をより明確にするなど、家具や仕切りによって工夫するのもいいでしょう。子供が巣立った後はリビングルームに戻すことができるようにするのもおすすめです。
本当に子供部屋が必要な期間は意外と短いものです。もし家づくりを考えているならば、子供部屋のサイズはコンパクトにしてLDKなど共用スペースを広くするよう間取りを考えても良いかもしれません。

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活発に寝返りやハイハイを始め、自分で歩くようになる時期は、安全性を第一に考えなければなりません。子供が転倒してケガをしたり、おもちゃで床を傷つけたりしないよう、クッション性のあるマットなどを敷くのがおすすめです。
キッズスペースは、ソファの背面などで死角になる位置を避け、見守りやすい場所に設けるようにしましょう。
リビングの一部に畳コーナーや、小上がりの和室などがあれば、お昼寝のスペースに活用すると便利です。この時期はおもちゃもまだ少ないため、遊び場としてそれほど広いスペースは必要ないでしょう。
幼稚園や保育園の友だちが訪ねてきて、プレイルームとして一緒に遊ぶ機会が増えそうです。おもちゃの種類も数も増えてくるため、スペースをより広めに確保できると良いでしょう。
高さの低いカラーボックスなどの収納家具で、間仕切りのように周りを囲えば、ものが散らかるのを防ぎ、片付けもしやすくなります。さらに、適度に大人の視線が遮られる"おこもり感"のある空間ができるため、子供は自分の世界に没入して楽しく遊べるようになります。
また、小学校入学後の勉強に備えて学習デスクとチェアを準備し、学用品をしまう収納も設置しておけると良いかもしれません。
大宮北展示場(埼玉県さいたま市北区植竹町1-816-1 大宮北ハウジングステージ)
小学校低~中学年の時期、リビングなど共用スペースで子供が勉強するという家庭は少なくないようです。
リビング学習には、「親がすぐに勉強を見てあげられる」「親の目があることで子供が安心して学習習慣を身に付けやすい」といったメリットがある一方で、「テレビの音や家族の会話で集中力が途切れやすい」「ダイニングテーブルで勉強すると、食事のたびに教材の片付けや消しゴムのカスの掃除が大変」といったデメリットも存在します。
そこで、リビングの一角に学習に特化した子供用スペースを用意するのもおすすめです。学習デスクとチェア、ランドセルなどの収納に加えて、タブレット学習用の充電やスタンドライトを使うための電源コンセントも設けられると、集中しやすく実用的な空間になります。
リビングにキッズスペースを設ける際のおすすめの場所やポイントを紹介します。

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リビングの一部にタタミスペースがあれば、床がやわらかなので安心して子供を遊ばせられるキッズスペースになります。おもちゃを並べて遊んだり、ごろりと寝転んで絵本を読んだり、お昼寝をさせるのにもぴったりです。自然と空間が区切られるため、タタミスペースの中で遊ぶルールにすれば、リビング全体が散らかるのを防ぐこともできます。
また、家づくりを検討しているならば、タタミスペースは乾いた洗濯物をたたむ家事スペースや、子供の友だちがお泊まりする客間など多目的に使えるため、将来的に有効活用がしやすいという点でもおすすめです。
前橋みなみ展示場(群馬県前橋市鶴光路町765 上毛新聞e住まいるプラザ前橋南)
階段下はスペースが限られてしまうため、トイレや収納などに利用するほかは、デッドスペースになりがちかもしれません。しかし、この天井の低さや狭さを逆に活かすことで、子供にとって秘密基地のような空間にすることができるため、リビング階段がある場合はキッズスペースにしてしまうのもおすすめです。"おこもり感"のある階段下のキッズスペースなら、読書やおままごとに没頭しやすく、お気に入りの居場所になりそうです。
また家づくりを考えているならば、壁の一部をお絵描きができる素材にしたり、床を掃除しやすい材質にしたりするなど、子供が豊かな想像力をのびのびと表すことのできる「創作の場」とするのもいいです。子供の創造力を育む助けとなるでしょう。
相模原・古淵展示場(神奈川県相模原市南区古淵6-3-9 相模原・古淵ハウジングステージ)
完全に壁で仕切らず、くぼませたり段差を付けたりして作られた、小さな奥行きのある腰掛けスペースをヌックといいます。居心地の良い隠れ家のような空間は、自分だけの場所が欲しいと思っている子供にうってつけかもしれません。読書やお絵描きに集中したり、お昼寝をしたりして、自由に過ごせます。
ヌックの内部に絵本やおもちゃをしまう収納を設置すれば、リビングが乱雑な印象になりにくく、子供もお片付けがしやすいでしょう。子供が成長してからは、大人の読書コーナーや趣味の空間としてそのまま活用することができます。
ヌックがない場合でも、キッズテントを置いたり、背の低い本棚をL字に配置して視線を遮ったりすることで、手軽に疑似的なおこもり空間を演出できます。
ヌックとは?おすすめの設置場所や間取りの実例 魅力や作るときのポイントも解説!

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キッチンから近いダイニングは、夕食の準備をしながら宿題の進み具合を見守ったり、分からないところを教えたりと、自然なコミュニケーションが生まれます。
リビング学習の場としてダイニングテーブルをそのまま活用する方も多いでしょう。ダイニングテーブルを学習スペースにする際は、近くに教科書やランドセルをしまえる「自分専用の収納」を設けるのもおすすめです。出し入れしやすい場所に収納があることで、食事の時間にはサッと片付ける習慣が身に付き、テーブルが散らかるストレスも軽減されやすくなります。
浜松第一展示場(静岡県浜松市中央区青屋町400 SBSマイホームセンター浜松展示場)
また、食事のたびに片付けるのが負担な場合は、ダイニングの横にコンパクトな学習用デスクを追加するのもおすすめです。親の目が行き届くメリットはそのままに、より勉強に集中しやすい環境を作ることができます。
ひびきの展示場(福岡県北九州市八幡西区本城学研台1丁目1-108 朝日ハウジングプラザ学研都市ひびきの内)
リビングダイニングの角のスペースを活かして、LDKとひと続きになったワークスペースを設けるのも人気です。
リビングの中心や生活動線から少し外れた位置に配置することで、扉で仕切らなくても独立感のあるキッズスペースになります。リビングでくつろぐ家族との距離感が程よく保たれるため、お互いの邪魔にならず勉強に集中しやすいのが大きなメリットです。
厚木展示場(神奈川県厚木市妻田西1-9-28 厚木住宅公園内)
また、同じ空間にあるため、親はキッチンやダイニングで家事をしながらでも子供の様子を自然に見守ることができます。子供が学校に行っている時間帯は大人のテレワークや家事スペースとしても活用でき、家族で多目的にシェアすることもできます。
子供が巣立った後のキッズスペースの活用方法は、早い段階で考えておくと良いでしょう。階段下スペースは、ママ・パパの趣味室や家事室のほか、書庫やリビングクロークなどの収納として活躍しそうです。
家づくりを考えている方は、将来に備えて電源コンセントやインターネットの配線もあらかじめ内部に施工しておけると良いでしょう。キッズスペースを造作する場合は、将来的に転用しやすいように設計するのがおすすめです。
キッズスペースはもちろん家の中をきれいに保つには、子供が自分で片付ける習慣を身に付けることが重要です。どんな収納だとスムーズに片付けてくれるのか、ママ・パパの負担を減らすコツを紹介します。

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子供の目線に合わせた背の低い収納家具を用意したり、シェルフの高さを調整したりして、なるべく簡単に片付けられるよう工夫しましょう。どこに何をしまうか分かるようイラストや写真でラベリングし、中身が見える透明なボックスを用意するのも効果的です。
子供にとって面倒な手間を減らせるよう、蓋を開け閉めせずに使えるケースや、扱いやすいサイズで軽めの収納用品を選ぶと良いかもしれません。自分でできたという達成感が、また今度もやろうという気持ちを育みます。まずは片付けのハードルを下げてあげることが大切です。
リビングに複数の収納を分散させず、キッズスペース内の1か所に収納を集約させるのがおすすめです。定位置が決まっていれば、どこに何をしまうのか迷いにくく、散らかる範囲を少なくできます。
また「おもちゃの量はこの棚に入る分だけ」といったようにルール化するのもおすすめです。新しいおもちゃが増えたら、古いおもちゃを譲るなどして、おもちゃが増えることを防げます。学童期には、ランドセルや教科書などを1か所にまとめておくことで、朝の身支度がスムーズになり、忘れ物を防ぐことにもつながります。
リビングの広さにもよりますが、おもちゃ収納は「見せる収納」と「隠す収納」をバランス良く取り入れるのがおすすめです。原色のプラスチックのおもちゃは目立つので、リビングの床材や建具の色・素材にマッチしたボックスやバスケットに入れて「隠す収納」にしまいましょう。
一方で、デザイン性の高い木製のおもちゃや、お気に入りの絵本は、オープンシェルフなど「見せる収納」に並べればインテリアのアクセントにすることができます。また、子供自身の創作品を並べることにも活用できるでしょう。
両方を組み合わせることで、生活感を抑えながら子供との楽しい暮らしをセンス良く演出できます。
おもちゃをしまうルール作りは親が勝手に進めず、子供と一緒に話し合って決めましょう。「どこに何をしまうか」「どんな収納方法だと片付けやすいか」など、子供の意見を取り入れることで、責任感や自立心を育むことにつながります。
ただし、子供任せだと無理のあるルールになってしまう可能性もあるので、実際に可能かどうか親がやってみせることも忘れないようにしましょう。子供に好みの収納ボックスを選ばせたり、ラベリングを手伝わせたりすることで、片付けること自体を楽しめるようになるかもしれません。
子供の成長に合わせて、手の届かない高い場所にしまうアイテムにも工夫を取り入れましょう。透明なケースを使ったりラベルを貼ったりして、「どこに何があるか」を子供自身が把握できるようにしておくのがおすすめです。「自分の持ち物は自分で管理している」という当事者意識が芽生え、さらなる自主性や責任感を育むことにつながります。
RSK第二展示場(岡山県岡山市北区撫川1558 RSKハウジングプラザ)
実際にキッズスペースを導入しようと考え始めると、いろんな疑問や気になる点が出てくるかもしれません。ここでは機能面や安全面でよくある質問について回答をまとめました。
大きな収納で仕切ってキッズスペースを作ると圧迫感があり、リビング全体が狭く感じられることがあります。背の低いロータイプのキャビネットや、向こう側が見えるオープンシェルフなら、開放感を保ちながら空間を程よく区切ることができます。ソファの背面を壁のようにして利用するという方法もあります。また、空間と調和する落ち着いた色合いのラグやマットでも、敷いておくことでキッズスペースの境界線が分かるため、ゾーニングの効果を発揮します。
幼い時期は転んで頭を床にぶつけることもあるため、ケガを防止できるクッション性の高いタイプを選びましょう。おもちゃを落としたときに床が傷つかないよう保護し、衝撃音も抑えてくれます。表面が防水性のある加工がされた素材なら、オムツ交換や飲み物で汚したときも拭き取りやすく便利です。掃除がしやすいコルクマットや厚手の洗えるラグのほか、部分的に交換したり洗ったりしやすいタイルカーペットやジョイントマットなどがおすすめです。
幼児期の子供が遊んでいるときに、電源コンセントはあまり必要ないかもしれません。しかし、学童期に入ると学習デスクのライトやタブレットのほか、ゲーム機などで複数の電源コンセントを使うようになります。勉強を見てあげる間に親がスマートフォンの充電をすることもあるでしょうから、3〜4口あると安心です。なお、幼児期の間は感電等の事故を防ぐため、電源コンセントを隠しておくか、カバーを付けるなどして対策をしておくと良いでしょう。
二俣川展示場(神奈川県横浜市旭区さちが丘47番1 tvkハウジングプラザ二俣川会場内)
子供の成長は早く、リビングにキッズスペースが必要な期間はあっという間に過ぎていきます。そのため、今の子供との暮らしだけでレイアウトを固定せず、数年先の親子関係や、数十年先のライフスタイルの変化まで踏まえておくことが大切です。子供が成長した後は、大人のワークスペースや趣味の空間として柔軟に転用できるよう、家具の配置などをイメージしておきましょう。
また、これから家づくりを考えているならば、こうしたキッズスペースの工夫を、最初から無駄なく間取りに組み込めるのが注文住宅の大きなメリットです。 設計の自由度が高い一戸建てなら、「リビングを圧迫しない配置」や「将来は収納として使える設計」など、暮らしのバランスがとれた住まいを叶えることができます。
まずは、どんなキッズスペースや間取りが自分たちに合っているか情報収集を開始しましょう。ハウスメーカーのホームページやYoutube、Instagramなどで実例を見たり、無料で請求できるカタログを活用したりして、イメージを膨らませるのがおすすめです。また、住宅展示場のモデルハウスを訪ねれば、間取り・収納・動線を実物で確かめることができ、家づくりのプロに具体的なプランの相談も可能です。ぜひ、長く快適に暮らせる後悔のない住まいを実現しましょう。
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