住まいにテラスがあると、庭と室内の空間につながりが生まれます。開放感を得られるだけでなく、採光や通風で自然の心地よさを取り入れやすくなり、住宅の快適性を高められるのが魅力です。ここでは、バルコニーやベランダとの違い、プライバシー対策などの注意点を含めて、テラスをメリット・デメリットの両面から解説します。マイホームを計画中の方はぜひ参考にしてください。
なら展示場(奈良県奈良市柏木町548ー1毎日ハウジング奈良住宅公園)
屋外にあるテラスとイメージが似ていることから、つい混同しがちなのがバルコニーとベランダです。まずは建築上の特徴や本来の言葉の意味、構造の定義などから、それぞれの違いを確認することから始めましょう。
もともとテラスとは「高台・盛り土」「土地を平らにした場所」を意味するラテン語に由来するといわれます。
一戸建て住宅の場合、テラスとは建物の1階部分から突き出るように設置された、地面より一段高いスペースの意味で使われるのが一般的です。屋内のリビング・ダイニング・キッチンなどから出入りできる掃き出し窓や扉でつながっていて、屋根があるものとないもの、周囲にフェンスの囲いがあるものとないものなど、さまざまな種類があります。
施工の際に使われる床材としては、タイルや石材、モルタル、コンクリート、木材などがあります。天然木や木質感のある素材を仕上げに使った場合、ウッドデッキと呼ばれることもありますが、これもテラスの一種といえるでしょう。

ベランダとバルコニーも、テラスのように室内から出入りが可能な外部スペースですが、こちらは2階以上のフロアにある場合に使われるのが一般的です。ベランダは「上部に軒や庇があるもの」、バルコニーは「上部に何もないもの」を指します。最上階の一部や、屋上を活用したバルコニーについては、ルーフバルコニーと呼ぶこともあります。
なお、テラスの場合は屋根やフェンスの有無で名称が変わることはほとんどありませんが、マンションなどの集合住宅では、1階にあってもフェンスに囲まれ庭に出られない場合など、ベランダと呼ぶことがあります。また、構造の違いを区別せず、すべてバルコニーという呼称で統一している物件もあります。
テラス・ベランダ・バルコニーという言葉は同時に誕生したわけではなく、歴史的な背景が異なります。厳密に区別されていないケースも多いため、名称の違いはあくまで目安程度に捉えておくとよいでしょう。
福知山展示場(京都府福知山市篠尾5番1ハウジングピア福知山)
室内の床と同じ高さでテラスを設置すれば、屋外にもう一つの部屋があるように活用できます。大きな窓から自然の光を取り込み、内と外の空間を連続させる設計を採用することで、明るく広々と暮らせるでしょう。
テラスと室内で、床の高さだけでなく、使用する床材の素材や色合いを揃えると、窓の外へと空間が延長されているような視覚効果が生まれます。大きな掃き出し窓とセットで設けることで、実際の面積以上に部屋の広さを感じられる開放的な住まいにできるでしょう。
人は明るさに比例して空間を広く感じやすくなるため、日当たりの良い方角に設ければ、より一層空間のゆとりを演出してくれそうです。テラスに出て過ごしていないときでもリビングに広がりや明るさをもたらし、日々の居心地を良くしてくれるのが大きなメリットです。
久御山展示場(京都府久世郡久御山町森大内197-1京都・久御山住宅公園)
土に触れずに外へ出られるテラスなら、普段の生活で気軽にアウトドアの雰囲気を楽しめます。太陽の光や自然の風を感じられる開放的なスペースで、家族や友人とにぎやかにバーベキューをしたり、一人で静かに読書をしたり、ガーデニングなどの趣味も楽しめそうです。室内から目が届くテラスなら、子どもの遊び場やペットスペースなど、見守りがしやすいので安心です。また、大きな洗濯物を干すのにも使い勝手が良いかもしれません。
このようにテラスは、家族のライフスタイルに合わせて多目的に使えるフリースペースになります。
なお、軒下にあるテラス等でバーベキューをする際は、火災のリスクや煙によるトラブルの恐れがあるため、炭をおこしたりガスコンロを使ったりせず、ホットプレートなど火を使わない熱源を使用するように注意しましょう。
ふくやま展示場(広島県福山市西新涯町二丁目2番1号広島テレビ住宅宣言ふくやま内)
床の素材や色の選択、フェンスの有無などにより、テラスは多様なデザインを実現できます。自分好みのテーブルやチェアなどの家具を配置して、エクステリアをおしゃれなスタイルでコーディネートすることも可能です。庭の植栽とうまく調和させることで、外観全体が洗練された雰囲気になり、魅力を高められるのもテラスの特徴でしょう。住まいの佇まいに変化をもたらし、アクセントや立体感を与える重要な要素になります。テラスを設置する際は機能性だけでなく、デザイン性の観点からも検討することが大切です。
大津プリンス展示場(滋賀県大津市におの浜4-7-7大津プリンスホテル住宅博内)
テラスは屋外にあるため、暑さ寒さなど天候の影響、周囲からの視線など、設計時に考慮しておく必要があります。
日差しの強い真夏や、雨風で悪天候のときは、屋外のテラスが使えなくなることもあります。そのような影響をなるべく受けないよう、テラスの一部を軒や庇で覆うように建物を設計したり、冬場の冷たい風を防ぐため、部分的に壁でテラスを囲んだりしても良いでしょう。
床をタイルやコンクリートで仕上げた場合、夏に日光の照り返しが強くなり、テラス部分だけでなく室内まで暑くなることがあります。テラスの床の素材やカラーは慎重に決めましょう。
開放感がある点がテラスの魅力の一つですが、一方で1階にあるため隣家や道路からの視線が入りやすく、プライバシーや、防犯面のリスクが気になるかもしれません。テラスの位置を決める際は、隣家や道路からなるべく離すようにする、目隠しのための植栽やフェンスを設置する、などの対策が取れると良いでしょう。
例えば建物で囲んだ内側に中庭と一体でテラスを設けると、外からの視線を気にせず過ごすことが可能になります。せっかくテラスを作ったのにリラックスできず使えない、などといったことが起こらないように道路や隣家の位置など設計時に注意が必要です。
日光や雨風、砂埃などにさらされる屋外のテラスは、美しい状態を保つために定期的なお掃除やお手入れが大切です。例えば、ウッドデッキは隙間に落ち葉がたまりやすかったり、白いタイルは汚れが目立ちやすかったりと、選ぶ床材によってお手入れの頻度や方法が変わります。
特に、あたたかな質感が人気の木製ウッドデッキは、長持ちさせるために定期的なメンテナンスをしておくことが大切です。使用した床材に合わせて適切なメンテナンスを行うことで、お気に入りの空間を長く楽しむことができます。事前にどのようなメンテナンスが必要になるか確認してから床材を決めると良いでしょう。
富山住宅公園展示場(富山県富山市公文名字東田割1番3(富山住宅公園内)富山住宅公園)
平屋はワンフロアに生活動線がまとまっていて、家事がしやすく、家族のコミュニケーションも取りやすいことから近年改めて注目されています。そんな平屋とテラスの組み合わせは相性が良いのをご存じでしょうか。
1階のみで暮らしが完結する平屋では、庭とのつながりがより身近になります。自然の光や風、植栽の緑を楽しめる住まいにしたいという理由から、平屋を選ぶ人も少なくないようです。
そんな平屋の魅力をさらに引き立ててくれるのが「テラスリビング」です。テラスリビングとは、室内のリビングとシームレスにつながり、「屋外にあるもう一つのリビング」として活用できるテラスを指します。これを設けることで、平屋ならではの庭とのつながりが一層強化され、よりダイナミックに自然を楽しめる住まいになります。天気の良い日は外でランチをしたり、星空を眺めながらお酒を飲んだりして、特別な時間を過ごせそうです。
平屋は2階部分がないため、天井を高くしたり、大きな窓や深い軒を設けたりするときに、制約が少ないのが特徴です。住友林業の「GRAND LIFE」では、独自のビッグフレーム構法で最大約7.1mの大開口を可能にしています。さらに、高断熱の強みを活かし夏は涼しく冬は暖かい快適な住まいを提唱しています。
明るさと広がりをもたらす高天井、強い日差しや風雨を遮る深い軒、内と外で天井や床の素材に統一感のある魅力的なテラスリビング、天候にかかわらず季節の移ろいや自然の心地よさを身近に感じる、豊かな暮らしが実現できるのがポイントです。
テラスは設置する場所と目的に応じて、完全に空に開かれたタイプや、軒や壁で囲った半屋外のタイプなど、多様なデザインのスタイルがあります。魅力的な事例を紹介しますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
幕張第二展示場(千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-7幕張ハウジングパーク)
幕張第二展示場(千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-7幕張ハウジングパーク)

コの字型の建物に囲まれ吹き抜けになった大きな空間に、ゆったりとテラスが設けられています。外に開かれているのは側面の1方向のみですが、上部には屋根を設けていないため、空へと抜ける開放感とたっぷりの自然光を楽しめるのがポイントです。玄関、リビング、ダイニングの3方向からテラスにアクセスでき、自然の風が気持ち良い季節には窓を開け放って、内と外がつながるオープンな空間を楽しめます。それでいて外からの視線は遮られているため、開放感とプライバシーを両立できるようになっています。
昭和第二展示場(山梨県中巨摩郡昭和町西条130昭和第2展示場)

例えば室内を通過しないと行けない、敷地の奥まった位置にテラスがあると、お客様を招くのがおっくうになりがちです。しかし、玄関そばにテラスを設けることで家の中に入らずとも、ゲストとの会話や休息の場として使え、近隣の方と気軽なコミュニケーションを取ることができるかもしれません。
小さなお子さんがいる家庭なら、子ども同士をテラスで遊ばせながら、親同士が話をする機会をもちやすくなるでしょう。
前橋みなみ展示場(群馬県前橋市鶴光路町765上毛新聞e住まいるプラザ前橋南)
前橋みなみ展示場(群馬県前橋市鶴光路町765上毛新聞e住まいるプラザ前橋南)
シンボルツリーとウッドデッキを一体化させたテラスなら、太陽の光や自然の風にプラスして、緑を暮らしに取り込むことができます。シンボルツリーの下で風に揺れる葉の影を眺めたり、葉音を聞きながら読書をしたり、緑があることでよりリラックスした時間をテラスで過ごせます。
テラスに出なくても、室内のリビングにいながらでも緑を身近に感じられるため、毎日の生活に彩りを与えてくれます。周囲からの視線をシンボルツリーが程よく遮ってくれるので、プライバシーを守る役割も果たしてくれそうです。
三郷展示場(埼玉県三郷市ピアラシティ二丁目7番地8三郷ハウジングステージ)

浴室や洗面室から直接出入りができるよう設計された、プライベート感あふれるテラスの事例です。入浴後にそのまま外へ出て、チェアに腰掛けながら火照った体を心地よい外気でクールダウンさせるという、まるで高級リゾートのような至福の時間を日常的に味わえます。
上部には木目調の軒がかかっており、埋め込まれたダウンライトの柔らかな光が夜のリラックスタイムをより上質に演出してくれます。床の白いタイルが室内との一体感を生み出し、視線を程よく遮る壁も設けられているため、周囲を気にすることなくゆったりとくつろげる極上のリフレッシュ空間に仕上がっています。
津展示場(三重県津市垂水字丸山214-1津ハウジングセンター内)

ユーティリティルーム(UT)近くに、洗濯物の外干しだけでなく、第二のリビングとしても使えるテラスを設ければスペースの有効活用ができます。外干しスペースに用途を限定してしまうと、ほかの目的には使いづらいスペースになってしまうかもしれません。テラスにベンチやテーブルを設置することで、乾いた洗濯物を置いたり、家事の合間にリラックスタイムを過ごしたり、多目的に使えます。少し奥まったプライベート感のある空間なら、静かに落ち着いてくつろげる居場所になります。
上田展示場(長野県上田市上田1360-1SBC上田ハウジングパーク)
上田展示場(長野県上田市上田1360-1SBC上田ハウジングパーク)

インナーテラスとは、その名の通り建物の内側にあるテラスのことです。屋外のテラスと同じようにタイルなどの床材が使われ、大きな窓や扉で外とつながっているのが一般的です。靴などの履物を履いたまま出入りでき、汚れをあまり気にせず使えるので、寒さに弱い植物をあたたかい屋内で育てたり、アウトドア用品のメンテナンスをしたりするのに便利です。
上の画像はインナーテラスの外側に隣接してテラスリビングを設けたプランです。テラスには大きなソファが置かれ、窓を開放してつなぐことで、ゆとりあるスペースで過ごせるようになっています。
昭和第一展示場(山梨県中巨摩郡昭和町西条130昭和住宅公園)

寝室に面してテラスリビングがあり、窓を開ければすぐに外に出られるため、朝起きて新鮮な空気を吸いながらストレッチをしたり、ゆっくりとコーヒーを楽しんだりと、心身ともに健康的なモーニングルーティンを叶えてくれそうです。テラスにはゆったりとしたソファが置かれ、アウトドア空間でくつろいだ時間を過ごせるのも魅力です。玄関ともつながっていることで住まい全体の回遊性を高める効果を生んでいる点もポイントです。
長岡展示場(新潟県長岡市千秋1-103-1日報+BSN住まいの広場 長岡会場)
テラスは、コンクリートやタイル、レンガ、石材などで仕上げられた屋外スペース全般を指します。一方、ウッドデッキは天然木や人工木などの「木材」を組んで作られたものを指します。つまり、ウッドデッキは「木製のテラス(テラスの一種)」と言えます。
屋根がないオープンなテラスであれば、基本的に「建築面積」には含まれません。ただし、日よけのための屋根を設けて柱で支える作りにした場合などは建築面積に含まれるケースがありますので建ぺい率に注意が必要です。
一般的な1階のテラスとは異なり、圧倒的な見晴らしと空への開放感を得られるのが特徴です(マンションなどではルーフバルコニーとも呼ばれます)。1階に広い庭を作るスペースがない狭小地であっても、周囲の視線を気にすることなく、バーベキューやガーデニング、子どもの遊び場としてを楽しめる完全プライベートな空間を確保できるのが大きな魅力です。
小倉展示場(福岡県北九州市小倉北区許斐町一番地RKB住宅展小倉北)
家での時間を充実させたい、自然を感じる暮らしがしたい、そんな人におすすめなのがテラスのある住まいです。設計の自由度が高い注文住宅なら、ライフスタイルや予算に合わせた理想的な家づくりが可能です。
テラスがあると気軽にバーベキューをしたり、自然の心地よさを感じて静かに読書をしたり、外にもう一つの部屋があるようにアウトドアを日常的に楽しめるのが魅力です。大きな窓で室内とテラスをつなげていれば、明るさや開放感だけでなく、面積以上の空間の広がりを得られるのもメリットといえます。そのためには、隣家や道路からのプライバシーや、日差しや風雨の影響をあらかじめ考慮して、使い勝手が良いようにテラスを設計することが重要です。テラスを部分的に壁で囲ったり、深い軒や庇を設けたりして、工夫できると良いでしょう。
住友林業では独自の構法や高断熱性能で、テラスのメリットを活かす大開口や大空間を可能にしています。平屋はもちろん、平屋と2階建ての良いとこ取りを実現する1.5階建てや、木の温もりを活かしたデザインなど、テラスを楽しむ家づくりを提案していますので、ホームページやWEBカタログで実例を見て、イメージを膨らませてみてください。住宅展示場のモデルハウスを訪ねて、実際の間取りや動線を確かめるのもおすすめです。住まいづくりのプロに相談して、ぜひ自分たちのこだわりがつまった理想のわが家を実現しましょう。
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