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2026/07/24 公開

ZEH(ゼッチ)とは?2027年からの新定義(GX ZEHシリーズ)やメリット・デメリット、ZEHを考えるときのポイントまで解説

ZEH(ゼッチ)とは?2027年からの新定義(GX ZEHシリーズ)やメリット・デメリット、ZEHを考えるときのポイントまで解説

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建物の断熱性能を高め、冷暖房等のエネルギー消費を抑えて、太陽光発電などでエネルギーを創ることでエネルギー収支ゼロを目指すのがZEHです。この記事ではZEHの種類や基準、そのメリットやデメリットにあわせて、ZEHを考える際のポイントについても解説します。

ZEH(ゼッチ)とは?2027年からの新定義や基準、種類も解説

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政府が2014年より推進してきたZEHは、2027年4月以降GX ZEHシリーズとなり、さらに断熱や設備の要件が引き上げられます。まずはZEHとは何かを基本から解説します。


●ZEH(ゼッチ)とは?

ZEHの解説図

ZEHとは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略称で、基準となる一次エネルギー消費量の収支がゼロとなることを目指す住宅です。これは家庭で1年間に生活のために使うエネルギーよりも、自家で創るエネルギーが上回る、エネルギーの自給自足が可能な住まいを意味しています。そのためには、高断熱な建物構造、高効率なエアコンや給湯設備などで「使うエネルギー」を減らし、太陽光パネルや蓄電池などの設備で「創るエネルギー」を増やすようにしなければなりません。

ZEHには光熱費削減のメリットだけでなく、年中快適な室温を保ちやすくなる健康面のメリットや、停電しても電気が使えるなど災害時のメリットもあります。国は近い将来ZEHが家づくりのスタンダードとなることを目指しており、経済産業省、国土交通省、環境省などが連携して普及を促進してきました。


●2027年から始まる?GX ZEHシリーズとは?

2050年の脱炭素社会実現に向けて、2027年4月からGX ZEH(グリーントランスフォーメーション・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という名称になり、さらに高いレベルの適合基準がスタートすることが決まっています。

2030年代後半の普及を見据え、これからの省エネ住宅を牽引する存在として、より高い性能を持たせることが目的です。新しいGX ZEHシリーズでは、断熱性能(断熱等級6の必須化)やエネルギーを制御する設備(HEMS)の導入など、満たすべき要件がこれまで以上に厳しくなります。

具体的な変更点については、後ほど詳しくご紹介します。

参考:経済産業省「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案が閣議決定されました」


●知っておきたい「広義のZEH」と「狭義のZEH」の違い

ニュースなどでも頻繁に目にするようになったZEHという言葉ですが、実は大きく分けて二通りの意味で使われています。間違って理解することがないよう、どちらの意味なのか注意するようにしましょう。


・広義のZEH

1つ目は、立地や周辺環境に合わせて設定された複数の基準(定義)を総称したZEHです。国が定めている普及目標も、このシリーズ全体を合わせた数値を指しています。
ZEHの基本は断熱・省エネ・創エネですが、都市部の狭小地や積雪の多い寒冷地などでは、十分な太陽光パネルを設置できないケースもあります。そのため、地域の特性に応じて柔軟に対応できるよう段階的な基準が設定されており、これら全体を含めてZEHと呼んでいます。


・狭義の『ZEH』

2つ目はZEHの中の標準的なランクとしての『ZEH』です。名称が同じなので紛らわしいのですが、こちらはシリーズ全体を総称するものではなく、「基準となる一次エネルギー消費量を100%以上削減する住宅」を指します。シリーズに含まれる各区分の違いについては、次項で表にして説明します。


●ZEHの種類

ZEHは、創るエネルギー量や蓄電池の有無に応じて種類が分けられ、条件に合ったZEH対応の住まいが実現できるよう、いくつかの区分が設定されています。


ZEH
『ZEH』 ZEHの基本となる基準
高い断熱性能と省エネ設備を備え、太陽光発電などで創るエネルギーが、使うエネルギーと同じか上回る住宅
『ZEH+』 『ZEH』よりもさらに建物の断熱・省エネ基準を厳しくした住宅
Nearly ZEH 『ZEH』を見据えた先進的な住宅として、創るエネルギーと使うエネルギーの収支をゼロに近づけた住宅
ZEH Oriented 『ZEH』を目指した先進的な住宅
都市部の狭小地及び多雪地帯に建築された住宅に限って認められる基準

参考: ZEH・ZEH-Mの普及促進に向けた今後の検討の方向性について

なお、上記のほかにも、戸建ではなくマンションなど集合住宅に適用されるZEH-Mシリーズがあります。


●ZEHの基準

ZEHは、それぞれ認定されるための基準が定められています。

エネルギー消費量の収支ゼロを目指す考え方は同じですが、以下のように基準が異なります。


断熱性能 「断熱等性能等級5」の基準を満たすこと(『ZEH+』は断熱等級6)
省エネ性能 創るエネルギー(再生可能エネルギー)量を除いた、使うエネルギー(一次エネルギー)消費量を基準から「20%以上削減」すること(『ZEH+』は30%以上)
エネルギー計測装置(HEMS) 任意
蓄電池 任意

また、こちらの必須条件に加えて、創るエネルギー(再生可能エネルギー)量を含む、使うエネルギー(一次エネルギー)消費量の削減率は以下の基準を満たす必要があります。


『ZEH』 100%以上
『ZEH+』 100%以上
Nearly ZEH 75%以上100%未満
ZEH Oriented 基準なし

ZEH(ゼッチ)に必要なものは?

ZEH基準の家の外観

藤沢展示場(神奈川県藤沢市辻堂新町4-2TVKハウジングプラザ藤沢)

ZEHで定められている、断熱性能、省エネ性能、創エネ能力などをクリアするためには、どんな家にすれば良いのでしょうか。住まいの形や、暮らし方を具体的にイメージしてみましょう。


●断熱性能を高める

省エネ性能に優れたエアコンや、大容量を発電する太陽光パネルがあっても、建物の断熱性能が低いとエネルギーを無駄に使うことになります。断熱性能を高めて夏は涼しく、冬は暖かい住まいにすることで、冷房・暖房のエネルギー消費を抑えることができます。

また、ZEHの要件である「断熱等性能等級5」の基準を満たすには、高断熱な窓サッシや、高性能断熱材を外壁・天井・床に採用することが重要です。また、熱を伝えにくい木材を家の骨組みに採用することでも断熱性能が高まるといわれています。


●省エネ性能を上げる

冷暖房や給湯はもちろん、換気扇、冷蔵庫、照明器具など、長時間使う設備をエネルギー効率の良いものにすることも重要です。省エネ性能に優れたエアコンや給湯設備、すべての部屋でLED照明を採用することなどがポイントになります。

また、GX ZEHシリーズでは、創るエネルギー(再生可能エネルギー)量を除いた、使うエネルギー(一次エネルギー)消費量の削減目標が「20%以上」から「35%以上」に高くなります。HEMSを活用して電気使用量の見える化と自動制御を進め、エアコンの温度を自動調整したり、消し忘れを防いだりするなどして、エネルギー消費を減らしましょう。


●エネルギー自給率を高める

生活で使うエネルギーよりも、自家で創るエネルギーが上回らないと、エネルギー消費量の収支ゼロは実現できません。そのため太陽光発電の設備は欠かせません。

また、GX ZEHシリーズではさらに、創り出した電気を無駄なく自家消費(有効活用)するために、定置用蓄電池の導入も必須(GX ZEH Orientedは除く)となり、よりエネルギー自給率を高めた住宅にすることが求められます。

さらにV2H(Vehicle to Home)システムを搭載すれば、電気自動車のバッテリーに太陽光発電の電気を充電したり、電気自動車のバッテリーを家庭用電源として使ったりすることも可能ですので検討してみましょう。

ZEH(ゼッチ)のメリット

ZEH基準の家の内観

市原展示場(千葉県市原市更級1-6-9市原住宅公園内)

ZEHは脱炭素社会という課題達成のため国が推進しているものですが、私たちの暮らしにさまざまなメリットをもたらします。ここでは、経済面、健康面、防災面のメリットを見てみましょう。


●経済面でのメリット

ZEHでは、断熱・省エネ・創エネの効果により光熱費の負担を軽減でき、世界的なエネルギーの価格変動の影響を受けにくくなります。太陽光発電の電気を電力会社に売電して、収入を得ることも可能です。また、ZEHの建築や購入の際は、国や自治体の「補助金」の支援対象となり、「住宅ローン減税(控除)」の借入限度額の優遇も受けられます。

【2026年版】ZEH住宅の補助金・税制優遇を徹底解説

将来的に売却や賃貸に出す場合も、国のガイドラインに基づく第三者評価制度である「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」で高評価を得られるため、ZEHは買主や借主に物件の良さを訴求しやすくなる可能性があります。


●健康面でのメリット

断熱性能が高いことで、夏涼しく冬暖かく過ごせる、季節を問わず快適性に優れた住まいになります。家全体の断熱性が高まることで、冬に足元だけ寒さを感じるといった、空調の効きムラが生じることも減らせるでしょう。また、部屋ごとの温度変化が少ないため、浴室やトイレでヒートショックを防ぎ、高血圧の方や高齢の方も安心して暮らせます。

寒暖差が原因となる自律神経の乱れや疲労の軽減も期待できます。また、高断熱の住宅ではアレルギーや感染症のリスクも低くなると言われています。

出典:伊香賀俊治ほか「健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価」日本建築学会環境系論文集, Vol.76, No.666, 2011年

国土交通省「省エネ住宅で かなう健康&快適生活」


●防災面でのメリット

台風や地震などの災害時に停電しても、太陽光パネルと蓄電池があれば家庭で使う電気の一部を確保できます。また、家庭用燃料電池「エネファーム」、電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機「ハイブリッド給湯機」、高効率なヒートポンプ式「エコキュート」などの省エネ給湯設備の貯湯タンクを利用することで、生活雑用水(飲用や入浴以外)を取り出せます。

災害時にエアコンが使えなくなっても、断熱性能の高い建物が、夏は外の熱を遮り、冬は室温低下を防ぎます。耐震性の高い住まいなら、こうした防災面のメリットを十分に活かせそうです。

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ZEH(ゼッチ)のデメリット

太陽光パネルがある家の屋根

一般的にZEHは断熱や設備にコストがかかるため、予算上限を超えないよう気を付ける必要があります。また、間取りや外観デザインに制約が生じるケースもあります。事前に知っておきたい注意点をまとめました。


●初期費用

ZEHを建てる場合、太陽光発電設備、省エネ設備などが必要になるため、建築時の初期費用が多くなる傾向があります。ただし、光熱費の削減や電力会社への売電などにより、日々の光熱費を削減することは可能です。太陽光による発電は、季節ごとの日照や、曇りや雨などの天候によって左右され、光熱費も家族構成やライフスタイルが変化すると増減します。
そのため、家づくりを進める際は、依頼するハウスメーカーにシミュレーションを作成してもらう等、収支予測の目安を立てた上で計画を進めるのがおすすめです。
また、初期費用の負担を軽減する対策として、国や自治体の補助金制度や、住宅ローン控除などの税制優遇を活用できる場合があります。適用には条件や期限があるため、シミュレーションと併せて、利用可能な支援制度についてもハウスメーカーに相談してみるとよいでしょう。


●メンテナンス費用

太陽光発電などの設備は、良好な性能を発揮するために、定期的な点検とメンテナンスの実施が欠かせません。また、耐用年数を超えた部品などはそのタイミングで交換することも考慮しておきましょう。これはZEH以外の一般的な住宅にもいえることですが、耐久性や維持コストを考慮して設備機器や建築材料を選定することが重要です。
ただし、ZEH住宅は日々の光熱費が抑えられる場合が多いため、家のランニングコストを考えると、一概に家計への負担が大きくなるとは言い切れません。また、あらかじめ長期間のメーカー保証が付いた設備を選んだり、将来のメンテナンス計画や目安となる費用について設計段階でハウスメーカーに確認しておいたりすることで、入居後の予期せぬ出費に備えやすくなります。


●屋根の形状や間取りへの影響

ZEHでは、太陽光パネルを効率良く搭載するために大きな片流れ屋根を採用するなどして、外観デザインの自由度が狭まることもあります。断熱性能を高めるために窓の大きさや数が制限されたり、省エネ機器の設置のために間取りが影響を受けるなど、希望する家づくりが実現できない可能性もあります。
こうした制限をクリアしつつ理想の家に近づけるには、ZEHへの対応実績があるハウスメーカーを選ぶことがポイントです。ZEH基準に対応しているハウスメーカーであれば、高い省エネ性能をクリアしながらも、デザイン性や希望の間取りを両立させる提案が期待できます。
なお、間取りや設備を決め、補助金の交付申請をした後に変更すると、断熱性能・エネルギー消費量の再計算が必要になります。そのため、ZEHの補助金を申請し交付が決定された後は、間取りや設備の変更が原則として認められません。間取りや設備は申請前に十分検討しておきましょう。

ZEH(ゼッチ)を考える際のポイント

断熱性が高い家

さまざまなメリットがあるZEHですが、ご紹介した通りデメリットにつながる要素も含んでいます。デメリットを最小限にして、家づくりを成功させるために以下のポイントを押さえておきましょう。


●補助金を活用する

ZEHの補助金をもらうには、「ZEHビルダー」または「ZEHプランナー」の登録を受けたハウスメーカー・工務店・建築事務所に相談して設計を進める必要があります。まずZEH補助事業へ申請を行い、交付が決定してから建築工事に着手します。建物の完成後に実績報告書を提出して、その後で補助金が入金されるのが基本的な流れです。

ZEHの補助金は国のほか自治体が実施するものもあり、種類によって公募期間や補助額などが異なります。予算に達すると受付が締め切られるため、導入を検討する際は最新の情報をチェックしましょう。


●地域の気候を考慮する

太陽光発電は日照時間や天候などの条件に左右されるため、建物が密集する都市部や屋根が雪で覆われる寒冷地では、十分な発電量が見込めないこともあります。そこで発電容量を増やそうと大きな太陽光パネルを搭載しても、そのぶんの費用に見合った結果を得られないかもしれません。

立地環境や地域の気候などを確認して、条件に合ったZEHを建てるようにしましょう。前述の通り、ZEHには区分が設定されており、都市部の狭小地などに認められるZEH Orientedなども検討してみると良いでしょう。


●設計力・技術力の高いハウスメーカーに相談する

断熱性能だけを考えれば、窓の面積をできるだけ小さくした方が良いですが、採光や通風が損なわれた開放感のない家になってしまう可能性があります。省エネ住宅としての性能と、住み心地の良さを両立したプランを実現するには、設計力・技術力があり施工実績の豊富なハウスメーカーなどへ相談するのがおすすめです。会社ごとの強みを調べた上で依頼先を決めることが大切です。

GX ZEHになることで何が変わるの?

ZEH基準の家の内観

浜田山第一展示場(東京都杉並区高井戸東3-36-35浜田山住宅公園内東会場)

前述の通り、2027年4月以降、新しくGX ZEHシリーズが始まり、さらに断熱や設備の要件が引き上げられます。
ここでは従来のZEHと新しく始まるGX ZEHの基準の違いについて詳しくご説明します。


●ZEHとGX ZEHシリーズの基準の違い

GX ZEHシリーズでは、断熱性能も設備要件もクリアしなければならないハードルが高くなります。


従来のZEH GX ZEHシリーズ
断熱性能 「断熱等性能等級5」の基準を満たすこと(『ZEH+』は断熱等級6) 断熱等性能等級6」の基準を満たすこと
省エネ性能 創るエネルギー(再生可能エネルギー)量を除いた、使うエネルギー(一次エネルギー)消費量を基準から「20%以上削減」すること(『ZEH+』は30%以上) 創るエネルギー(再生可能エネルギー)量を除いた、使うエネルギー(一次エネルギー)消費量を基準から「35%以上削減」すること
エネルギー計測装置(HEMS) 任意 住宅設備を自動制御する「HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)」を導入すること
蓄電池 任意 「定置用蓄電池」を導入すること(GX ZEH Oriented以外)

新しいGX ZEHシリーズではこれまで断熱性能や省エネ性能の基準の引き上げのほかに、これまで任意だったHEMSの導入や定置用蓄電池の導入が求められます。これらを設置することで、余った電気を電力会社に売電するだけでなく、定置用蓄電池に充電して夜間や停電時に有効活用することが可能になります。

また、こちらの必須条件に加えて、創るエネルギー(再生可能エネルギー)量を含む、使うエネルギー(一次エネルギー)消費量の削減率についても以下のように基準が一部変更されます。


ZEH GX ZEHシリーズ
『ZEH』 100%以上 GX ZEH 100%以上115%未満
『ZEH+』 100%以上 GX ZEH+ 115%以上
Nearly ZEH 75%以上100%未満 Nearly GX ZEH 75%以上100%未満
ZEH Oriented 基準なし GX ZEH Oriented 基準なし

参考:経済産業省『「GX ZEH」及び「GX ZEH-M」を定義しました』

GX ZEHシリーズではこのように基準が引き上げられる分、建築時の初期費用への影響が考えられます。
しかし、その分だけ将来の光熱費はさらに削減され、災害時の安心感も高まるでしょう。長期的な快適性や住まいの資産価値も踏まえ、予算とのバランスを見ながらご自身に合ったプランを検討していきましょう。

ZEH(ゼッチ)に関するQ&A

ZEH基準の家の内観

石神井展示場(東京都練馬区下石神井1-8-4石神井住宅公園)

ZEHの条件をクリアして補助金を獲得し、予算内で快適に暮らせる住まいを実現するには専門家のサポートが欠かせません。調べるほど様々な疑問が出てくるかもしれませんが、その一部にお答えします。


Q.ZEHが義務化されるのはいつからですか?

A.現時点では「いつから完全に義務化されるか」という明確な法律はありませんが、政府は「2030年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」としています。

また「2030年において新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」という目標達成に向けて、ZEHの普及を進める方針を示しています。2027年4月より新しくGX ZEHシリーズがスタートすることになりますが、将来的には基準がさらに高められる可能性もあります。

参考:経済産業省「GX ZEH・GX ZEH-M定義 <戸建住宅・集合住宅>」


Q.ハウスメーカーのHPなどで見かけるZEH率とは何ですか?

A.ZEH率とは、各ハウスメーカーや工務店について、自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合のことです。

ZEHの補助金をもらうには、「ZEHビルダー」または「ZEHプランナー」として登録されたハウスメーカー・工務店・建築事務所に依頼する必要がありますが、登録が認められる条件の一つになっているのがZEHの実績と目標を公表することです。


Q.「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」とは何ですか?戸建てのZEHとの違いは?

A.戸建て住宅ではなくマンションやアパートなどの集合住宅を対象としたZEH基準のことです。

基本的な考え方は戸建てのZEHと同じですが、全部で5つの区分がある点、住棟単位・住戸単位それぞれの評価方法が定められている点などが異なります。集合住宅では世帯数(建物のボリューム)に対する屋根の面積が小さくなると、すべての電力を太陽光発電でまかなうのが物理的に難しいため、高層(住宅用途部分が6層以上)に適合する区分が設けられるなどの特徴があります。
なお、ZEH-Mについても、2027年4月から新しくGX ZEH-Mシリーズの適用が開始されます。


Q.2027年に新基準(GX ZEHシリーズ)が始まりますが、これまでのZEHはどうなりますか?

A.2027年4月にGX ZEHシリーズの適用がスタートしますが、これまでのZEHでの新規の認証取得も経過措置として2028年3月までは可能です。

また、2028年3月までに建てられた住宅をリフォーム(改修)する場合は、限定的に2028年4月以降も現行の基準でZEHの新規の認証取得が認められています。これまでのZEH基準で建てられ、すでに認証を取得している住宅がどうなるか気になるところですが、2028年4月以降も評価はそのまま有効となりますので安心してください。

旧基準のZEHであっても、住宅ローン控除をはじめとする各種優遇制度の対象となる場合があるため、新基準が始まったからといってすぐに旧基準で建てる意味がなくなるわけではありません。コストや仕様とのバランスを見ながら、自分に合った基準を選ぶとよいでしょう。

まとめ:ZEH(ゼッチ)で家族の今と未来を守る

ZEH基準の家の外観

ZEH基準の断熱・省エネ・創エネ性能に優れた住まいなら、光熱費の節約ができ、健康的に暮らせて、災害時も安心です。メリット・デメリットを正しく理解して、大切な家族を守る住まいを実現しましょう。

ZEHは建築時の初期費用が多めになる傾向がありますが、光熱費などの維持費用を将来的に抑えることが可能なので、LCC(ライフ サイクル コスト)の観点から計画を立てることが重要です。特に長期間暮らす住まいを検討している方は、ZEHの持つメリットをうまく活かして快適に暮らせそうです。これから、ZEHが家づくりのスタンダードになっていくことを考えると、自宅の資産価値を保つ意味でも重要なポイントになりそうです。

一方で、住まいの心地よさは性能だけで決まるものではありません。木のぬくもりが感じられる空間や、ゆとりのある開放的な間取りといった、暮らしの質を高める要素も同じくらい大切です。住友林業では、高い住宅性能と、木の家ならではの心地よさを兼ね備えた住まいを実現できます。性能と住み心地、その両方を大切にしながら、家族の今と未来を守る住まいを検討してみてはいかがでしょうか。

住友林業のZEHは、WEBカタログでより詳しくご覧いただけます。興味のある方はぜひチェックしてみてください。


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