松田 育志郎|社員インタビュー|新卒・中途採用情報|住友林業

松田 育志郎松田 育志郎

Interviews

森林を育み、守り、活かす、
林業振興への熱い想い。

森林を育み、
守り、活かす、
林業振興への
熱い想い。

資源環境事業本部 森林資源部
松田 育志郎 Ikushiro Matsuda
2013年入社 農学部 環境資源科学課程卒
Profile
大学は、環境問題への問題意識から、森林科学を専攻。森林の生態や経済性を研究する中で、森林を守り利益を生み出す林業の重要性に着目した。林業の衰退は森林の劣化につながると考え、将来は森林を扱ったビジネスを創出したいと考えるようになった。住友林業は、「木」に関して川上から川下まで幅広く事業を展開、自分のやりたいことができる可能性を感じて入社を決めた。


私が所属する資源環境事業本部は、木を植え(植林)、森を育み(営林)、商品・資源として活用(伐採)、そしてまた植える、計画的な森林経営を展開しています。広大な国内社有林は約48,000ha、国土の800分の1に相当します。海外ではインドネシアに約140,000ha、ニュージーランドに約36,000ha、パプアニューギニアに約31,000haの管理面積を有し、森林経営を行っています。また、森林資源を活かす取り組みである木質バイオマス発電事業も、資源環境事業本部の取り組みの一つです。私が所属する森林資源部は海外3ヶ国にある植林会社の管理、新規植林事業の検討を行う部署で、私はその中でもインドネシアを担当しています。具体的な役割は、現地の駐在員と連絡を取りながら、植林会社の日々のオペレーション進捗や月次の業績を把握し部内に報告することや、現場が抱える課題について一緒に考えて対応策を講じること。さらに買収案件などの新規事業を行う際は、事業試算や法務面でのサポート、事業実施を経営会議に附議するための資料作りも行っています。日々、海外山林の買収案件が舞い込んでくるので、その収益性を含めた経済的・社会的意義、環境・地域への貢献などを調査します。

松田 育志郎

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私はかつて国内社有林の管理を担当していました。入社2年目で九州の日向山林事業所に配属。初めての現場であり、試行錯誤の日々。林業の仕事、山林の見立て方、地元の業者との接し方等、すべてがわからないことばかりでした。間伐の作業を地元の業者に依頼した時のことでした。その時は作業完了後に初めて現場に確認に行ったのですが、間伐後の山の仕上がりがイメージと異なっていました。およそ30%の間伐を依頼したのですが、実際確認してみると10~20%。そこでその事業者に手直しをお願いしましたが、返ってきた言葉が「何を考えている!山の仕事をなめているのか!」。その方は長年の経験から、状態の悪い木が少ないと判断し、山のことを考え、間伐する本数を減らしたのです。業者の言うことは正しかった。それ以上に、現場に足を運ばず、進捗管理を怠り、仕事をしてもらう相手のことを何一つ考えていなかった自分に気付いたのです。山林管理は現場を知ることがどれほど大切か、実際に作業をする業者の方々との連携・協働すること、信頼関係を構築することがいかに重要か、身に染みて痛感しました。その後、入社5年目にニュージーランドに、入社6年目にはパプアニューギニアに赴任。日向山林事務所での経験があったからこそ、現地で適切な対応が実践できたと思っています。

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住友林業は海外植林地拡大という大きな戦略があり、各国の山林所有会社や山林自体に投資することで、植林地拡大を進めています。私がニュージーランドに赴任した際も、買収前の現地調査に参加しました。海外でも国内同様に、木や自然を相手にする仕事ではありますが、それを動かすのはやはり人。現場の山林のプロとコミュニケーションを取る中で、信頼関係の大切さに改めて気付きがありました。
一言に植林と言っても、地域によって植えて育てる樹種が異なります。例えばパプアニューギニアでは原木生産や輸出販売の仕事に従事しましたが、この地で扱っているユーカリの木は16から18年で伐採できる大きさに成長します。日本の杉が60年程度かかるのに対し、成長スピードが早い。したがって、それに応じた伐採計画と需要予測に基づいた予算計画が求められます。それぞれの地域で生産した木材は最終的に、紙・パルプの原料や家具、建設資材などの材料として、現地及び海外へ供給されます。
国内外の森林管理を経験する中で感じるのは、日本の森林の中には管理が行き届いていない場所が多く存在することです。森林の劣化は自然、環境のみならず人の生活にも少なくないインパクトをもたらします。そのような状況を打開するために、森林が持つ価値を改めて見出し、さらに多くの価値を生み出すことで、社会や環境保全に貢献できるビジネスを創造することが、私の将来的な目標です。

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あなたにとって、本気とは?

怖がらず、相手にしっかりとぶつかっていくことです。それは九州の現場で痛感したことでした。当時自分は、山林からも事業者の方々からも逃げていたのかもしれません。本気でなかったことが業者の方の怒りを買ったのだと思います。業者の方の言葉で、初めて「本気」になりました。本気を出さないと、相手に伝わりません。しっかりぶつかっていかないと、本気でないことが分かってしまう、そう思っています。

住友林業の好きなところ
人です。社員一人ひとりの人柄が好きです。住友林業の社員は真面目であり、誠実であり、真摯に、仕事に人に向かい合っている。また「木」に関してプロフェッショナルの意識・知識を持っていると感じます。事業に対しても、利益などの経済面だけでなく、環境面や社会面でどのような影響を与えるか、真剣に考える社員が多いと思います。いい仲間に出会えたという実感があります。
住友林業に入って良かったと思った瞬間
山林管理において、植林、営林、伐採まで実際に現場を任せてもらえることです。現場を任されて初めて計画を達成したとき、入社して良かったという思いが込み上げました。日向山林事業所では、宮崎・熊本・鹿児島の3県にわたる9,000ha以上の広大なエリアを少人数で管理。現場を動かす裁量を任せられましたから、責任は大きかったもののやりがいは確かなものがありました。
住友林業のオススメポイント
「木」に関して川上から川下まで、すべて本気で取り組んでいることです。住生活や木材、木造建築など、「木」に本気で取り組みたい人にはオススメです。また住友林業の事業は幅広いですが、いずれの事業においても、自分たちの仕事一つ一つが、経済や環境、社会に貢献していると実感できる点もオススメポイントです。当社でやりがいの実感を得て欲しいと思っています。
部署の雰囲気を教えてください。
非常に風通しがいいことです。文字通り、オープンな雰囲気。そのため、率直に自分の意見を言うことができ、また上司・先輩も、若手や後輩の意見を尊重してくれる風土があります。また課題があれば、それを一人で抱え込むのではなく、メンバーで共有して解決に向けた議論の場が自然発生的に生まれます。非常に、雰囲気の良い職場です。