みなさんが取り組んだ物件、
お客様について、
まずお聞かせください。
- 岡 部
- 今回ご紹介させていただくお客様とは、営業担当である私が、住宅展示場で接客させていただいたのが最初の出会いでした。お話を伺ったところ、新しい土地を購入して家を建てたいとのこと。非常に真面目で堅実な印象の方でした。住友林業を、そして私自身を気に入ってもらうのが自分の役割と考え、面談を重ねていきました。当初お客様は、他のハウスメーカーも検討されていましたが、当社商品の性能や木質感を気に入っていただき、具体的に話は進んでいきました。
- 山 崎
- 通常、私たち設計士は契約前から営業担当と共にお客様にアプローチし、ヒアリングを重ねて、要望を具現化していくわけですが、今回の場合、具体的なプランを検討する前に、土地をご提案する必要がありました。
- 岡 部
- ええ。お客様の希望は南東角地、約50坪。私も地元の不動産会社にあたるなど、お客様の希望に沿う土地探しを進めました。結果的にはお客様ご自身が土地を見つけ、具体的に家づくりを進めることになりました。そんな矢先、別の問題が起こったのです。近隣の方の植栽が、お客様が購入予定の土地に越境(境界線を越える)してくる可能性がありました。果たしてそれは伐採していいのかどうか。しかし近隣の方とは、何度訪問してもコンタクトがとれない状態。あの時は頭を抱えましたね。お客様も、その状態をリスクととらえ、一度家づくりを中断、白紙に戻したいとおっしゃいました。すごくショックでしたが、お客様は住友林業も土地も気に入っておられたので、あきらめきれませんでした。
- 山 崎
- そこで岡部さんは、お客様の不安材料を払拭するために動いたのですよね。
- 岡 部
- はい。不動産会社にアプローチして、近隣の方と何とかコンタクトを取ってもらうように頼み込みましたが、コンタクトは取れませんでした。最終的には手紙を送り、そのやり取りで、伐採の承諾がいただけたのです。その旨をお客様にメールで伝えると、その直後に電話がきて「家づくり、再開します」との言葉をいただきました。嬉しかったですね。お客様の想いに寄り添って行動したことで、お客様の信頼を得られた実感がありました。
