02空間を活かすセンス、質感へのこだわり

東京都Oさま邸
井上慶子の写真

Planning Story02

空間の魅力を引き上げる
質感とディティールへの
こだわり

interior coordinator

INOUE KEIKO

EPISODE

URBAN ✕ SIMPLE

都心部で
心地よく暮らす、
透明感のある空間

東京都Oさま邸

都心部の住宅街という条件から、
外部からの視線を遮りながら
光を取り込むことがテーマに。
ご主人・奥様ともに美大出身の
設計士でお好みやご要望は明確。
白&木の透明感ある空間に、
家具やお手持ちのコレクションを
調和させるコーディネートが
求められました。

Episode01

フォーカルポイントを創る
「OAK&WHITE」の空間に
真鍮の煌めきを

塗り壁の白を基調とし、日中は透明感ある日差しが心地よいLDK。
造作家具も白を基調として、ダイニングテーブルやYチェアのオークに、真鍮のペンダントライトをアクセントとしました。そして玄関の照明や玄関収納のツマミにも真鍮を採用。目を惹くフォーカルポイントはその空間をより魅力的なものとし、住み手の心にときめきを与える大切な場所です。
また、真鍮は時と共に表情が変化していく素材。住まいと住まう人に寄添いながら歳を重ねていくという趣を担います。

リビング・ダイニング
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玄関収納のツマミ
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真鍮のペンダントライト
ボタン
真鍮のペンダントライト
ボタン

Episode02

シンプルな空間こそ
ディティールにこだわる

オートクチュールキッチンの白。塗り壁の白。建具や造作家具の白。そして床や家具のOAK。
シンプルな色だからこそ、素材や色相にこだわっています。また奥様から「籐をどこかに採用したい」というご要望をいただき、柔らかな光を演出できるリビング窓の建具や玄関収納扉に設計しました。
オリジナルで製作したラタン建具もフォーカルポイントです。「建具枠」と「籐」の仕口には丸い籐芯を使ったり、無骨に見えてしまう補強材は敢えて使用しないなど、美しく仕上げるためのディティールを大切に計画しています。

オートクチュールキッチン
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柔らかな光を演出できるリビング窓の建具や玄関収納扉に設計
ボタン
オリジナルで製作したラタン建具
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Episode03

愛用品のコレクションや
植物を生き生きと見せる

ダイニング横に設けたコーナーはカウンターや棚板にオークを採用。小口を丸く仕上げることにより木のもつやさしい表情を惹き出します。
そしてそこには奥様の愛用品や作家の木工品のコレクションが並びます。
家具とコレクションが美しく繋がりお気に入りの空間を仕立てることができました。
また透明感のある光と影が映える室内に、以前のお住まいから引き継がれたグリーンも生き生きと調和しています。

カウンターや棚板にオークを採用
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透明感のある光と影が映える室内
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小口を丸く仕上げることにより木のもつやさしい表情を惹き出します
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Episode04

ライフスタイルなどをヒントに
ふわっとしたイメージを
具現化することが
インテリアコーディネートの醍醐味

最近はお客様とSNSの画像などで、インテリアイメージを共有することが多くなりました。お客様によっては、ご要望やイメージが明確な方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。そんな時は、現在のライフスタイルや考え方、好きな場所や好きなものなどをヒントに、ふわっとしたイメージをサンプルや施工写真などを使って方向性を確認しながら具現化していきます。
そのためにはお客様に寄り添うことがとても大切。
そして、インテリア担当だけでなく、営業担当、設計担当とチーム一体となり、唯一無二の住まいづくりを心掛けています。

インテリアイメージ写真
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インテリアコーディネーター

井上 慶子

建築にリンクするコーディネートがテーマ。
空間と素材感・ディティールにこだわったスタイリングを多数提案。シンプルな中にもフォーカルポイントを演出し、空間の魅力を引き上げる。

コーディネートを終えて

「住まいはそこに住まう人の象徴」
お客様の感性やお人柄が、とてもよく現れたお住まいが完成しました。実際に快適に住まわれている姿を拝見し、心がとても温かくなりました。あらためて住空間の大切さを感じています。

井上慶子の写真