重要課題1
森林経営による
「森」と「木」の価値向上
重要課題1
重要課題1
森林経営による「森」と「木」の価値向上
「森」を育てることで、「木」をはじめとする森林資源の価値を高め、引き出す
関連するSDGs
基本的な考え方
気候変動や資源の枯渇、生物多様性の損失など、地球環境問題が深刻化する中、それらを解決するため木材や自然資源、生物資源を生み出す森林への期待が高まっています。また森林は、CO2の吸収・固定や、生物多様性保全、木質建材や燃料材などを生産する機能だけでなく、水源涵養、土壌保全、土砂災害防止など、様々な公益的機能を有しています。森林を適切に管理することにより、地球温暖化の防止、生物多様性の保全の他、人々の生活に必要不可欠な資源を供給するというメリットを得ることができますが、過度な伐採や、再植林を怠るなど、適切な管理を行わないと、森林の持続可能性を脅かし、地球環境や人々の生活に悪影響を及ぼす恐れがでてきます。
住友林業グループは、木を軸に森林事業から木材建材流通・製造事業、住宅事業、建築・不動産事業、再生可能エネルギー事業など、様々な事業を展開してきました。『住友林業グループは、公正、信用を重視し社会を利するという「住友の事業精神」に基づき、人と地球環境に優しい「木」を活かし、人びとの生活に関するあらゆるサービスを通じて、持続可能で豊かな社会の実現に貢献します。』という経営理念の実現に向けて、事業とESGのさらなる一体化を推進し、持続可能な森林経営や木材の利用を行うことで、森林資源の価値を高めていきたいと考えています。
社会・環境へのインパクト
| 重要課題1 | インパクト(機会) | インパクト(リスク) |
|---|---|---|
| 森林経営による「森」と「木」の価値向上 「森」を育てることで、「木」をはじめとする森林資源の価値を高め、引き出す |
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重要課題1のマネジメント(2025年度)
「中期経営計画サステナビリティ編Phase2(2025年~2027年)」において、重要課題1は大きく以下2つのカテゴリーに分けて、管理部署の年度活動⽅針や施策に落とし込みマネジメントを⾏っています。
持続可能な森林資源の活用
持続可能な森林経営を推進するため、国内外の森林において国際的な森林認証の取得・維持に積極的に取り組んでいます。2025年度は森林認証面積の目標346,152haに対し、実績は317,891haとなり、達成とはなりませんでした。2027年度には451,152haまで拡大する計画です。また、国内社有林においてはSGEC認証面積100%の維持を実現しています。社有林における環境林割合も目標の30%以上を上回る35.3%を確保しています。
当社グループは伐って、使って、植えて、育てるという「ウッドサイクル」(循環型森林経営)の実践に取り組んでいます。2025年度は岐阜苗畑で2023年に発生した赤枯れ病影響、群馬苗畑の移植本数不足、南会津苗畑の大口顧客からの注文減少、販売不振が要因で、苗木供給本数は142.4万本と目標までは届きませんでした。枯損・生育不良による得苗率の低下に対応すべく、樹種別の対策を講じて得苗率を向上させるとともに、気象害・病虫害対策として、専門性の高い病理・農薬講習の履修、筑波研究所との連携強化、最新知識の習得による得苗率の向上を目指します。
また、国産材取扱量は2,395千m³と目標を下回ったものの、前期比では改善が見られました。2027年度には3,553千m³まで拡大することを目指しています。
2025年度の再造林事業は496haと目標の600haには届かなかったものの、前年比では改善しています。新規エリア開拓を見極めた上で、再造林を実施するパートナーを確保し、事業実績を拡大します。
結果
以下表組における達成度評価について
目標達成:◯ 目標未達前期比改善:△ 目標未達前期比悪化:✕
| 評価指標(数値目標) | 管理部署 | 2025年度 計画 |
2025年度 実績 |
2025年度 評価 |
2027年度 計画 |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 国内外の森林認証面積(ha) | 資源環境事業本部 | 346,152 | 317,891 | △ | 451,152 | |
| 国内外森林認証面積の維持(%) | SGEC認証面積の維持 | 100 | 100 | ○ | 100 | |
| 社有林における環境林割合確保 | 30以上 | 35.3 | ○ | 30以上 | ||
| 苗木供給本数 国内森林(万本) | 168 | 142.4 | × | 207 | ||
| 国産材取扱量(千m3) | 木材建材事業本部 | 2,798 | 2,395 | △ | 3,553 | |
| 再造林事業(ha) | 600 | 496 | △ | 1,000 | ||
※1ジャパンバイオエナジー、オホーツクバイオエナジー、フォレストサービス、住友林業木材建材事業で取り扱っている、FIT燃料材及び、FIT以外の燃料材が対象。フォレストサービスについては、KPIをFIT燃料材のみとするよう変更し、2022年度より、FIT以外の燃料材を除き、原木由来のFIT燃料材を追加して集計
※2森林認証材・認証過程材、植林木材、天然林材でその森林の施業・流通が持続可能であると認められるもの(転換林由来材を除く)、リサイクル材を「持続可能な木材」と定義
※3Sustainable Green Ecosystem Council:緑の循環認証会議
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自然関連課題への対応
森林経営における生物多様性保全を重要課題と位置づけ、保護価値の高い森林(HCVF)エリアにおける動植物モニタリングを実施・報告・開示しています。また、国内外における水収支評価を通じた生態系サービスの定量評価も実施しており、目標を達成しています。2027年度には、「中期経営計画サステナビリティ編Phase3(2028年~2030年)」に向け、ネイチャーポジティブに向けたより具体的な数値目標を設定し、取り組みを強化する予定です。
住宅事業においても、生物多様性に配慮した取り組みを展開しています。北米での引渡住宅区画への在来種植樹や森林財団を通じた植樹活動は目標に届かなかったものの、分譲地におけるXeriscaping(水資源を有効活用する景観設計)の実施率は100%を達成しました。また、国内では「ハーモニックプランツ」の販売を推進しているが、酷暑の為、夏場の落ち込みが著しく目標までは届きませんでした。
持続可能な森林資源の活用と生態系保全の両立を目指し、国内外での森林認証面積の拡大、再造林の推進、生物多様性に配慮した住宅緑化など、様々な取り組みを強化していきます。特に、国産材の利用促進や苗木供給の拡大を通じて、国内林業の活性化と森林の持続的な利用に貢献していきます。
※1住友林業緑化が提案する、生物多様性に配慮した緑化植物提案手法。詳細は関連情報をご参照ください
結果
以下表組における達成度評価について
目標達成:◯ 目標未達前期比改善:△ 目標未達前期比悪化:✕
| 評価指標(数値目標) | 管理部署 | 2025年度 計画 |
2025年度 実績 |
2025年度 評価 |
2027年度 計画 |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 生態系モニタリングの実施及び改善 [HCVF※1エリアにおける動植物モニタリング(国内社有林、海外植林エリア)] |
資源環境事業本部 | 実施・報告・開示 | 実施・報告・
開示計画 |
○ | 数値目標設定 | |
| 生態系サービスの定量評価
(国内外における水収支評価) |
立案・実施 | 実施 | ○ | 実施 | ||
| Nature/植物 | 引渡住宅区画への在来種の植樹本数(本)(北米) | 建築・不動産事業本部 | 4,200 | 3,260 | × | 4,700 |
| 森林財団を通じた植樹本数(本)(北米) | 98,000 | 64,620 | × | 138,000 | ||
| Nature/水 | 分譲地のXeriscaping※2実施率(%) | 100 | 100 | ○ | 100 | |
| 環境認証の取得件数(アジア)(件) | 1 | 0 | × | 2 | ||
| ハーモニックプランツ販売数(本)
※対象樹木:高木・中木・低木 |
住宅事業本部 | 1,400,000 | 1,350,000 | △ | 1,600,000 | |
※1High Conservation Value Forestsの略。保護価値の高い森林
※2適切な水の使い方により、水を節約しながら景観を維持する造園手法
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