住友林業グループの事業とESGへの取り組み

木材建材事業

事業概要

木材建材事業では、国内外での長年にわたる事業展開により構築したグローバルネットワークのもとで、適正に管理された森林から良質な木材を安定的に調達しており、取扱高国内NO.1の木材・建材商社として、木材・建材の製造から流通まで幅広く事業展開しています。

流通事業では、国内外で長年にわたり事業展開に携わることで構築したグローバルネットワークを活かして、適正に管理された森林から良質な木材を安定的に調達しています。国内では、木材建材製品に関わる幅広い分野の商品の仕入れ・販売を行っています。近年では伐採期を迎えた国産材や需要増加が予想されるバイオマス発電の燃料となる木質チップなどの取り扱いも行っています。

製造事業では、国内では建具や木質内装建材、階段部材などを製造しています。海外では東南アジア、オセアニア、北米の各拠点で合板及びMDFやパーティクルボードなどの木質ボード製品と、床材や家具、キッチンキャビネットなど各種建材類を生産し、日本をはじめ世界各地へ供給しています。

MDF:Medium Density Fiberboard(中密度繊維板)

事業の主な数字(2023年度実績)
  • 製造事業でのリサイクル率

    国内 99.6%

    海外 95.7%

  • 輸入木材製品仕入れ先における
    サステナビリティ調達調査実施率
     
    100%

流通事業のバリューチェーン

合法性・
持続可能性確認

「住友林業グループ調達方針」に基づき調達先及び木材調達に関するデューディリジェンスを行っています。合法性の確認ならびに人権や労働、生物多様性保全、地域社会への配慮などの確認を行い、持続可能な調達を実践しています。

調達

持続可能性・合法性が確認された木材及び木材製品に関して人権、労働及び生物多様性保全、地域社会に配慮した調達活動を進めています。これらの取り組みの進捗状況は木材を調達している各調達部門の管理責任者で構成する「木材調達委員会」に報告し、サプライチェーンにおける継続的改善を促しています。

また、地域産業であるという事業特性を踏まえて、各地域で木材・建材の調達先・販売先と緊密なコミュニケーションを図っています。

製品化・出荷

調達された木材は、原木のみならず、工場で合板、製材品、建材などに製品化し、出荷されます。

販売・納品

森林認証材の販売を促進し、トレーサビリティに配慮した表示を行うことで、説明責任を果たしています。

製造事業のバリューチェーン

商品開発・
原材料調達

お客様のニーズにお応えするため、素板・ボード事業と建材・木工事業ではそれぞれデザインだけでなく、原材料の特性を活かした商品開発を進めるとともに、原材料は持続可能性に配慮したものを調達しています。

製造

国際的な品質マネジメントシステムであるISO9001の運用やJISJASの要求品質以上の規格で管理することにより、高品質な製品を製造するとともに、より安全性の高い製品づくりにも取り組んでいます。さらに製造工程における省エネ・省資源化・リサイクルにも力を入れています。

また、各製造工場で働く社員の労働安全衛生環境を整えることは、当社グループの責務であり、常に災害ゼロを目標としています。

出荷

加工・生産された製品は、日本だけでなく世界各国に出荷・販売されています。

製品梱包の見直しによるごみの削減、配送方法の見直しによるお客様の受け取りやすさ、温室効果ガスの削減など、継続的に改善を進めています。

木材建材事業における「ESGへの取り組み一体化推進」

木材建材事業では木を軸とした幅広い事業を展開しており、調達から流通、製造まで各工程で様々な社会課題と関連しています。また、木材コンビナートを柱とした循環型の資源供給システムの確立に向けた取り組み、「One Click LCA」の普及拡大を通じた脱炭素設計のスタンダード化を進めています。

流通事業では、取り扱う木材及び木材製品に関して、法令・社会規範遵守のみならず人権尊重や労働安全衛生の確保、生物多様性保全、地域社会への配慮が重要な社会課題であることを認識しています。持続可能な木材及び木材製品の取扱比率に関する目標を定めるとともに、仕入先へのサステナビリティの取り組み確認を事業フローに組み込むことで、事業とESGの一体化を推進しています。

製造事業では、安心・安全に働ける環境の整備と環境負荷低減を重要な課題と認識し、安全対策の充実や労働環境の改善、温室効果ガスの排出量削減やリサイクル率の向上に取り組んでいます。

木材建材事業のESGへの取り組み

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