住友林業グループ
中期経営計画
サステナビリティ編

重要課題8 
DX・イノベーションによる
市場の変革

重要課題8

重要課題8 
DX・イノベーションによる市場の変革

DX・イノベーションをはじめとする市場の変革を通じて、経済の効率性と付加価値を高める

関連するSDGs

9.産業と技術革新の基盤を作ろう

基本的な考え方

伝統や経験が重視されてきた林業や木造建築の分野においては、担い手の減少や高齢化、技術の高度化やグローバル化、今後の需要拡大などの状況を見据えた場合、DXやイノベーションをはじめとする市場の変革により経済の効率性を高め、その付加価値を向上させていかなければなりません。調達や建築物の設計・建築におけるデジタル化/テクノロジーやAI技術の活用/最終消費者のデジタル化が世界的に加速する中、対応が遅れることで、競合他社と比較してコスト劣位、顧客との接点や新規顧客開拓機会の喪失にもつながります。

住友林業グループは、DX・イノベーションを通じて営業活動やサプライチェーンの効率化を進めることで、質・量を確保し、付加価値を高めた木質資源の提供を目指します。また、同様の課題が存在する介護事業分野でも、イノベーションを導入し、利用者の安心・安全といった付加価値と業務の効率化を図っていきます。

社会・環境へのインパクト

重要課題8 インパクト(機会) インパクト(リスク)
DX・イノベーションによる市場の変革

DX・イノベーションをはじめとする市場の変革を通じて、経済の効率化と付加価値を高める
  1. 業務効率化による働きやすさの向上
  2. データの有効活用による生産性の向上
  1. 技術革新による既存事業価値の破壊
  2. 対応が遅れることによる競合他社とのコスト競争力の低下や新規顧客開拓機会の喪失

重要課題8のマネジメント(2024年度)

中期経営計画サステナビリティ編2024において、重要課題8は3つの評価指標に分け、管理部署の年度活動方針や施策に落とし込みマネジメントを行っています。また、重要課題が社会・環境に及ぼすインパクトについても検証を行っています。

DX関連

木材建材流通部門において、販売先に対して納品伝票を送付していますが、データ伝送比率化に伴う、納品伝票(紙)の削減と、事務処理作業の効率化を進めています。

2024年度は計画820社(導入率59%)に対して、967社(導入率69%)で導入することができました。新型コロナウイルス発生以降、テレワーク環境下でも業務ができるようにしたことで、データ伝送化に対する社員の意識が高まり、導入率向上に寄与しました。RPA・OCRなどデジタル技術を活用した納品書など単純入力作業の削減も順調に進みました。従来は専門知識を持ったプロが開発していたRPAを、専門家ではない従業員が開発できるようにする「RPA市民開発」を現在進めており、RPA開発のための従業員向け研修をIT部門が中心となって取り組んでいます。

2025年度においても、引き続き従来以上に電子化を推進するとともに、RPAにおいては、定期研修の募集人員を20名から30名に増やすことや、事業部門で選任サポーターを立てて独自に開発育成を行うことでさらなる業務効率化を図ります。

介護事業のセンサー機器導入施設数は、2024年度新施設開設に伴い、導入数が2施設増え21施設となりました(全施設導入済)。2025年度以降も引き続き、全施設が見守りセンサー導入維持に向け、新規施設開設の際には導入を図る予定です。

結果

以下表組における達成度評価について
目標達成:◯ 目標未達前期比改善:△ 目標未達前期比悪化:✕

評価指標(数値目標) 管理部署 2024年度
計画
2024年度
実績
2024年度
評価
2025年度
計画
販売先とのデータ連携(社)
導入率(%)
木材建材事業本部(ITソリューション部) 820
59
967
69
1,260
90
RPA・OCR導入率(%) 100 評価基準変更
介護事業のセンサー機器導入済施設数 生活サービス本部 19 21

中期経営計画サステナビリティ編Phase2(2025~2027年度)

重要課題8のマネジメント

中期経営計画サステナビリティ編Phase2(2025年~2027年)において、重要課題8は主に以下カテゴリーにて、管理部署の年度活動⽅針や施策に落とし込みマネジメントを⾏っています。

DX関連

評価指標(数値目標) 管理部署 2024年度
実績
2025年度
計画
2026年度
計画
2027年度
計画
RPA市民開発者数(名) ITソリューション部 260 380 500
事業管理のDX化 森林管理システムの開発 資源環境事業本部 機能拡張 機能拡張 標準化
在庫 / 施業管理システムの導入 開発開始 導入 標準化
介護事業のセンサー機器導入済施設数(件) スミリンフィルケア 生活サービス本部 17 17 17
スミリンフィルケア 4 4 4
「JUCORE 見積」サービスの成約ID件数 木材建材事業本部 1,070 2,714 3,674
サステナビリティ情報収集の効率化・精度向上 サステナビリティ推進部 非財務情報把握、システム化検討 パイロットテスト実施、システム化 システム運用開始

木材建材業界再編のためのプラットフォーム構築に向けた取り組み / 見積業務支援システム

サステナビリティレポート
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