ニュースリリース
(2019年)

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2019年12月05日

自然林復元活動「富士山まなびの森プロジェクト」
生物多様性アクション大賞2019 まもろう部門 入賞

 住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)の「富士山まなびの森」プロジェクトが「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)主催の「生物多様性アクション大賞2019」まもろう部門で初めて入賞しました。


 2011年から2020年は国連が定める「国連生物多様性の10年」です。この期間に第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)で合意された2011年以降の世界目標である「愛知目標」達成に貢献するため「国連生物多様性の10年日本委員会」は2011年9月に設立されました。国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取り組みを推進します。

 生物多様性アクション大賞は「国連生物多様性の10年」の日本における広報活動の一環として2013年からスタートした表彰制度です。「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が推進する「MY行動宣言 5つのアクション」を参考に、5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)に即した活動を表彰することで、活動を応援し多くの人に周知することを目標としています。今回入賞した、まもろう部門は豊かな生態系を未来に残すため、自然や生きものの調査・保全・再生などに取り組んでいる活動を表彰しています。


 森を育てるには悠久の月日が必要で、「まなびの森」も100年単位の計画です。住友林業は100年先の未来もこの活動を継続できるよう、森づくりや環境活動を通じて、一人でも多くの人に自然の大切さを伝える活動を継続します。

<ご参考>

昨年20周年を迎えた「富士山まなびの森プロジェクト」の開始時からの今までの活動をまとめた20周年記念誌を発行しました。

20周年記念誌【URL:http://sfc.jp/information/manabi/pdf/20th_anniversary.pdf

●富士山まなびの森プロジェクトについて

 1996年の台風17号により富士山麓に広がる国有林が大きな被害を受けました。1998年よりもとの豊かな森を取り戻すため被害を受けた森林のうちの約90haを「まなびの森」と名付け、自然林復元活動を始めました。一度壊れてしまった森林を再生するためには、数百年かかるといわれており、富士山まなびの森プロジェクトは100年にわたる長期計画のもと、植林・育林活動をしています。これまでに延べ2万8000人以上のボランティアが参加し、約3万本の地域固有の植樹と育林活動を進めてきました。自然林の回復状況をモニタリングするため、植生調査を実施しています。更には2000年から、「鳥獣生息調査」をしています。倒木が撤去され土の見える環境から次第に草原、森林と姿を変えていく中で森林性の鳥が観察される機会が増え、森林が順調に回復していることが分かりました。

【URL:http://sfc.jp/information/manabi/

以上

《本件に関するお問い合わせ先

住友林業株式会社 

コーポレート・コミュニケーション部 平川・河村

TEL:03-3214-2270