
その土地の良さと、そのお客さまだからこそ建てられるオリジナリティのある建物を目指しています。
普段の打ち合わせではいかにお客さまの気持ちになれるかでよい家ができるかどうかが決まると思っているので、細かいことでも「なぜそう思ったのか」深いお話ができたらいいなと思っています。
お客さまのご要望をそのまま聞くのではなく、お客さまのライフスタイルを想定して、こちらからも最適な提案ができるように心がけています。

愛知県Nさま邸
隣にご実家があり、土地を購入された状態でお声がけいただきました。土地の印象としては、緑も豊かで景観の美しい土地というのが第一印象でした。設計する上で、緑の雰囲気を残すことと、隣のご実家との関係性をどうしていくかということを考えていきました。

愛知県Nさま邸
隣にご実家があり、土地を購入された状態でお声がけいただきました。土地の印象としては、緑も豊かで景観の美しい土地というのが第一印象でした。設計する上で、緑の雰囲気を残すことと、隣のご実家との関係性をどうしていくかということを考えていきました。
お客さまが雑誌で見つけてこられたイメージを基に、船底天井をご提案。天井の美しさを際立たせるために、照明は壁付けのみにしています。
季節の花を飾りたいというご要望を叶えるために正面の飾り棚を造作しました。花瓶を安定しておくために、壁の厚さよりも深めに作っています。
玄関収納の上に設けたブラケットライト。旅館のような雰囲気を醸し出す、やわらかい光がお客さまを出迎えます。
最初のプランの時点で外構も一体として提案するように意識しています。
外構があるかどうかでプランの雰囲気も全く異なりますし、その土地を上手に使う上では外構は欠かせないと思っています。
また、外構も併せてご提案することでプランの良さも引き立ちますし、この土地だからこそこういう設計、という言葉に深みがでてきます。お客さまにもわかりやすく、ご納得いただきやすいと思っています。
玄関ホールの格子戸を開けると和モダンの世界が広がります。木製のテーブルやイスも空間と調和しています。
リビングの入口には特注の格子戸を用いています。天井までの高さがあり、工芸品のような存在感で空間を引き立てます。
寝室に続く廊下に設けた壁面収納。天井まで高さがあり、収納力も抜群です。
寝室と同じ落ち着いた色調で揃えました。
家の設計では、空間の広いリビングやダイニング・キッチンに意識が向きがちです。しかし、水まわりや収納など、家の裏方となる部分をどう整えるかが実際に住んだ時の満足感につながると思っています。
そのため、設計するときはリビングやダイニング以上に、水まわりや収納の位置や細かな使い勝手について時間をかけて検討するようにしています。
お客さまのライフスタイルに一番適した、機能的なプランニングを大切にしています。
切妻屋根が連続する、特徴的で美しい外観。平屋の建物をコの字型に配置し、玄関までのアプローチと庭を兼ねたプランです。
カーテンは使用せず、障子を用いています。デザインにもこだわり、水平方向の連続性を持たせました。
旅館をイメージした寝室。ふちなしの畳は4帖にし、周りの板の間はなぐり調のオークにしています。落ち着いた雰囲気に仕上げました。
どうかを追及する
お客さまへプランをご提出する前に、必ず自分に問いかけるようにしています。ご要望を全て叶えたプランであったとしても、本当に自分自身でも違和感のないプランになっているか。
ただご要望を詰め込んだだけのプランになっていないか。
無駄な動線があったり、狭苦しい箇所があったり、些細なことでも気になる箇所は、再度検討してから提案するようにしています。

和室はお子さまのお昼寝にも最適です。通り過ぎる穏やかな風に癒されます。

訪れる人の心を癒す、整然とした美しい空間です。

設計を終えて
最初に検討していたよりもずっと良い家ができあがったと思っています。何よりも、お客さまと私の好みが合っていて、信頼してくださったことが大きいです。ご提案したことをどんどん取り入れていただけて、打ち合わせのたびに良くなっていく実感がありました。最終的に、お客さまらしいこの土地ならではの家が出来上がりました。
取得資格
一級建築士
これから住まいづくりをする方への
メッセージ
家づくりで、たくさんご要望をいただくのですが、本当にやりたいことなのかな、と疑問に思うことが時折あります。
自分の建てたい家には本当に必要な要素なのか。
画像にこだわらずに、文章で書き起こしていただいたほうが、理想の家をイメージできるかもしれません。
デザイン的にどういう家がお好きかというのももちろん大事ですが、打ち合わせではまずお客さまの生活についてのお話を伺いたいです。そうすることで、お客さまらしい家をご提案できると思っています。