Designers File

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建築士 中村 卓司
architectTAKUJINAKAMURA建築士 中村 卓司
TAKUJI NAKAMURATAKUJI NAKAMURATAKUJI NAKAMURA
architect
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ご要望と敷地条件を鑑みる

家づくりは単純に箱を提案するものではありません。敷地を見て、余すことなく条件を使いきるということを一番のコンセプトにしています。そのためご要望のプランをすぐに絵に起こすのではなく、日当たり、風通し、隣家の庭の位置、道路の幅や駐車場が取れそうな場所など敷地条件を丁寧に考察します。そして周囲の環境条件をしっかりと掴んだ上で、お客さまのご要望とすり合わせながら、理想の暮らしが叶う家づくりを目指しています。

建築士 中村 卓司
収納を兼ねた飾り棚が目を引くLDK最近の設計事例より
東京都Gさま邸

すでに敷地をご購入されていたGさま。スクエアな外観をご要望でしたが、東西に長い敷地であることや、北側斜線や道路斜線など都市部ならではの法規制も多く、敷地条件から屋根の形状でスクエアを叶える難しさはありました。じっくりとご要望を伺いながら、屋根の形状には固執せずに2階のバルコニーの手すり高さを高くすることで箱型のファサードを実現することを提案いたしました。またご来客が多いということで、お客さまをお迎えする動線にサプライズとなる仕掛けを施したいと考えました。

収納を兼ねた飾り棚が目を引くLDK最近の設計事例より
東京都Gさま邸

すでに敷地をご購入されていたGさま。スクエアな外観をご要望でしたが、東西に長い敷地であることや、北側斜線や道路斜線など都市部ならではの法規制も多く、敷地条件から屋根の形状でスクエアを叶える難しさはありました。じっくりとご要望を伺いながら、屋根の形状には固執せずに2階のバルコニーの手すり高さを高くすることで箱型のファサードを実現することを提案いたしました。またご来客が多いということで、お客さまをお迎えする動線にサプライズとなる仕掛けを施したいと考えました。

一直線に設けたLDK
穏やかな光が差し込むリビング
照明が美しいリビング
1

デザイン性の高い折り上げ天井が印象的な2階LDK。日中は天井の上に設けた天窓からの光が美しく降り注ぎ、夜は間接照明がLDKに豊かさをもたらせます。

落ち着いたオニグルミの床と、白いタイルを貼った壁面。収納とインテリアを兼ねた造作壁がすっきりとリビングを保ちます。

リビングから続く造作壁。キッチン収納とお酒のコレクションの飾り棚を兼ねています。
アイランドキッチンはCUCINAを採用。

動線がわかる質問をする

お客さまが理想とされるライフスタイルを実現するために、1日の流れが分かるような質問をさせていただきます。例えばご夫婦が共働きであるか、生活の時間帯、朝の身支度、お子さまのお迎えや帰宅時の様子、室内での過ごされ方、水まわりの場所や活用の仕方、就寝時間や寝室条件など、動線が分かるような日頃の生活を語っていただきます。その方の動き方を理解することで、現在のお住まいで解消されたいことを確認しながら、より暮らしやすい家づくりを実現していきます。

グレーのタイルと白でまとめた玄関
階段
1

玄関とホールは大判の石タイルをつなげました。空間に一体感を持たせることで広がりを感じさせます。白で統一した静謐なデザインです。

階段横には大きな窓を設置。空間へ光を採り込み、開放感を与えます。視界に入る緑にも癒されます。

建物はシンプルに、外構とインテリアにこだわる

建物自体はシンプルにしつつも、家の中と外の環境を一体として考える必要があると思っています。ちょっとしたアプローチの見え方に気を配り、連続性を持たせつつも空間が単調にならないように一手間かけて一点もののデザインを心がけています。単純に高価な素材やものを使用するということではなく、設計の工夫でより空間を広く感じてもらえたり、距離を感じてもらえたり等、空間を豊かに演出することができます。お客さまにとってもサプライズの提案となり、喜んでいただいたときはうれしく思います。またインテリアの空間のまとまりも重要です。連続性を持たせるために家具工事での連続性を出すことや、素材で各空間と要素をつないだりすることで、全体の統一感を意識しています。個々に存在する用途や要素をデザインで同化させ、その人らしさがコンセプトとして体現された心地のよい住まいを目指しています。

階段越しの植栽
子ども室
1

スケルトン階段は中央を1本の桁で支えるシャープなデザインです。壁面に設けた大開口から光と緑を楽しめます。

落ち着いた子ども室。床材はオニグルミで仕上げています。窓を高くすることで、視線を気にせず光と風を取り込めます。

屋根と階段にこだわる

屋根はシンプルにかけるのが大切です。あまり複雑すぎても雨漏りなどのリスクを背負うことになるので、ご要望に寄り添いながらも、シンプルな形を保つ方がいいときはそのように提案いたします。持論ですが、良い家は屋根のかけ方と階段のつくり方で決まると思っています。階段は上下移動という役割だけを果たせばよいのではなく、その家を演出する重要な要素です。構造上の安全性や機能性を担保した上で、いかにお客さまらしい空間になるか、素材から色の濃淡、デザインまで個性的な一点ものの存在になるようこだわります。

建築士 中村 卓司
建築士 中村 卓司

設計を終えて

以前担当させていただいたお客さまがとても気に入ってくださったことから、ぜひご友人にということでGさまをご紹介いただきました。Gさまのご要望を叶えることはもちろん、広がりのあるLDKとサプライズの演出が映える空間に仕上がったことで、とても喜んでくださったことが印象に残ります。おもてなしの機会が多いと思いますので、ぜひ皆さまで心地のよい空間を味わっていただければと思います。

取得資格

一級建築士

これから住まいづくりをする方への
メッセージ

家づくりは時間がかかるものですが、楽しみもあると思います。お忙しい方も多いですし、お打ち合わせを大変に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのためのベストパートナーをぜひ見つけていただきたいと思います。いまの暮らしの中で解消したいことがあると思いますので、お話を伺いながら理想とされているライフスタイルやお好きなことが実現できるよう伴走したいと思っています。

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