Designers File

Designers File

建築士 西田 邦昭
architectKUNIAKINISHIDA建築士 西田 邦昭
KUNIAKI NISHIDAKUNIAKI NISHIDAKUNIAKI NISHIDA
architect
DesignersNo.
新しい発想が設計の挑戦へとつながる

お客さまの想像以上のものを提案していくことを常に心がけています。それにはまず価値観を共有していることが大前提です。お客さまの価値観がベースとなったライフスタイルを実現すること。そして、ありきたりを超えていく創意工夫が必要です。そのために日々新しい発想を心がけ、設計の挑戦に向き合っていきたいと思っています。「想像以上」を形にした提案でお客さまにご満足いただけることが、設計者としての大きな喜びとなっています。

建築士 西田 邦昭
最近の設計事例より
自邸

家族4人の自邸を設計しました。実現したかったことは家族が笑顔で暮らせること。そして訪れる方を丁寧に誘いもてなす空間にすること。公園や緑が多く子育てに適しながらも、敷地の高低差により朝の光が望めずプライバシーの確保も課題でした。自然を感じながら豊かに暮らし、出会う人を招き誘う「庭部屋」を創出しました。

最近の設計事例より
自邸

家族4人の自邸を設計しました。実現したかったことは家族が笑顔で暮らせること。そして訪れる方を丁寧に誘いもてなす空間にすること。公園や緑が多く子育てに適しながらも、敷地の高低差により朝の光が望めずプライバシーの確保も課題でした。自然を感じながら豊かに暮らし、出会う人を招き誘う「庭部屋」を創出しました。

1

モダンなボックス型の外観。板張りの美しい軒が目を引きます。訪れた人が中をうかがえるように、入り口には縦格子の扉を配置しました。

外に開いた場所を感じていただけるよう、人の目の高さで玄関アプローチの壁にスリットを開けました。覗くと格子の足元が見え、訪れる人を中へと誘います。

「庭部屋」と呼ぶ中庭はプライバシーが守られたくつろぎの空間です。子どもがブランコや砂場で遊んでいる様子も室内から目がとどき安心です。

土地のポテンシャルを活かす

土地や周囲環境により、やはり異なる性質があることを感じます。光の差し方、風の通り、眺望などを考慮し、2階建てなのか3階建てなのか、リビングは1階がよいのか3階にするのかを導き出します。その土地が持つ可能性を最大限引き出し、住まわれるご家族にとって気持ちのよい場所を見つけ出していくことが設計者としての仕事だと思っています。

1

ダイニングにはこだわりの家具や照明を配置し、好きなものに囲まれた心地のよい場所になりました。

大きな窓を設けた明るいキッチンは正面に中庭を眺めることができる配置です。濃い色調とクラシカルなデザインが高級感を醸し出します。

ダイニング横に設けたヌックは大人も子どももくつろげる空間です。

室内に心地よい場所を見出す

その家の中で、いちばん居心地のよい場所はどこだろうかと常に考えながら設計をしています。自邸でいいますと、料理が好きな妻が過ごす時間を考慮しキッチンを真南に配し、そこから庭の眺めを楽しみつつ子どもたちにも目配りができることを考え、設計しました。また使用する木の魅力が最大限引き出されることも心がけました。木の表情が異なるだけでも、醸し出される雰囲気、空間の暖かみや心地よさが変わってきます。お客さまにご提案するときは、一日の中でどこにいるときに光が差し込み、ご家族が気持ちよく過ごせるかを考えながらプランを練っていくことを大切にしています。

1

南北両側に窓を設けた開放的なリビング。グランドピアノを囲み、皆が集う居心地のよい空間です。

大きな掃き出し窓が連続する LDK。ビッグフレーム構法が叶える開放的な空間です。

シンプルな空間構成をつくる

間取りから生じる「線や壁の通り」をシンプルにさせることを意識しています。たとえば壁をひとつ設けると空間に壁の線や面が生まれますが、それらをできるだけすっきりと保つことで、広がりのある空間が確保できます。開口部をきれいに収めることや、要素を多様化、複雑化させないことも鍵となります。シンプルな構成にしておくことで、インテリアや外構などの装飾要素が加わっても、空間を邪魔することなく心地のよい住まいになると思うのです。

建築士 西田 邦昭
建築士 西田 邦昭

設計を終えて

家族の笑顔があふれる心地よい住まいになったと思います。敷地の高低差を活かし、屋根のトップと壁の高さを揃えることでリビングから見上げた時に空しか見えないのですが、その気持ちよさはなんとも言えません。また訪れる方を誘い、緑を感じながら過ごせる「庭部屋」を実現できたことなど、本当によかったと感じております。お客さまに寄り添い、望まれる暮らしを創意工夫しながら実現していくことは、まさに設計冥利です。

取得資格

一級建築士

これから住まいづくりをする方への
メッセージ

お客さまの価値観をぜひ大切にしてください。どういうものに囲まれると心地よいと感じるのか、家づくりを機会に見つめていただければと思います。たとえば植栽を楽しみたいと思った場合、花や実があるものか枝ものなのかという微細な違いにお客さまの価値観があると感じます。価値観は住まいづくりには欠かせない部分であり、その想いを共有していただきながらお客さまが幸せに感じる暮らしを叶えたいと思っております。

Next Designer
Next Designer