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建築士 津崎 義喜
architect

YOSHIKITSUZAKI建築士 津崎 義喜

YOSHIKI TSUZAKIYOSHIKI TSUZAKIYOSHIKI TSUZAKI

architect
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暮らしの時間を設計する

家づくりの設計において大切にしているのは、モノへのフォーカスではなく、ご家族がその家で過ごす時間です。お気に入りの家で過ごす豊かな時間が無意識のうちに当たり前になる、そんな家づくりが理想です。人と自然の関係性やご家族の関係性を、開口部や階段の配置によってご提案できるのも建築ならではのこと。ご家族のよりよい関係性をご提案できているかどうかを、「建物がいきいきしているか?」、「もっともシンプルな方法で答えを出せているか?」、「佇まいが自然で美しいか?」、「使いやすいか?」という自分なりの4つのポイントでチェックしています。

建築士 津崎 義喜
吹抜けと高窓から自然光が差すリビング最近の設計事例より
大阪府Oさま邸

南北に細長く、北から南に向かって幅が狭くなる敷地です。リビングをできるだけ広くしたいというご要望と、北側隣地に奥さまの実家があることから建物の北側にリビングを配置したプランをご提案しました。吹抜けのリビングは南側に畳コーナーを設け、南北それぞれに掃き出し窓とウッドデッキで空間をつなげています。東に高窓を設けることで自然光を確保し開放的に仕上げています。

吹抜けと高窓から自然光が差すリビング最近の設計事例より
大阪府Oさま邸

南北に細長く、北から南に向かって幅が狭くなる敷地です。リビングをできるだけ広くしたいというご要望と、北側隣地に奥さまの実家があることから建物の北側にリビングを配置したプランをご提案しました。吹抜けのリビングは南側に畳コーナーを設け、南北それぞれに掃き出し窓とウッドデッキで空間をつなげています。東に高窓を設けることで自然光を確保し開放的に仕上げています。

階段越しにダイニングを望む玄関ホール
室内窓で仕切られた2階のファミリースペース
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玄関正面に設けたスケルトン階段が、空間に軽やかな印象をもたらします。吹抜けを介して視線と光が上下に広がる開放的な玄関ホールです。

腰壁と室内窓でゆるやかに仕切られた2階のファミリースペースは、窓越しに光と眺めを取り込みます。

多方面に広がる視線や意識

建築ができることのひとつに、空間を通して人と人の「関係性」を整える力があると感じています。壁や階段の配置ひとつで、ご家族の距離感や空間の印象は大きく変わります。私が心がけているのは、外とも内ともつながりを感じられる設計です。視線が多方向に抜けたり、吹抜けを通じて2階の気配が感じられたりすることで、意識が分散し、自然と開放感やくつろぎが生まれる。そんな、のびやかで自由な空間を目指しています。

リビングと庭をつなぐウッドデッキ
大きな窓から緑を望む書斎
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リビングの掃き出し窓から続くウッドデッキ。庭との一体感を生み、子どもたちが外で遊ぶ様子を室内から見渡せます。

大きな窓から緑を望むご主人の書斎は、静けさと眺めのよさが心地よく、仕事にも趣味にも集中できる場所です。

その方らしさをかたちに

住まいは、住まい手の思いや個性が自然に表れる場所だと思います。お客さまとお話を重ねていく中で、「その方らしい」と感じる要素が少しずつ見えてきます。収納や書斎などにこだわりを感じたときは、その想いを丁寧にくみ取り、全体のデザインに調和させていきます。そうして生まれる空間には、その方にしかない魅力が宿り、世界に一つだけの住まいになります。図面を描くというより、一緒にかたちを探していくようなプロセスが、私にとっての設計です。

引き込み戸でつながるリビングと和室
青い和紙貼りの壁と縦格子建具のディテール
畳と表情ある木床を組み合わせた和室の床
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リビングの南側に設けた和室。引き込み戸を開ければウッドデッキ越しに庭が広がり、屋外との連続性が生まれます。

リビングの東側の壁には青い和紙を使用。やわらかな素材感が空間に奥行きを与え、木製建具との対比が美しい一角です。

畳敷きの一角に設けられた木の床は凹凸のある仕上げによって陰影が生まれ、素材の質感が引き立ちます。

手仕事のぬくもりを添える

仕上げには左官や和紙、ハンドメイドのタイルなど、職人の手の跡が感じられる素材をできるだけ使いたいと思っています。川のせせらぎに癒されるように、均一でない天然素材には、心を落ち着かせ、豊かさをもたらす力があると感じるからです。もちろん、天然材にはメリットだけでなく手入れの面など注意点もありますので、注意点と魅力の両方を丁寧にお伝えし、ご理解いただける場合は積極的にご提案しています。そこにしかない表情が、住まいのやさしさをさりげなく表現していると信じています。

建築士 津崎 義喜
建築士 津崎 義喜

設計を終えて

Oさまとじっくり検討を重ねながら一緒につくり上げた住まいです。敷地の北側のポテンシャルを存分に活かしつつ、理想的なゾーニングにたどり着くことができました。広いリビングからデッキや庭までをひとつながりの空間として楽しまれているご家族の姿を拝見した際、Oさまらしい住まいがつくれたことを実感し、嬉しく思いました。多方向に開口部を設けましたが、空が見えることの気持ちよさを再認識した住まいでもあります。

取得資格

一級建築士

これから住まいづくりをする方への
メッセージ

これから建てる家でどんな時間を過ごしたいかを考えていただけると嬉しいです。具体的にイメージできない場合は、これまでに宿泊したホテルのこんな空間がよかったとか、おばあちゃんの家の縁側が気持ちよかったとか、ご自身の体験をお聞かせください。ネット情報も参考にはなりますが、お客さまの実体験にまさるものはありません。何を気持ちよいと感じるかを共有していただきながら、お客さまらしい住まいをご提案できればと思います。

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