1976年、北海道釧路市出身。クレヨン画家、絵本作家。 クレヨンとクレパスを用いた独特の画法と迫力あるタッチ、ノスタルジックで滑稽味のある人物画、中でも食べ物のリアルな表現を得意とする。絵本、雑誌、書籍、旅行記本などで活躍中。絵本に『ともだちやま』(ビリケン出版)、『きょうのごはん』(偕成社)、『りきしのほし』(イースト・プレス)、『おさかないちば』(講談社)、『かんなじじおどり』(BL出版)、『クレヨンで描いた おいしい魚図鑑』(晶文社)、『ながしまのまんげつ』(原作 林家彦いち/小学館)など。
木を植えて育てて、大切に使う。
そして、若い苗木をまた植えて、育てる。
こうした木のじゅんかんのことを
「ウッドサイクル」といいます。
木は葉っぱから空気中の二酸化炭素(CO₂)を吸収し、根っこから水(H₂O)を吸い上げます。そして二酸化炭素と水から太陽の光を使ってブドウ糖をつくり、しんせんな酸素(O₂)を空気中にはきだしています。これを光合成といいます。
そしてブドウ糖の中には、炭素(C)がたくさんふくまれていて、木は幹や枝、葉っぱなどの自分自身の体の中にとどめることができます。
こうして木は光合成をしながら、地球温暖化の原因のひとつといわれている二酸化炭素を減らすことができるのです。
木は若いほど二酸化炭素をたくさん吸収できますが、植えてから40年を過ぎると、その量が大きくへっていきます。そのため、二酸化炭素をじゅうぶんに吸収した木はきって家などに使い、そこにまた苗木を植えることで、森を若返らせていくことが大切です。
つまりウッドサイクルをまわしていくことで、二酸化炭素を吸収できる森が育ち、地球温暖化の防止に役立つのです。