特集② 長期ビジョンを実現する人財

川田 辰己

特集2 長期ビジョンを実現する人財〜成長に向けた事業基盤の改革〜

 当社グループでは2030年の長期ビジョン実現に向けて、行動指針の一つである「多様性を尊重し、自由闊達な企業風土をつくります」の考え方に基づき、多様な人財が持つ多様な能力や価値観を新たな挑戦や成長につなげるため、3つの柱を基本方針とした人財戦略を定めました。同時に、組織風土改革を目指しDEIにも取り組みます。

 長期ビジョン「Mission TREEING 2030」で掲げる「森林」「木材」「建築」の分野での将来の成長と脱炭素化への貢献に向けた基盤を作るためには、さらなるグローバル化の推進や新たな事業領域への挑戦、そして既存事業の変革が不可欠です。当社グループは、これらを「形にするちから」を有する人財の継続的な確保・育成を図るとともに、従業員エンゲージメント向上を実現するため、「事業の変革と創造を担う人財の確保・育成」「社員のパフォーマンスを最大化する仕組みと自由闊達な企業風土」「健康経営の推進」を3つの柱とする人財戦略を定めました。

 あわせて、2024年4月にはDEI (ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の意義を明確化した「住友林業グループDEI 宣言」を制定しました。同宣言に基づきDEIを推進することにより、画一的な考えから脱却し、イノベーションを生み出しやすい組織風土の醸成、個々の事情に応じた柔軟な働き方を実現する環境整備と風土の醸成、心理的安全性が確保され、全員が持てる力を発揮できる職場環境の実現を目指します。3つの柱に基づく人財戦略と各種施策の推進で相乗効果を生み出し、それをもとに、より強固な事業基盤の構築を重ねていくことで、長期ビジョンが実現できると考えています。


人財戦略の課題と施策
DEI推進

 事業を持続的に成長させていくためには、関わる人々が活き活きできる環境づくりが重要です。人種・宗教・民族・国籍・ジェンダーなどの多様性を受け入れ、差別なく人権を尊重することが、公正な職場環境の礎となります。

 2024年4月「住友林業グループDEI宣言」を制定し、当社グループにおけるDEIの言葉と意義、目的を明確化するとともに、DEI の推進を改めて宣言しました。各種施策を強化し、社員一人ひとりの持つ多様な能力や価値観を、新た「Mission TREEING 2030」 な挑戦や成長に活かすDEIの推進を加速していきます。

ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンの詳細については、当社ウェブサイトをご覧ください。
https://sfc.jp/information/sustainability/social/employment/

代表取締役 執行役員副社長

代表取締役 執行役員副社長

川田 辰己