ニュースリリース(2005年)

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2005年3月25日

バイオ技術で増殖した『土牛の桜』のクローン桜を京都・醍醐寺に移植
~ 今春、境内で初めて開花の見込み ~

 住友林業株式会社(社長:矢野龍 本社:東京都千代田区丸の内1丁目8番1号、以下住友林業)及び住友林業緑化株式会社(社長:高山隆一,東京本社:東京都中野区本町1丁目32番2号,住友林業株式会社100%出資の緑化専門会社、以下住友林業緑化)は、住友林業・筑波研究所内にて昨年3月、京都市伏見区・真言宗醍醐派総本山醍醐寺のシダレザクラ、通称「土牛(とぎゅう)の桜」をバイオ技術で増殖したクローン桜の開花を確認いたしましたが、同苗を昨年11月に醍醐寺境内へと移植いたしました。そして今春、移植後初めての開花が見込まれます。醍醐寺では本日、移植の成功及び今後の桜の順調な成長を祈願し生育祈願の法要を行う運びとなりました。

 醍醐寺のクローン桜は、現在樹高4.5メートル、幹回り33センチメートルとなり、クローン桜の親木である三宝院の大玄関前にある推定樹齢150年の「土牛の桜」(シダレザクラ)と並んで花をつけております。親木のシダレザクラは、豊臣秀吉が“醍醐の花見”として盛大な花見をした桜の子孫と言われており、日本画家の奥村土牛(とぎゅう)が作品「醍醐」に描いたことから「土牛の桜」と呼ばれています。

 クローン桜の移植にあたっては、醍醐寺の緑化整備工事を担当している住友林業緑化と住友林業・筑波研究所が昨年6月から林試移植法*(根回し)を開始いたしました。その後経緯観察を行い、良好な結果が得られたことから、11月にクローン桜を堀上げ、醍醐寺境内へと移植いたしました。この結果、移植からわずか半年で無事活着し、開花を迎えます。

 住友林業緑化が施工に携わる醍醐寺整備計画は、三宝院や金堂等の下醍醐から上醍醐に至る醍醐寺全体の整備工事で、“醍醐の花見の再現”をコンセプトに自然の植生を守りつつ、醍醐寺の樹木を甦らせる予定です。

 また生産された苗がクローンであるかを鑑定するため、向井譲教授(現岐阜大学・教授)にご協力を頂き、遺伝子による鑑定を行った結果、クローンであることが判明しており、昨年初めて弊社筑波研究所にて開花した花の色や形を「土牛の桜」のそれらと比較したところ、全て一致していたことから、増殖した苗木には親木である「土牛の桜」の特徴がそのまま受け継がれていると考えられます。

 シダレザクラはエドヒガンザクラの仲間で、サクラの中では長寿な種であり、各地に樹齢100年以上の大木が存在していますが、樹齢が高くなると挿し木や接ぎ木という従来の方法では増殖が難しくなります。バイオテクノロジーで苗を増殖する本技術の開発により、季節を問わず苗を生産することが可能となるほか、安全に種苗を保存できる利点があります。今後はこの技術を応用して、各地に残る貴重な、名木や絶滅の危機に瀕している植物の保存に役立てて行きたいと考えております。

*林試移植法 根鉢の外周部分の太い根の皮を剥ぐことにより、太い根の先から無数の細根が形成され水分を吸収しやすくなり、そこに良質の堆肥を投入することにより多くの発根を促すことのできる移植方法。

4月初旬に醍醐寺で開花したクローン桜
<4月初旬に醍醐寺で開花したクローン桜>

≪ 住友林業緑化株式会社 概要 ≫
(1)

商号

住友林業緑化株式会社
(2)

本社

東京都中野区本町1-32-2
(3)

資本金

2億円(住友林業(株)100%出資)
(4)

売上高

251億円(平成16年3月期)
(5)

営業所

87営業所・店
(6)

従業員

356名(平成16年3月期)
(7)

事業内容

緑化専門会社最大手。個人住宅の庭・エクステリアの設計・施工、大規模都市緑化、工場緑化、大型レジャー施設の造園、造園資材の販売等全国展開
≪ 住友林業株式会社 筑波研究所 概要 ≫
(1)

所在地

茨城県つくば市緑ヶ原3-2(つくばテクノパーク豊里)
(2)

敷地面積

約25,000平方メートル
(3)

概要

自然と人が共生できる環境づくりをめざして、1991年設立。
住宅、材料、資源の3研究グループから構成されている研究開発機関。
 
以上
<お問い合わせ先>
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 佐野・川久保
TEL:03-3214-2270
住友林業株式会社 筑波研究所 資源グループ 中村
TEL:029-847-0153
住友林業緑化株式会社 資材部 大平
TEL:03-6832-2205

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