ニュースリリース
(2016年)

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2016年02月19日

VECO社JISマーク表示製品認証取得
~ パーティクルボードの生産・出荷体制を整備し日本市場での販売開始 ~

  住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は、海外グループ会社でパーティクルボード(以下、PB)の製造、販売を行うVina Eco Board社(社長:安部智、以下VECO社)において、PBのJIS(日本工業規格)マーク表示製品認証(以下、JIS認証)を2015年12月7日付で取得しました。この度、その生産・出荷体制が整い、日本市場での本格販売を開始いたしますのでお知らせします。

  VECO社は、ベトナム・ホーチミン近郊のロン・アン省にあり、2012年5月にPBの商業生産を開始しました。その後同社は、国際認証規格のISO9001及びISO14001を取得し、品質ならびに環境面に配慮した工場運営を推進しつつ、生産数量の拡大を進めてまいりました。現在は、設計生産能力である月産2万㎥(約14千トン)の生産数量にて安定稼動しております。

  今回のJIS認証取得を機に、製品品質ならびに品質管理水準の更なる向上に努め、アセアン市場に加えて日本のお客様にも満足いただける製品の安定供給を行います。
    住友林業グループは、海外8拠点において木質ボード類ならびに家具・木工製品の製造・販売を行っております。木質ボード類については、オセアニア2拠点にてMDF(中密度繊維板)、東南アジア3拠点にてPB、それぞれ50万㎥の年間生産能力を有し、他用途での利用が難しい小径木や製材廃材等を原材料として高品質な製品の生産を行っております。

  当社のパーティクルボード事業は、各事業拠点近郊に植林されている様々な植林木やマンゴーなどの果樹廃材を原材料にするという特徴があります。果樹木の定期剪定時などに生じる果樹廃材の利用は、木質資源の有効利用とともに、原材料の安定調達が可能となります。サステナブルな材を活用することにより、地域社会の発展に貢献してまいります。
  住友林業筑波研究所とも協力して、PB製造技術の改良を進め、生産と品質の安定化を実現し、さらに原材料特性に応じた商品開発など、継続的な改良に取り組んでおります。また、PBを始めとする木質ボード工場製品の安定販売に加えて、グループ内の家具・建材・木工事業での採用により、グループ間シナジーを更に高めて参ります。

【VECO社の概要】

会社名 Vina Eco Board Co., Ltd.(ヴィナ・エコ・ボード)
所在地 ベトナム社会主義共和国 Long An(ロン・アン)省Phu An Thanh (フー・アン・タン)工業団地
設立 2010年5月
資本金 US$45,000,000 (出資比率 住友林業40%、シンガポール住友林業40%、IFC20%)
代表者 安部 智
事業内容 パーティクルボードの製造・販売
歴史 2012年5月 商業生産開始
2014年3月 ISO9001、ISO14001 認証取得
2015年12月 JISマーク表示製品認証取得
製造設備 連続式ホットプレス
主要製品寸法 厚み9~35mm、巾×長さ 4×6尺、4×8尺、3×8尺、6×8尺
従業員 270名

【VECO社の概要】

  1)日本工業規格の名称と番号:パーティクルボード JISA5908

  2)認証の区分:パーティクルボード

a)表裏面の状態による区分:素地パーティクルボード 研磨板(RS)
b)曲げ強さによる区分:13タイプ、8タイプ
c)接着剤による区分:Uタイプ
d)ホルムアルデヒド放散量による区分:F☆☆☆☆等級、F☆☆☆等級、F☆☆等級
e)難燃性による区分:普通


VECO社プラント

以上

《本件に関するお問い合せは、下記にお願いいたします》
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 佐藤・森永
TEL:03-3214-2270