ニュースリリース
(2017年)
2017年03月02日
~障がい者雇用の促進と地域活性化を目指して~
スミリンウッドピース株式会社 新社屋竣工
住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)の子会社スミリンウッドピース株式会社(社長:沢田 明宏 本社:愛媛県新居浜市)の新社屋が完成し、2017年3月2日、竣工式を行いました。同子会社は障がい者の社会参加を推進するため2015年7月に設立。人員は8名(社長、障がい者5名、指導員2名)で、原木椎茸栽培や木工製品の製作・加工、印刷等を主たる事業としています。
新社屋は住友林業グループの総合力を活かすコンセプトに沿って、非住宅建築物の木造化・木質化を推進する木化営業部が設計・監理。建築工事は「住友林業の家」を施工する住友林業ホームエンジニアリング株式会社(社長:樋口 進 本社:東京都新宿区)が担当しました。
構造材は化粧柱に国産桧無垢材を使用するほか、内装や外構には社有林のヒノキ無垢材やウイスキー樽を再利用したオーク材を活用し木質感あふれる空間を生み出しました。
■会社設立のねらい
スミリンウッドピース(株)は政府が推進する「障がい者の雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社※1として認定申請を予定しています。住友林業の障がい者雇用促進法に定める実質雇用率は2.12%※2です。
国連で採択された「障がい者の権利に関する条約」が2014年1月に日本で批准され、障がい者の社会参加は今後益々広がることが期待されています。一方で、愛媛県内に拠点を置く民間企業の障がい者実質雇用率は1.87%※3で、法定雇用率2.0%を下回っています。この状況を改善することが我々民間企業の責務であると考えています。
当社は「人間尊重」を行動指針の一つとしダイバーシティ経営を推進しています。愛媛県を創業の地とする企業として、障がい者が能力を十分発揮して活躍できる場を提供するとともに、地域に根差した事業の創出に努めてまいります。
※1 障がい者の雇⽤の促進等に関する法律に基づき、事業主が障がい者の雇⽤に特別に配慮して設立した⼦会社で、厚⽣労働省の認可が必要。障がい者の雇用の促進と安定を図るため、親会社がこのような子会社を設立した場合、一定の要件のもとに雇⽤されている労働者を親会社(⼜は企業グループ)に雇⽤されているものとみなし、法定雇⽤率を計算することができる。
※2 2016年3月末時点
※3 2016年12月13日厚生労働省、愛媛労働局発表 (同年6月1日時点の数値)
【新社屋概要】
会社名 | スミリンウッドピース株式会社 |
所在地 | 愛媛県新居浜市磯浦町11-5 |
敷地面積/延床面積 | 918.69㎡ / 268.30㎡ |
設計・監理 | 住友林業株式会社 木化営業部 |
施工 | 住友林業ホームエンジニアリング株式会社 |
構造 | 木造軸組工法 平屋建て |
会社設立 | 2015年7月1日 |
新社屋 着工 | 2016年9月5日 |
竣工 | 2017年1月14日 |
【参考資料】
【スミリンウッドピース(株) 社名の由来】
ピースにはパズルの「ピース」と「平和」の両方の意味を含んでおり、一つのピースが適材適所でその力を発揮することにより、全体のパズルが出来上がるように、またそれによって平和で幸福な生活をもたらしたいとの思いを込めています。
【新社屋について】
この建物は障がいのある方がストレス無く働けるよう、バリアフリーであることはもちろん、木をふんだんに使った空間設計を実現しました。外部にはシンボルツリーや塀、ウッドデッキの木質感が映えるよう、建物に落ち着いたフォルムとコントラストを採用。社屋内にも木質部材を積極的に採用しています。また自社林の木材活用について、屋外では列柱柵・板塀・ウッドデッキ・ベンチ、屋内では天井・キッチンブース・事務室照明に自社林の桧無垢材を使用。床にはウイスキー樽を再利用したオーク材を使用しています。構造は大空間を支えるためにシザーストラス(シザーズ (scissors) は英語で鋏の意味)を採用し、この建物の視覚的な特長となっている。
以上
《リリースに関するお問い合わせ》
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 大西・佐藤
TEL:03-3214-2270
《スミリンウッドピース(株)に関するお問い合わせ》
TEL:0897-31-0771