ニュースリリース
(2017年)

PDF表示

2017年07月12日

住友林業株式会社
神鋼ケアライフ株式会社

国内最大のサービス付き高齢者向け住宅
兵庫県西宮市で「エレガーノ西宮」開発に着手

 住友林業(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)グループの神鋼ケアライフ株式会社(社長:中根義信 本社:兵庫県神戸市、以下、神鋼ケアライフ)は兵庫県西宮市で、新たな高齢者住宅「エレガーノ西宮」の開発に着手します。総戸数309戸の本施設は国内最大のサービス付き高齢者向け住宅で、自立している高齢者はもちろん、要支援・要介護状態の高齢者も幅広く入居を受け入れます。

 

 本施設は、神鋼ケアライフが住友林業グループとなり初めて開発する高齢者向け住宅です。住友林業が培ってきた住まい、木や植栽の緑の効用に関する知見を活かしつつ、神鋼ケアライフの20年以上にわたるノウハウに、独自に体系化した健康寿命向上につながる新たな取組みをくわえ、進化した「Elegano(エレガーノ)」ブランドによる高齢者の住まいを提供します。

 

 神鋼ケアライフは介護保険制度施行前の1991年からシニアビジネスに取り組んでおり、神戸市を中心に介護付有料老人ホーム3施設、在宅介護サービスの事業所8拠点を展開しています。本年4月、住友林業は神鋼ケアライフの発行済株式66.7%を(株)神戸製鋼所より取得しました。(株)神戸製鋼所は引き続き株式18.3%を保有し、住友林業とともに事業を推進します。

 住友林業グループは超高齢社会の進展による介護市場拡大とニーズの多様化に対応するため、介護事業の業容拡大をめざすとともに、高齢者が住み慣れた場所で暮らし続けられるよう地域に密着した施設の運営を通して社会へ貢献します。

 一般社団法人高齢者住宅推進機構の「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」データを参照(2017年5月現在)


1.「エレガーノ西宮」施設概要

物件名

エレガーノ西宮

所在地

兵庫県西宮市津門大塚町(アサヒビール工場跡地の一部)

最寄駅

阪急「阪神国道」駅徒歩3分、阪急「西宮北口」駅徒歩16分、JR「西宮」駅徒歩11分

敷地面積

10,427.65㎡(3,154.37坪)

延床面積

28,509.21㎡(8,624.05坪)

構造

RC造地上14階建(14階建2棟、5階建1棟)

着工・竣工

着工 2018年6月予定/竣工 2020年2月予定/開設 2020年5月予定

居室数・面積

一般居室219戸(最多面積61㎡)、介護居室90戸(最多面積23㎡)、総戸数309戸

入居金予定額

一般居室3800万円~(平均6000万円程度)

総投資額

約100億円

 

2.開発背景

 2025年(平成37年)には65歳以上の高齢者人口が30%を超えるとされ、世帯主が65歳以上の単独世帯や夫婦のみの世帯が全世帯の25%を超えると予測されています。
認知症など要介護者も増えていくことが想定されるなか、ソフト・ハードの両面から、介護が必要になっても高齢者が住み続けられる環境の整備が求められています。住友林業グループは安心して暮らせるサービスを提供する新たな施設を展開します。

 

                                   

3.施設特徴 

  神鋼ケアライフは神鋼記念病院をはじめとする協力医療機関と連携し、適切な医療支援を行っています。施設内は併設クリニックの内科医、認知症専門医、24時間体制の看護師2名が常駐する安心の体制です。受入れが難しいとされる高度医療を必要とする入居者を終身にわたり支援する介護体制を徹底してきました。ビジネス誌が公表する「高齢者住宅ランキング」で、神鋼ケアライフが運営する介護付有料老人ホーム3施設が5位以内に、内1施設は1位となる高い評価を受けてきました。

「エレガーノ」ブランドの新しい施設では、高齢期の在宅生活で直面する課題を徹底的に検討し、「エレガーノ西宮」に入居することでその解決につながるサービスを盛り込みました。これまでの「終身介護の安心感」に加え、以下の新たな取り組みを実施しエレガーノブランドの付加価値をより向上させます。

 

■要介護状態にさせない「予防」「健康寿命向上」取り組みの追及

①全入居者への脳ドック(MRI)検診サービスの実施

全入居者を対象に脳ドック(MRI)を協力病院で実施します。MRI診断の結果を踏まえ、認知症専門医が認知症診断や日常生活への具体的アドバイスを行います。認知症早期発見・予防対策のために、MRIを全入居者に実施する取組みは、国内の高齢者住宅で初めての試みとなります(弊社調べ)。また、ご入居者の睡眠状態や血圧測定など日々の健康支援データをIT解析し、生活リズムの乱れや心身の変化を早期に察知し、認知症早期発見・予防対策につなげます。

②楽しく参加できるスポーツ系・文化系の多彩なプログラムで健康寿命を向上

MCI(軽度認知障害)の予防および悪化防止に効果的とされ、健康寿命向上につながる10数種類のスポーツ系・文化系プログラムを提供します。スポーツ系プログラムは有酸素運動を意識したリハビリやウォーキング、卓球・ビリヤードなど。文化系プログラムは囲碁・麻雀・フラワーアレンジメント・陶芸・書道等で、脳の活性化にもつながり、入居者同士のコミュニケーションを促します。熟練した技術を持つ専門家が講師となり、初心者や要介護者も技術レベルや身体状況に応じて複数の時間枠から選択できるきめ細やかなプログラムです。

 

■要介護状態の方が、自立者同様「自主的に」生活できる空間設計

大阪市立大学との産学連携による研究成果(認知症専門ケア空間「ケアド・コモン」)を発展的に取り入れ、要介護入居者が、自立者と同様に自主的に生活できる空間を実現します。具体的には、介護職員の見守り動線確保を徹底したうえで、身体的な自立度や認知症状の異なる個々の入居者が最適な場所を選択できるよう、「緑・外気を自由に楽しめる屋上庭園」「大アクティビティスペース」「落ち着いて過ごせるケアカフェ」など、五感を刺激する充実した空間を各介護フロアに設計します。これまで蓄積したケア理論に、数々の国内外ホテルの設計実績を持つマーク伊東氏の内装デザインを組み合わせて、重度要介護状態になっても優雅に過ごせる空間を演出します。 

 

住友林業グループが培ってきた住まい、住環境に関するノウハウ・テクノロジー、木や緑の研究実績など健康面情緒面を考慮した空間提案で両社のシナジーを発揮し、ご入居者、ご家族にとって信頼と安心の施設となることをめざします。

 

神鋼ケアライフ株式会社

代表者

代表取締役社長  中根 義信

所在地

兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通一丁目5番1号

事業所

本社、介護付有料老人ホーム3施設(ドマーニ神戸、エレガーノ摩耶、エレガーノ甲南)、在宅介護サービス事業所8拠点16事業所

設 立

1991年1月

事業内容

有料老人ホームの経営、在宅介護サービス〔居宅介護支援(ケアプラン作成)、訪問介護、訪問看護、福祉用具レンタル・販売・住宅改修・通所介護(デイサービス)〕

決算期

3月31日

従業員数

564名(2017年7月1日時点 ※登録ヘルパー除く)

資本金

4億円

株主構成

住友林業66.7%、神戸製鋼所18.3 %、信託銀行3社(三井住友・三菱UFJ・みずほ)各5%

以上

《リリースに関するお問い合わせ》

住友林業株式会社

コーポレート・コミュニケーション部 佐藤・中嶋

TEL:03-3214-2270

《施設に関するお問い合わせ先》

神鋼ケアライフ株式会社

プロジェクト部 田中・上田

TEL:078-386-0801