ニュースリリース
(2017年)
2017年10月10日
~千里リハビリテーション病院にアネックス棟竣工~
木の温もりで効果的にリハビリ
住友林業は千里リハビリテーション病院(事業主:社会福祉法人福寿会 運営:医療法人社団和風会 大阪府箕面市)の新棟(アネックス棟)を2017年9月26日に竣工しました。
今年1月に受注した脳卒中専門病棟で、木造2階建ての「木の持つ治癒力」を最大限に生かしたリハビリテーション施設です。
千里リハビリテーション病院は、国内初の「リハビリテーション・リゾート」をコンセプトとして2007年10月に誕生しました。開院10周年の本年、次のステップとして新設したアネックス棟は、絵画・音楽棟、園芸棟ともに外装・内装含め全面的に木のあらわしとしました。
内装はフロア、壁、建具をオークやラバーウッドなどの木材で仕上げ、主にオーク材を使用した各病室でも木の温もりを感じられます。外壁はもちろん、絵画・音楽棟の屋根にもふんだんに木材を使用。
「実生活に近い環境でのリハビリテーション」を目指して“住宅仕様”に近づけた設計を採用しました。敢えて段差や階段を設置することで、リハビリテーションの最終目的である「自宅に帰って暮らす」を実現します。
アネックス棟のデザインディレクションは、本棟に引き続きクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏(SAMURAI代表)が担当。佐藤氏の描く絵画や独創的な磁器もインテリアに取り入れ、“エネルギーを感じられる施設”の実現に注力しました。
●佐藤可士和(さとう かしわ)氏 コメント
千里リハビリテーション病院開業10周年にあたって増設した脳卒中専門病棟のアネックス棟では、コンセプトである「リハビリテーション・リゾート」をさらに推し進め、外観から内装まであたたかみのある木の素材で、患者の方々が少しでもリラックスしてリハビリに取り組んでいただけるような空間作りを目指しました。
リハビリテーションの新しいプログラムに挑戦したいという橋本康子理事長の思いから実現した音楽棟や絵画棟は、木の瓦が印象的な小屋。自然の力を感じてエネルギーを取り戻すことができる木を最大限に活用しています。また病室もオリジナルでデザインした座面が木のスツール、ウッド風のベッドフレームなど、細部まで木調で揃え、使いやすくシンプルで心地よいインテリアとなっています。エントランスロビーには、患者の方にエネルギーを感じ取っていただけるようにと描いたドローイングと大皿を展示しています。
今回、住友林業とのコラボレーションで、木の持つ治癒力を十分に活かした、病院建築としては非常に新しいリハビリテーション・リゾートが誕生しました。
千里リハビリテーション病院はリゾートホテルに滞在しているような心地よさで、脳卒中の効果的なリハビリテーションを実践する専門病院です。脳卒中専門の医師、看護師、リハビリテーションスタッフが一体となり、365日体制で「治療」と「リハビリテーション」を実施しています。
2020年の東京オリンピック開催地である新国立競技場をはじめ、国産材を活用した都市部の木造化が広がっており、環境配慮の面でも加速が見込まれます。住友林業は木化営業部を中心に、中大規模建築物の木造化・木質化を推進。現状、年間40億円の受注高を、19年3月期には100億円にすることを目指します。今後は幅広い用途で木材を活用し、木の魅力を存分に伝える建築物を手掛けてまいります。
■物件概要
物件名 |
千里リハビリテーション病院アネックス棟 |
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所在地 |
大阪府箕面市小野原西4-11-3 |
最寄駅 |
阪急バス「関西学院千里国際キャンパス」停 徒歩2分 |
敷 地 / 延床面積 |
4,350.79㎡/1,421.98㎡ (430.14坪) |
構造 |
木造軸組工法 2F建 |
建物用途 |
病院(病室34室) |
竣工 |
竣工2017年9月26日 |
建築物の防火性能 |
準耐火建築物 |
デザインディレクション |
SAMURAI 佐藤可士和 |
基本計画 |
㈱ 共同建築設計事務所 川島浩孝 |
設計・施工 |
住友林業(株) |
以上
《リリースに関するお問い合わせ先》
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 橋本・中田
TEL 03-3214-2270