ニュースリリース
(2018年)
2018年09月13日
環境配慮型合板「きこりんプライウッド」
エコプロアワード受賞で更なる拡販へ
~ 売上の一部を植林や地域貢献に還元。天然林の負荷低減に貢献 ~
住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)のオリジナル合板商品「きこりんプライウッド」が9月12日、第1回エコプロアワード※1奨励賞を受賞しました。植林木を50%以上使用した環境配慮型商品である点が評価されました。2017年度には当社が販売する合板製品の10%、約50,000m3を販売。2020年度には約5倍の年間240,000m3に拡大し、環境保全に貢献していきます。
きこりんプライウッドは森林認証材及び持続生産可能な植林木を50%以上使用したJAS規格適合の商品です。2009年に商品化し普通合板や構造用合板、コンクリート型枠用合板等に広く使われています。商品名には当社オリジナルキャラクター「きこりん」を冠し、高品質と安定供給を住友林業が約束。全国の営業拠点で拡販し合板の主力商品に育てます。
■「きこりんプライウッド」 取扱拡大の意義
合板の原材料となる東南アジア等の天然木は近年減少傾向にあります。各国政府は伐採・輸出規制に踏み切る等、天然林の保全維持を強化。SDGsなど持続可能な開発の機運が高まる中、環境配慮、安定供給の両面から、植林木や認証材への転換が必要になっています。森林認証材や植林木を使用するきこりんプライウッドは現地の産業振興や雇用促進に加え、天然林の負荷低減に寄与します。
■地域貢献
きこりんプライウッドは発売以来、売上の一部を当社がインドネシアで行う植林費用に充当し、その植林面積は105ha(東京ドーム22個分)に達しています。
植林苗には5~7年で伐採期を迎えるファルカタ等の早成樹を使用。2017年度から合板商品の原料として利用が始まっています。継続的に伐採、再植林することで地域社会に雇用と木材販売による収入をもたらします。またその木材を用いて地域住民が木材加工業を営む等、地域の産業振興にも寄与します。同商品の拡販に伴い植林事業以外への売上還元も検討していきます。
■受賞コメント (弊社取締役常務執行役員 木材建材事業本部長 福田晃久)
この度の受賞を大変光栄に思います。当社は1691年(元禄4)の創業から、320余年にわたり山林事業を営み、再生可能な資源である「木」を活かした事業を行ってまいりました。きこりんプライウッドの普及は世界の森林環境を保全維持すると共に、持続可能な供給を実現する為の重要な取り組みの一つです。今後も人々の生活に関するあらゆるサービスを提供する企業として森林資源の価値を高め地球環境に貢献する事業をグローバルに展開してまいります。
■審査委員の評価コメント
・気候変動や生物多様性等の観点から熱帯林の保全、回復の重要性が国際的に注目される中、合板は不法伐採や熱帯林破壊材が使われていることが問題になっている。認証材の採用は非常に良い取り組みであり評価できる。
・熱帯天然林由来の木材を使用していた商品を積極的に植林木へ切替えていくことで、熱帯天然林への負荷軽減に繋がるほか、オリジナルキャラクター「きこりん」を活用し、品質・信頼をPRするアプローチはステークホルダーに対して分かり易いコミュニケーションであり評価できる。
・売上の一部をインドネシアの植林事業に提供し、地域社会に雇用と木材販売による安定収入をもたらすなど、同国の地域振興に貢献していることが評価できる。
※1一般社団法人産業環境管理協会が主催。エコプロダクツに関する情報を需要者サイドに広く伝えるとともに、それらの供給者である企業等の取り組みを支援することで、わが国のエコプロダクツのさらなる開発・普及を図ることを目的に2004年度創設。2018年度にこれまでの「エコプロダクツ大賞」をリニューアルし、新たに「エコプロアワード」として生まれ変わった。
以上
≪リリースに関するお問い合わせ先≫
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 大西・橋本
TEL:03-3214-2270