ニュースリリース
(2019年)

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2019年03月01日

山梨県 清春(きよはる)芸術村ゲストハウス「和心(わしん)」竣工
BF構法と鉄骨造の混構造を採用

 住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は、現代美術作家の杉本博司氏と建築家の榊田倫之氏が率いる新素材研究所が設計した清春芸術村ゲストハウス「和心」の施工を担当しました。新素材研究所が表現したい空間の実現のため、当社オリジナルのビッグフレーム(BF)構法と鉄骨造の混構造を初めて採用。庭の細部にいたるまで、素材にこだわりぬいた至極の1邸が完成しました。


 BF構法は当社の主力商品で、高い耐震性能を備えつつ大空間・大開口を実現できることが特長です。これに鉄骨造を組み合わせることで、角に柱を配置せず南側と東側の2方向に広がる大開口を実現しました。また本物件の大きな特長のひとつである銅板葺きの大屋根も鉄骨との混構造により支えています。この大屋根により生み出された広い軒先空間が建物と庭を繋ぎ、自然を楽しむことのできる空間を演出しています。


 本物件は杉本氏と榊田氏が2008年に設立した新素材研究所が設計を担当。新素材研究所は「旧素材こそ最も新しい」という理念のもと、骨董から産業資材まであらゆるものを素材として吟味し設計に生かしています。本物件でも秋田杉(建具)、十和田(とわだ)(いし)(浴室)、(げん)(しょう)(せき)(土間)、庭には(たき)根石(ねいし)などを用い、唯一無二の建築が完成しました。

 当社はこれまで、HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITIONに出展した「数寄の家」及び茶室「雨聴天」、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 2014に展示された茶室「Glass Tea House Mondrian/聞鳥庵」で新素材研究所と協業してきましたが、本件は美しい宿泊施設の在り方をテーマに初めて実際に使用する物件での協業となりました。


 住友林業グループは非住宅の木造化・木質化に注力しています。昨年4月には新たに東京・大阪・名古屋の3箇所に戸建住宅以外の木造建築専門部隊として支社を設置し、木造建築全般の事業拡大に取組んでいます。今回のゲストハウスは建築強度・精度・効率性の高いBF構法を応用していることから、今後宿泊施設など木造ニーズの高い用途建築でも活用することが可能です。

 

■物件概要

物件名

清春芸術村ゲストハウス「和心」

所在地

山梨県北杜市長坂町中丸4551の一部

敷地面積/延床面積

800.00㎡/160.40㎡

構造

木造(BF構法)+S造

建物用途

ゲストハウス

建物竣工

2018年6月10日

設計

新素材研究所(杉本博司・榊田倫之・鴨飛田聡)

施工

住友林業

外構

小林石材工業、仲村造園

 

 

-ご参考-

■清春芸術村 概要

所在地

山梨県北杜市長坂町中丸2072

開館時間

清春芸術村・清春白樺美術館:午前10時-午後5時(入館は4時30分まで)

光の美術館:午前10時―午後5時

休館日

年末年始・月曜日(祝日の場合は翌平日休み)

入館料

一般 1500円(1400円)

大高生 1000円(900円)

小中学生 入場無料

* 清春白樺美術館・光の美術館入館料を含む

*()内は20名以上の団体料金

芸術村概要

南アルプス北端の甲斐駒ケ岳を望む文化複合施設。名だたる建築家による建築物を建設・移築して展示しているほか、施設内の清春白樺美術館では様々な展覧会が催されています。また山梨県の指定天然記念物となっている「清春のサクラ群」など、四季折々の自然も楽しむことができます。

HP

http://www.kiyoharu-art.com/

以上

リリースに関するお問い合わせ

住友林業株式会社 

コーポレート・コミュニケーション部 橋本・佐藤

TEL:03-3214-2270

《設計・施工に関するお問い合わせ先》

住友林業株式会社 住宅・建築事業本部 木化推進部

TEL :03-3214-2535