地域共創に資する事業の
取り組み

地域共創に資する事業の取り組み

事業を通じた地域共創への貢献

住友林業グループは、グループのリソースや既存事業を融合させながら、社会・環境課題の解決にアプローチすることで、公益的価値の創出を目指しています。

地域活性化事業への参画

住友林業グループは、地域共創につながる取り組みとして、三重県多気町にある日本最大級の商業施設「VISON(ヴィソン)」の宿泊事業に参画しています。住友林業とH.I.S.ホテルホールディングス、アクアイグニスの3社が出資するヴィソンホテルマネジメントは、2021年に「VISON HOTELS(ヴィソンホテルズ)」を開業しました。

VISON HOTELSはヴィラ6棟、ホテル棟155室、旅籠棟40室の計201室の構成となっています。ヴィラ棟は2022年度の「第1回みえの木建築コンクール(主催:三重県)」の非住宅部門で県産材の使用割合や高いデザイン性を評価され、優秀賞に選ばれました。このヴィラ棟は、「ウッドデザイン賞2024」のソーシャルデザイン部門も受賞しました。「離れ」をイメージした設計で、室内は白と黒を基調としたシックで木質感溢れるデザインとなっています。VISON HOTELSにご宿泊のお客様は「VISON」内の様々な飲食・物販店や温浴施設を利用でき、施設内だけで旅を総合的に楽しめます。またVISON HOTELSは地域共生の取り組みとして、三重大学の学生と共同で宿泊商品を開発。2024年3月に自然をコンセプトとしたVISON全体を楽しめる野菜収穫、オリジナルピクルス作り、パン作りが一緒になったピクニック体験商品を発売しました。

住友林業グループは産官学一体の地域活性化事業である本プロジェクトを循環型の地域社会・街づくりのモデルとして位置付けています。宿泊施設の開発・運営で観光客などの交流人口を拡大し、地域経済の活性化と新たな雇用創出に結びつけます。これを契機に、その地域が持つ固有の資源・文化を有効活用しながら既存事業のノウハウを総合的に用いて、地域共創への取り組みを推進します。

VISON HOTELS外観

VISON HOTELS外観

ヴィラ棟外観

ヴィラ棟外観

リフォームによる資産価値向上

住友林業ホームテックは、神奈川県箱根町に位置する全6室の旅館「湯屋やまざくら」のフルリノベーションを行い2024年6月にリニューアルオープンしました。「癒しの空間と体験の最大化」をコンセプトにしており、宿泊者は貸切で使用のできる源泉かけ流しの露天風呂や、全面ヒノキで仕上げた内風呂、サウナなどを存分に楽しむことができます。それぞれ特徴的な客室は、木質感を活かしたラグジュアリーでモダンな和の空間となっており、眺望が楽しめる窓際には四方を木で囲んだヌック(隠れ家のような小さな空間)を設け、心安らぐ提案をしています。老朽化した純和風の温泉旅館が、多くのリピート顧客からの要望に応え、地元のアーティストや陶芸作家などの協力も得て、新たな旅館に生まれ変わりました。今後も古き良き建築物の再生や保存、旅館の再生事業を通し、事業収益を改善しカーボンニュートラルに貢献していきます。

「湯屋やまざくら」客室

「湯屋やまざくら」客室

全面ヒノキ仕上げ内風呂

全面ヒノキ仕上げ内風呂

サステナビリティレポート
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