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地域共創に資する事業の取り組み
事業を通じた地域共創への貢献
住友林業グループは、グループのリソースや既存事業を融合させながら、社会・環境課題の解決にアプローチすることで、公益的価値の創出を目指しています。
地域活性化事業への参画
住友林業グループは、地域共創につながる取り組みとして、三重県多気町にある日本最大級の商業施設「VISON(ヴィソン)」の宿泊事業に参画しています。住友林業とH.I.S.ホテルホールディングス、アクアイグニスの3社が出資するヴィソンホテルマネジメントは、2021年に「VISON HOTELS(ヴィソンホテルズ)」を開業しました。
VISON HOTELSはヴィラ6棟、ホテル棟155室、旅籠棟40室の計201室の構成となっています。ヴィラ棟は「第1回みえの木建築コンクール(主催:三重県)」の非住宅部門で県産材の使用割合や高いデザイン性を評価され、優秀賞に選ばれました。「離れ」をイメージした設計で、室内は白と黒を基調としたシックで木質感溢れるデザインとなっています。VISON HOTELSにご宿泊のお客様は「VISON」内の様々な飲食・物販店や温浴施設を利用でき、施設内だけで旅を総合的に楽しめます。また、天然のわらを配合した原料を使用することで、プラスチック使用量を40%削減した環境負荷低減アメニティを採用し、環境に配慮した取り組みも行っています。住友林業グループは産官学一体の地域活性化事業である本プロジェクトを循環型の地域社会・街づくりのモデルとして位置付けています。宿泊施設の開発・運営で観光客などの交流人口を拡大し、地域経済の活性化と新たな雇用創出に結びつけます。これを契機に、その地域が持つ固有の資源・文化を有効活用しながら既存事業のノウハウを総合的に用いて、地域共創への取り組みを推進します。
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地域共創に資する事業の取り組み
住友林業が出資する株式会社Actibaseふくいは福井県坂井市三国湊エリアの町家ホテル「オーベルジュほまち三國湊」を2024年1月に開業しました。このホテルは江戸~明治時代に『北前船』の寄港地として栄えた三国湊エリアの地域活性化を目的に作られ、地域の伝統的な建築の町家を活用しています。三国湊の特徴的な「かぐら建て町家」や日本の伝統的建築「平入造」「入母屋造」をリフォームし、地域に点在する町家を客室とする宿泊施設にしました。改修は古民家の魅力と耐震性の向上をベースに福井県でしか採掘できない「笏谷石(しゃくだにいし)」や福井県産の木材を活用しました。リフォームは住友林業ホームテックが担当。旧家耐震改修技術の知見を活かし安全・快適な宿泊施設に仕上げました。
また、One Click LCAを用いて町屋ホテルの1棟を対象として、炭素固定量を算定。建物に使用する木材の炭素固定量の合計は約26トンで40年生のスギ約85本分の炭素固定量に相当します。柱や梁、小屋組などの木材を再利用し建物解体後の木材焼却で出る6トン分のCO2の排出を回避しています。エンボディドカーボンは約57トンで仮に同じ仕様の建物で建て替えて新築した場合と比べて約15%のCO2排出量を削減することができます。
リフォームによる資産価値向上
住友林業ホームテックは、神戸女子大学須磨キャンパスの食堂棟2階の改修工事において、コンペ形式により採用されました。リフォームされた建物は、2023年10月に完成しました。有効利用されていない空間について『Forest nurture―居場所(森)を育む』をコンセプトに、国産檜材で製作した約5メートルの長さのビッグテーブル3台などを設置しました。緑ゆたかな空間をバイオフィリック・デザインの思想に基づき計画を提案。テーブルの塗装、照明器具の仕上などは学生の皆さんと共に作業することで、リラックスできる空間を提供、実現することができました。
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