SDGsに寄与する「きこりんプライウッド」。
持続可能性を確認した木材で、地球環境問題と地域社会へ貢献する
売上の一部を植林事業に還元し、植林木を活用することで天然林への負荷を減らす高品質合板「きこりんプライウッド」は、2009年に商品化しました。持続可能と証明された木材を使うことで、安定した商品供給が可能です。用途は一般の合板と同じですが、使うことで社会貢献や環境負荷低減につながり、循環型社会の実現に貢献します。
森林認証材の活用や植林木を使用した環境配慮型商品である点が評価され、第1回エコプロアワード奨励賞を受賞しました。
今後もさらなる拡販に取り組んでいきます。
植林木の有効活用の背景
合板の原材料である天然の南洋材は近年減少傾向にあり、商品の安定供給の点から、伐期の短い植林木の活用が模索されていました。そこで、インドネシア・ジャワ島でアグロフォレストリーのコーヒー農家などに対し、5~7年で伐採できる早生樹の苗木を無料提供。育て方や伐採時期の指導を行い、成長した木を市場価格で買い取って、合板を製造するプロジェクトを始めました。農家では得た収入を子どもの教育費に充てるなど、生活を豊かにする手助けにもなりました。また、農地の日陰づくりのための植林が収入になるため、一石二鳥と積極的に植林が実施され、出材も増加。それに伴って植林木を活用した新たな木材加工ビジネスが創出されるなど地域雇用創出にもつながっています。
発売以来、農家への苗木提供は、10万本以上、植林面積は約180ヘクタール(2020年12月実績)で東京ドーム38個分に達しました。植林→育林→伐採→合板製造→販売→再植林という循環の仕組みが、持続可能な森林循環と地域社会の発展に寄与しています。
※1. KTI:インドネシアにある当社グループ製造会社。合板や建材等を製造している
※2. 2009年から開始したインドネシアでの地元住人による植林は、東京ドーム38個分の広さにまで拡大しています。
「きこりんプライウッド」プロジェクト
持続可能な木材の使用比率100%
森林をオイルパーム農園等に転換する際に伐採される天然林材等、持続可能性が確認できない材は使用せず、施業/流通が「持続可能である」と確認できた木材のみを使用しています。
地球環境問題への貢献
持続可能な森林資源の活用によって、森林保護を促進します。
地域社会への貢献
雇用の創出など地元経済へのメリットも大きい取り組みです。