傾斜地で伐採・搬出重機をアシストする林業機械「テザー」を共同で開発しました。
「テザー」は伐採・搬出重機をワイヤーで引っ張り、重機の安定姿勢を保ちます。
「テザー」を活用することで伐採・搬出重機を利用できなかった傾斜地での林業作業が可能です。
傾斜地でチェーンソーによる伐採から重機を利用できることにより、安全性、生産性の向上が期待できます。
また、伐採機械のスリップを防止することで伐採現場の土壌環境を保全し、苗木の活着、成長環境を整える効果もあります。
作業人数の削減が可能
従来、チェーンソーで伐採した原木はブルドーザーで集材していましたが、伐採・搬出重機を連結することで伐採と集材を1台で行うことができます。チェーンソー伐採とブルドーザーで2人必要であった作業が1人でできるので、生産性を高めた効率的な作業が可能です。
伐採機械のスリップ防止
従来、林業現場では斜面を重機が走行することでスリップし、表面の土壌が流れたり、土壌が押し固められたり悪影響がありました。「テザー」はワイヤーで伐採・搬出重機をつなぐことで重機のスリップが軽減され、土壌への影響が小さくなります。また、安定して走行できるので重機の燃費も向上することが期待できます。
操作が容易
広く流通しているCaterpillar社製の油圧ショベルをベースとして開発しているので操作が容易です。油圧ショベルは国内でメンテナンスが可能なため、機械の高い稼働率が期待できます。