MAHOGANY


MAHOGANY Story

呼称
Mahogany、Honduras mahogany
センダン科

樹木としてのマホガニー

世界三大銘木にふさわしい威厳ある樹。

マホガニーは、中南米が原産のセンダン科マホガニー属の3種の樹の総称です。3種とも樹形は似ており、生育地域によって分類されています。大きいものになると樹高45m、直径2mにもなります。葉は、10~30cmほどの葉軸に4~8枚の小葉を羽状につけます。大きな実がなり、その中には種がびっしり詰まっています。種はプロペラの羽根のような形をしており、風にのってくるくるとまわりながら落ちることもあります。外側の固くて厚い殻と種の間には皮があり、乾燥すると靴べらのような形になります。銘木として名高いマホガニーは、分類学的には異なる樹種も木目や色調が類似しているという理由でマホガニーの名がつけられているものもあります。

代表的なマホガニーの種類

MAHOGANY
学名:Swietenia mahagoni (L.) Jacq.
キューバマホガニーとも呼ばれます。
BIG-LEAF MAHOGANY
学名:Swietenia macrophylla King
ホンジュラスマホガニーとも呼ばれます。
MEXICAN MAHOGANY
学名:Swietenia humilis Zucc.
メキシコマホガニーとも呼ばれます。

マホガニーの生育域

マホガニーの生育域
  • マホガニーの生育エリア(天然林)

※現在マホガニーは、中南米のすべての種がワシントン条約によって取引を制限されています。東南アジアやアフリカなどの原産国以外で植林されており、
住友林業ではインドネシアの林業公社プルフタニのもとで環境保全に配慮しながら厳正に管理され、大切に育てられたマホガニーを使用しています。

部材としてのマホガニー

美しさと耐久性にも優れた、
マホガニー。

マホガニーは、黄金のように輝く光沢が魅力。
また、耐久性が高く、腐りにくい性質を持っています。
加工性も優れているため、古くから高級家具や楽器、彫刻の材料として重宝されてきました。

無加工

無加工

リボン杢と呼ばれる美しく高級感のある木目が特徴です。この縞模様は見る角度によって濃淡が変化し、揺らぎのある表情が楽しめます。

114 フラット

114 フラット

木の繊維自体にある光沢と褐色の木肌の色合いが相まって、
黄金のような輝きに。落ち着きのある重厚な趣を表現します。


Use Case

価値あるものを彩る銘木。
それが、マホガニー。

世界遺産であるスペイン・コルドバ歴史地区にある「コルドバ大聖堂」をはじめ、
イタリアを代表するスポーツボートなど、
マホガニーが彩るものは時代を超えて
人々を魅了しています。

壮麗な空間に
ふさわしい存在感。

世界遺産に登録されているスペインのコルドバ歴史地区。その中心にあるのがメスキータとも呼ばれる「コルドバ大聖堂」です。イスラム教の寺院(モスク)として建築され、カトリック教徒が権力を取り戻してからはキリスト教の礼拝堂として使われるようになりました。16世紀には内部に大聖堂がつくられ、バロック様式の美しい祭壇があります。そこに設置された109席の聖歌隊の椅子に使われているのがマホガニーです。美しい彫刻が施され、時を超えて存在感を放っています。

コルドバ大聖堂

コルドバ大聖堂

海の上でも洗練された
美を表現。

世界中のセレブリティをとりこにする美しいボートを生み出しているのが、イタリアを代表するボートブランド、「RIVA」(リーヴァ)。かつてはヨーロッパの王族や映画スターに愛され、現在も世界中の富裕層がその魅力にとりつかれています。リーヴァのボートの魅力は、革新的に美しいスタイル。中でも洋上のスイートと呼ばれる「リーヴァラマ・スーパー」は流麗なデザインが美しいボートで、船体上部やデッキ、ステップなどにマホガニーが使われています。その洗練された姿は、まさに“海を駆ける美術品”のようです。

RIVARAMA SUPER

RIVARAMA SUPER


MAHOGANY Space

贅沢に流れる時間がある。

お気に入りの家具を置いたリビングで
くつろぐ時。書斎で趣味を楽しんだり、
もの想いにふける時。
美しい色合いと光沢が彩る高級感あふれる
空間で感じるのは、本物だけが醸し出す
贅沢な時間の流れ。

床材:マホガニー
  • 床材:マホガニー
床材:マホガニー
  • 床材:マホガニー
床材:マホガニー
  • 床材:マホガニー
床材:マホガニー
  • 床材:マホガニー
床材:マホガニー
  • 床材:マホガニー
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Topics of MAHOGANY

銘木だから生まれる逸話。

世界を代表する銘木として歴史に名を刻む
マホガニーは、数々の逸話があります。
現在はワシントン条約によって取引が
制限されており、東南アジアなどで大切に
育てられています。

環境に配慮した森から
生まれる銘木。

現在マホガニーは、中南米原産のマホガニー属の3 種すべての取引がワシントン条約によって制限されており、入手が困難になっています。住友林業では、インドネシアの林業公社プルフタニのもとで環境保全に配慮しながら厳正に管理され、大切に育てられたマホガニーを使用しています。住友林業は1970 年にインドネシアに合弁会社を設立して以来、世界各国にさまざまな木質建材を供給してきました。1990年代からは大規模な植林事業も同国でスタートさせ、現地の在来種や果樹などとともに世界を代表する銘木を育てています。

環境に配慮した森から生まれる銘木。

クラシックホテルを
マホガニーが艶やかに彩る。

1927年に開業した「ホテルニューグランド」。開業時より変わらない佇まいの本館は、1992年に横浜市認定歴史的建造物の指定を受けています。多くの著名人を迎えたそのロビーの柱にはマホガニーが使用されています。深い褐色の色合いが重厚な輝きを放ち、特別な空気と重ねてきた時の流れを感じさせます。

クラシックホテルをマホガニーが艶やかに彩る。

特別なマナーを生み出す
マホガニーの美しさ。

ヨーロッパでは、テーブルセッティングにマナーがあり、英国ではダイニングテーブルにクロスを二重に掛けてセッティングすることが正式とされています。ただし、マホガニーで作られたテーブルだけは、クロスを掛けなくても失礼にあたらないと言われます。輝くような光沢を持つマホガニーは、木目も美しく、太陽の光とキャンドルや照明の明かりでは違った表情を見せます。そのため、クロスを掛けずにマホガニーの美しさでもお客様をおもてなしするというわけです。

特別なマナーを生み出すマホガニーの美しさ。

ドミニカ共和国では国花。
竹取物語のような昔話も。

カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島にあるドミニカ共和国。マホガニーの原産地でもあるこの国の国花がマホガニーです。かつてはマホガニーの樹が数多く自生していましたが、いまでは市街地などに残っている大木を見かける程度だそうです。また、マホガニーの実から子どもが生まれるという竹取物語のような昔話も語り継がれています。ちなみにマホガニーの語源は中米ホンジュラスの現地語「mahogoney」とされ、黄金色を意味します。漢字では「桃花心木」と書いてマホガニーと読みます。

ドミニカ共和国では国花。竹取物語のような昔話も。

その他の樹種

ASH<アッシュ>

アッシュ

OAK<オーク>

オーク

TEAK<チーク>

チーク

CHERRY<チェリー>

チェリー

WALNUT<ウォルナット>

ウォルナット

JAPANESE OAK<ナラ>

ナラ