ニュースリリース
(2018年)
2018年02月26日
~「木ぐるみ FR®」公共施設への初の採用~
長崎県庁 新庁舎の展望室を施工
住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は、長崎県庁舎建設工事に伴う行政棟8階展望室の木質構造躯体工事の施工を担当しました。純木質耐火集成材「木ぐるみ FR®」が採用され、木質感溢れる空間を創り出しています。純木質耐火集成材として初めての公共施設への採用となります。
長崎県庁新庁舎は行政棟、議会棟、警察本部庁舎、駐車場棟の4棟から成り、2017年12月に竣工、2018年1月より順次新庁舎での業務が始まっています。行政棟最上部の展望室に、2016年に1時間耐火構造の大臣認定を取得した木ぐるみ FR®を納品しています。
耐火性能を担保する木質構造部材は、モルタルや石膏ボードといった異素材を組み合わせることが多く、木質感に欠けてしまう場合があります。今回使用した木ぐるみ FR®は異素材を用いない純木質耐火部材であることから、耐火性能を担保しつつ木のぬくもりや優しさを感じることができます。また原材料の一部には地元長崎県産のスギを使用し、地場産材の活用に寄与しています。当社の木材建材部が製造・販売を担当した本部材は、現在全国4箇所(岩手県・福島県・石川県・奈良県)に製造拠点を設けており、納品する建築場所に合わせて最適な製造拠点で対応することができます。
この度、初めて木ぐるみ FR®が公共施設に採用されたことで、より多くの方々に木の空間の良さを感じていただく機会を得ました。また、本件のような大型施設の一部分を木造化・木質化することは、木の新しい活用事例であると考えており、今後も木の魅力を発信すべく様々な事例に取り組んでいきます。
住友林業は木化営業部を中心に、中大規模建築物の木造化・木質化を推進しています。今後も木材の耐火技術を高め活用し、より幅広い用途の木造建築物を手がけてまいります。
■物件概要
建物名称 | :長崎県庁舎行政棟 |
---|---|
建築主 |
:長崎県 |
建築地 |
:長崎県長崎市尾上町3-1 |
設計 |
:日建・松林・池田特定建設関連業務委託共同企業体 |
監理 |
:日建・松林・アトリエ・プランニング特定建設関連業務委託共同企業体 |
施工 |
:鹿島・上滝・堀内特定建設工事共同企業体 |
建築構造 |
:RC造一部木造 8階建 |
延床面積 |
:46718.23㎡(うち当社施工部分 256㎡) |
【ご参考画像】
木ぐるみ FR®製造状況 |
現場搬入状況 |
8階展望室建方工事状況 |
長崎県庁新庁舎 外観(左側) |
【ご参考資料】
住友林業(株)木材建材部webサイト: http://sfc.jp/mokuzai/effort/kigurumi.html
木ぐるみ FR®大臣認定取得リリース: http://sfc.jp/information/news/2016/2016-09-09.html
以上
《リリースに関するお問い合わせ》
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 橋本・大西
TEL:03-3214-2270
《中大規模木造建築に関するお問い合わせ》
住友林業株式会社
木化営業部
TEL:03-3214-2535