ニュースリリース
(2019年)
2019年11月19日
移設・組み替え可能な次世代の木造建築物
CLT combo(シーエルティーコンボ)を東京学芸大学に寄贈
住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は、国立大学法人東京学芸大学(以下、東京学芸大学)に木造建築物CLT combo(商標登録6108573)を寄贈します。本建築物は東京学芸大学とMistletoe Japan合同会社が設立した一般社団法人東京学芸大Explayground推進機構※(以下、Explayground推進機構)が公教育におけるオープンイノベーションを進めるためのプラットフォーム「Explayground事業」の初施設として使用されます。住友林業は、今回の寄贈を機にExplayground事業の活動に参画し、木の効能等について共同研究に取組むとともに、教育分野での事業検討を始めます。
※Explayground推進機構の活動の詳細については、下記URLよりご覧ください。
URL: https://explayground.com/
■CLT comboとは
国産スギCLT(Cross Laminated Timber直交集成板)を用いた、長さ6.8m、高さ2.8m、幅2.2mの箱状の構造体(以下、ボックス)を施工現場でつなぎ合わせて作る木造建築物です。当社研究部門である筑波研究所が移設・組み替え可能で自由度の高い建築物を目指して開発しています。今回はボックスを8つ組み合わせ2階建てのプロトタイプ棟を建設、寄贈しました。棚を作って自分で壁に取り付けるなど、子どもたちでも自由に手を加えやすいので創造性育成に寄与することも期待されています。
CLT comboはボックスのつなぎ合わせ方によって様々な間取りができ、小規模な事務所から低層集合住宅まで多様な用途、規模の建物を実現できます。今後は仮設建築物や簡易宿泊所などでの活用を想定し実用化に向けた検討を進めるとともに、移設・組み替え可能性をより高める開発に取り組みます。
■建物概要
物件名 |
CLT comboプロトタイプ棟 |
構造・面積 |
木造2階建て 延床136.19㎡ |
企画 |
住友林業(株) |
基本設計 |
NUSSMÜLLER ARCHITEKTEN ZT GMBH |
実施設計 |
(株)梶浦暁建築設計事務所 |
施工 |
住友林業ホームエンジニアリング(株) |
竣工 |
2019年9月 |
■Explayground事業に参画
Explaygroundは産官学の連携で教育分野のイノベーションを加速し、様々な新しい教育を実践する場です。木の価値を高める技術で世界一を目指す当社はこの取組みに参画し、教育分野で木や緑をどう活用できるか共同研究に本格的に取り組みます。また、Explaygroundでの産学、あるいはベンチャー企業との連携を強め、教育分野での事業検討を進めます。
以上
≪リリースに関するお問い合わせ≫
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 橋本・河村
TEL:03-3214-2270