教育施設
- 施工
子どもたちが開く、「木化×未来」の扉。
小学校(宮城県東松島市)
設計:盛総合設計+シーラカンスK&H/構造:木造軸組工法(一部RC造・鉄骨造)・平屋建て(一部2階建て)/建築地:宮城県東松島市/延床面積:3,999.07㎡(1,209.98坪)/掲載誌:新建築 2017年4月号/受賞:第1回グリーンレジリエンス大賞優秀賞・2017年度グッドデザイン賞・ウッドデザイン賞2019・第40回東北建築賞作品賞・第1回JIA東北建築大賞・第16回木の建築賞
本プロジェクトは私たちが手がけた初の木造小学校校舎であり、これまでに施工した中大規模建築物の中で最大規模の施設となりました。本校は教育施設であると同時に、大人も子どもも利用できる地域のプロジェクトであり、有事の際は避難所となります。そして、もうひとつの大きな役割が、東松島市の「復興のシンボル」になることです。その役割を果たすために、心身ともに快適で健康的に過ごせる木造建築を提案し、未知なる規模の施工に挑戦しました。校舎には約5,000本の無垢材を使用。土台はヒノキ、柱や梁などはスギを使い、東北産材を中心に活用することで地域林業の活性化にも寄与しています。この新しい学び舎の経験と実績は、私たちにとっても大きな学びとなり、「木化×未来」の可能性がまたひとつ大きく広がりました。
「屋内運動場」は、床面積898.10㎡、天井高約10m、25m四方の木造大空間。
約2,000本の木材を使い、幾何学模様のように組まれた美しく堅牢な構造体により、
森の中の広場のような巨大な空間を生み出している。